「非認知ってなに?なんで大切なの?どう育てるの? ―子育て・保育・教育現場における非認知能力の実際―」
という東京大学Cedep・凸版印刷株式会社 共催 の共同研究シンポジウムに参加しました。
http://www.cedep.p.u-tokyo.ac.jp/event/22712/
当日のZoomウェビナーは録画し、後日、YouTubeで配信するそうです。
このてのシンポジウムに参加するのは私は初めてで、保育をテーマに研究するって、こういうことなのか、とまずそれ自体が興味深かったです。
それと最近よく言われる産学連携って、こういうことなのね、とそれも興味深かったです。
凸版が非認知能力の育ちを支えるプロジェクトである、[園児の「みて!」「きいて!」を記録するツール]を開発 するのに、東京大学Cedepの研究を仰いだわけです。
このアプリは、幼稚園・保育園のためのものであり、個人が使う仕様になってはいません。子どもの特性を把握するために使われています。
「子どもは単なる情報の受け手ではなく、コンテンツの創り手となるよう励まされる必要がある」
にはハッとさせられました。未来への大きなヒントとなる気がします。
非認知能力というものがわかりやすく説明されています。
ちなみに認知能力は
(1) 文字を読んだり書いたりする力
(2) 言葉で伝えたり聞いて理解したりする力
(3) 数,図形,記号などを使ったり理解したりする力
(4) 理科や科学に関する知識と理解力
(5) 社会の仕組みや地理・歴史に関する知識と理解力
(6) 英語など外国語の語学力
(7) プログラミングなど情報処理に関わる力
などです。
認知能力の教育方法は非認知能力にはなじみにくい。
今後非認知ならではの学び方、育み方の模索が新しい教育方法の展開につながることに期待、との提言がありました。
2015年にOECDレポートが「非認知」を掲げました。
また、OECD education2030 (2030年に向けた学習枠組み)
『"vuca"な時代を生き抜く力』が共通のビジョン
Volatility(激動)
Uncertainty(不確実)
Complexty(複雑)
Ambiguity(曖昧)
このように、言葉で並べられると身が引き締まります。
OECDはこういうことも行なっているのですね。
とても刺激的な2時間でした。