なかなか挑戦的な題名の本ですよね

転職活動の時によく使われる「即戦力」という
言葉を、真っ向から否定するのですか

でも、私も前々から思っていたのです。「成果主義」
を追い求めていくと、日本はダメになるんじゃないかって

その気持ちを、きちんと現場での実例をふまえて
解説してあったので、非常にうれしかったです

「即戦力」に頼る会社は必ずダメになる 松本 順市著
2009 幻冬舎新書

「成果主義」というのは、効率を重んじる考え方です。
でも、「成果」なんてすぐに出るわけないんですよね。

そうなると、どうなるか

社内で足の引っ張り合いをしたり、すぐに売上にする
ことばかりを考えて、お客様の立場で考えることが
できなくなったり

でも、考えてみて下さい。職場の仕事って一人で
成り立つものなんて殆ど無いですよね。

掃除をしてくれる人がいて、お茶を出してくれる人がいて、
コピーで資料を作ってくれる人がいて、仕入れてくれる
人がいて、そんな裏方の人達の協力があってこその
売上ではないでしょうか。

直接売上げアップに貢献した社員だけを評価するような
システムでは、他の社員がどんどんやる気を無くします

また、売上を上げることだけに集中すると、他の社員が
自分より優秀になることは自分の首を締めることになる
として、教え合うことをしなくなります。

そんな会社は、社員全体のレベルアップが図れない上に、
チームワークも取れずに、どんどん業績が悪化していきます

そこに気がついた会社は、今どんな方法で業績アップを
図っているのか

気になる方は是非お読みになって下さい。

「社員が幸せに働ける会社」を目指す社長さんが
一人でも多くなってくれれば、日本の未来は
明るいと思います