随分以前にベストセラーだった本を、
古本屋さんで見つけては読むのが
私の趣味です。

そこで今回は、経済評論家の勝間和代さんの
ちょっと前の本をご紹介しましょう

起きていることはすべて正しい 
運を戦略的につかむ勝間式4つの技術
勝間和代 著 2008 ダイヤモンド社

一時期、勝間和代さんの著書だけでなく、
そのライフスタイルにまで関心が高まり、
信奉者の皆さんを「カツマー」と呼んでいました。

私は、すごくひねくれものですから、
世の中で流行っている時は、決して
その手の話には乗らないことにしています

その代わり、しばらくしてほとぼりが冷めた頃に
冷静な目で著書を読むことが好きです。

そうすることで、単なる流行だったのか、
それとも時代を超えて通じる真理が
書かれていたのかがよくわかります。

勝間和代さんに対しては、テレビの番組での
様子しか知らなかったので、正直言って
あまり好きなタイプではありませんでした。

しかし、この本を読んで少し見方が変わりました。

ご自身の生い立ちや学生時代のお話などが
書いてあるのを読んで、共感を覚えたこと

さらに、社会貢献について真剣に考えられて、
「チャボ」というプロジェクトを起ち上げられた
ことを知って、とても驚きました

「チャボ」のためには、古本屋さんで買っては
お役に立てませんでしたね。

さて本の中身は、サブタイトルにもなっている
運のつかみ方についての具体的な実践方法です。

とかく精神論が多い中で、運のつかみ方は技術と訓練だと
いう視点で書かれているところが面白いです

他のビジネス書でよく書かれていることも多いですが、
すぐに実践しやすいように勝間式にアレンジして
あるところが良いですね

最近の世の中の人は、何でも「世間が悪い、社会が悪い、
会社が悪い、周囲が悪い、親が悪い」と、原因を全て
外に求める人ばかりになりました。

そんな中で、「起きていることはすべて正しい」と言い切る潔さが
素晴らしいと思いました

これから社会に出て行く若い皆さんに、ぜひ読んでいただきたい
1冊です。

きっと、あなたのこれからの人生の航海術の指南書になると
思いますよ