虹、甘えてよ。 9巻【完】 青木琴美先生
ほぅ。。。終わりました。サスペンスを存分に味わいました。【著作権の問題があるため画像を削除しました】少し前、YouTube で「暗い話は若い漫画家しか描けない。疲れるから」と山田玲司先生ときたがわ翔先生が話していらっしゃったのを観ました。青木琴美先生の「僕の初恋をキミに捧ぐ」「僕は妹に恋をする」は暗さが前面に出た作品でした。最後が希望に繋がっていようとハッピーエンドであろうと、自分にはどっぷりと暗闇が見えました。「カノジョは嘘を愛しすぎてる」は葛藤があるものの、明るい作品でした。「虹、甘えてよ。」は心の闇というよりも、サスペンスを味わうというエンターティメントを感じました。あくまでも個人的な意見です。じわじわ感が凄かったのです。青木琴美先生の作品から、毒々しくどろっとした息苦しいような暗さが、円熟されて、エンターティメント性のあるもの変化したのではと感じました。なぜかジュリア・ロバーツの「愛がこわれるとき」を思い出しました。ジュリア・ロバーツがキッチンの戸棚を開けると、缶詰が整然と並んでいて、それによって暴力夫がすぐ傍に迫っていることを知るのです。ただ缶詰が並んでいるだけなのに怖いのです。嵐の海へ飛び込む場面もありました。「虹、甘えてよ。」にあったのは、映画のじわじわ感。「カノジョは嘘を愛しすぎてる」で心也が描かれていたように、「虹、甘えてよ。」では犯罪者である先生が描かれていたように感じました。先生を描くために同性愛者である日和くんの存在があったのではと。青木琴美先生といえば、橋。今回は歩道橋が綺麗に描かれていました。ラスト、主人公たちの家庭が出てきます。少女漫画あるある。めずらしく息子でした。少女漫画では、娘が生まれていることが多いのです。