刑事ドラマって好きですか

私は大好きです。ちょっと前なら「踊る大捜査線」、
今なら「相棒」シリーズのファンです

警察を舞台にしたドラマには、よく出てきますよね。
キャリアとノンキャリの話や、「上からの命令は絶対
であるという話。

そういう話は、ドラマだから誇張されているとばかり
思っていたら、なんと現実はもっとすごかった

そんな警察署の裏側を暴露している本です。

警察署の内幕    杉浦 生(みのる)著
講談社 2000

この本自体の発行が随分前ですし、著者が警察に
在職していた時期は、1959年から1984年ですから、
書かれている内容は少し古いです。

でも、最近の警察の不祥事のニュースを見る限り、
こういう組織の実態は変わらないだろうなあと
思います

警察官を志望してくる若者たちは、みんな日本国民を
守る尊い仕事だと思って、希望を胸にいだいている

しかし、組織の汚い論理や、出世だけを考えている
上司のご機嫌取りに疲れて、辞めていく若者たちも
多いと書いてありました

この本を読んでから、ちょっと若い警察官に対する
見方が変わりましたね。

この前も、いつもよく警察が一旦停止で張っている
場所に、若い警察官が立っていました

真夏の昼間、暑いさなかの日向です。汗をかきながら
立っていました。

全く人通りのないような場所ですから、一旦停止無視を
したところで、重大事故にはなりません。

いつもなら「こんな所で張ってるなんて、ノルマ稼ぎだろう」
とイライラしてました。

でも、今は「彼も本当は心のなかで矛盾を感じながら、上から
言われたから仕方なしに立ってるんだろうな。警察官やめないで
頑張ってね」なんて思います。

良い意味でも、悪い意味でも、警察に対する見方の
変わる1冊です。

刑事ドラマの好きなアナタお勧めですよ