今回は、めちゃめちゃ古い本です。

なにせ、1983年(昭和58年)発行ですからね。
生まれてないって人もいるかもしれない

で、なんでこんな古い本を読んだかというと、
著者の一人が私の大好きな「トム・ピーターズ」
だったからです

トムの本は、2012年9月21日に紹介した
「エクセレントな仕事人になれ」が最近の
本としては出ています。

軽妙な語り口で、いつも私を励ましてくれる
トムが、まだ独立する前の会社に在籍して
いた頃の本です。

エクセレント・カンパニー
著者 T.J.ピーターズ&R.H.ウォータマン
訳者 大前研一 1983 講談社

この本は、アメリカの有名なコンサルタント会社の
「マッキンゼー」が、超優良企業の条件について、
実地調査した報告書です。

普通、マーケティングや企業の組織論のような
本は、時代が古くなると役に立たないと思われ
がちです

でも、この本を読むと「真理は一つ」だということが
よくわかります

なぜなら、30年以上前に超優良企業として調査された
いくつかの企業が、今現在も世界的に有名な企業として
健在だからです。

この30年は、それより前の30年と比べて、比較に
ならないぐらい変化の激しい時期でした。

日本で一流とされていた企業が、倒産寸前になり
リストラを断行し、工場閉鎖に追い込まれた30年です。

それでも、この本に取り上げられた「スリーエム」「GE」
「キャタピラー」「マクドナルド」などの超優良企業は、
今も世界中に影響力を持っています

最近の本と比べると、550ページ近い分厚さで
なおかつ文字のフォントが小さいので、読み切るのに
非常に労力を必要とします

コンサルタント会社の報告書なんて、小難しい話ばかりで
面白く無いと思う方も多いと思います。

でも、この本は面白い、絶対に読んでほしい

著者の二人が、様々な業界の人の生々しい話を
散りばめているので、全く飽きることがありません

確かに30年前の時代を感じさせる部分もあるけれど、
決してインタビューされている人々の話は古臭く
ありません。

まさに、「真理は一つだなあ」と感じさせてくれる
名著だと思います

ただ、相当古い本なので、手に入るかどうかは
定かではありませんよ