もうずーっと昔のことのように感じるけれど、思えば今から4年ほど前。



娘の、下の子の母乳をやめたくない。それが子どもたちを1週間の出張に連れて行きたい理由だったと思います。その付き添いを頼まれたのでした。






今思い出すとよく行ったなと思います。2人乗りベビーカー(それ自体重い)に荷物ぶら下げて、20kgは軽く超えていると思います。



でも、お喋りの達者でない2歳と、ホテルではベッドの上にいても動き回る心配のない7ヶ月の2人だったからこそやりやすかったという一面もありました。



それまで、私が旅行で訪れた国は約25か国。オーストラリアとベトナムの2ヵ国に居住していたこともありますから、海外慣れしている方だとは思います。でも幼児2人を連れてとなると、話しは違います。



幸い、娘の中高の同級生にボストン在住の人がいて、いろいろと質問できたのは大きい安心材料でした。



そして、あの重いベビーカーを押して観光したり、子供博物館に行ったり図書館に行ったり、けっこう楽しく過ごしたのでした。



あの時には気づかず、今になって思うことは、娘の度量の大きさです。仕事中子どもから離れる間のことは全面的に任せてくれました。昼間の冒険談を話すとニコニコ聞いているだけでした。こんなお婆さんとで大丈夫かしらときっと心配だったに違いないけれど、顔に出しませんでした。



これは4年経って気づいたことです。あの時は自分と孫のことばかりで娘の気持ちを気遣う余裕はありませんでした。



そして、もう一つ。この旅行は『私の夢』の実現の第一歩でもあったのです。



出張になったから母乳をもうあきらめる、


ではなく、


母乳をやめたくないから仕事を加減する


でもなく、


両方手に入れる方法を考えて欲しい。



いつも娘に望んでいたことです。



ママたちが、子どもも仕事も両方あきらめることなく生きていける社会、それが『私の大きな夢』です。

そのお手伝いをしたいのです。



無事に帰って来れたからこそ言えるのですけれど。




その2年後くらい。ロンドン・ニューヨーク出張がありました。また一緒に行ってあげようか?という私に、驚く娘。すんなり辞退されました。もう母乳ではなかったからだと思います。。。