ホワイトハウスと言えば、言わずと知れた
アメリカ大統領の官邸です。

外国からの賓客をもてなすパーティー会場
としても有名ですが、大統領一家が日常を過ごす
家でもあります。

大統領一家の日常生活を支える様々な職人達の
仕事ぶりにスポットを当てながら、実際にホワイト
ハウスに招待された気分が味わえる1冊です

ホワイトハウスの職人たち マイケル・ユー著
新潮新書 2006

この本の中では、菓子職人や学芸員、料理人
仕立屋 フローリストが描かれていますが、
特に興味深かったのは理髪師ザヒラ・ザヒルの
お話でした。

アフガニスタンの国務総理を務めた父親を持ち、国連の
アフガニスタン副大使に任命された夫とともにニューヨーク
で何不自由ない生活を送っていた外交官夫人。

そのザヒルが運命に弄ばれて大統領の理髪師になった
お話には、胸が熱くなりました。

彼女が、一度ならずも二度もつらい目に遭いながら、
祖国アフガニスタンのために努力した日々は、
ホワイトハウスの住人である大統領たちとの親交
を含めて、とても感動的でした

日本の首相官邸の話もろくに知らない私達ですが、
ニュース等で見るホワイトハウスの見取り図もあって、
アメリカ合衆国をぐっと身近に感じることが出来る
1冊です

アメリカに友人のいる方や、アメリカ留学を考えている方、
一読することをお勧めします