今年は消費税の改正もあって、2月後半から3月一杯はあまり釣りにも行けなかったんですが、昨年末から続けている磯釣りへは時々行ってました。
自分は毎年冬の間はバスフィッシングを殆どやらないので、冬に楽しめる磯釣りには本当に楽しませて貰いました。
ブログには書かなかったんですが、昨年末に初めて伊豆半島で渡船に乗った時の事なんですが、中木の重五郎屋さんから出船して、一級磯である「白
根」という磯に乗せてもらったんです。多分潮回りや海の状況、天候など総合的に考えると、思うに何年間も通い続けて一年に一度有るか無いか!くらいのまさ
にベストなコンディションだったと思います。
しかし、実はその時「切られまくったんです」自分はこれまで、バスフィッシングではスピニングタックルで使用するライトラインで、大きなバスを
キャッチするには、ドラグにあまり依存しないでリールのハンドルを逆転させて…なんて多くの人に話して来たにもかかわらず、全くなす術なく全部で5回あっ
たデカイ魚のアタリを全てバラしていまいました。
この出来事は本当にショックでしたね!自分は釣り歴も長いので、この位の太さの糸はどれだけの力に耐えられるか?なんていう部分も完全に身体に叩き込まれているつもりだったんですが、この時は掛かった魚のパワーとスピードに圧倒されてしまいました。
魚の姿は見て無いので、今となっては知る術は有りませんが、沖の潮目で3回、磯際で2回の出来事でした。おそらく沖の方は40センチを超えるサイズの尾長グレだと思いますが、磯際の方はでかいサンノジや狂暴なイズスミっていう可能性もありますね。
もうその日の帰りは相当凹んで、「もう自分は誰よりも釣りが上手いなんて、一生口にしません」っていう気分でした。それと渡船屋さんにも申し訳
なく思いましたね。他にもお客さんがいたんで、こんな最高の日和に最高の磯に自分を乗せたおかげで、営業活動にも支障が…って感じで。
そしてその時の帰り際に釣りって深いなぁっていう思いと、船長に申し訳無い思いが入り混じって複雑だったんですが、「ここの磯でちゃんと写真撮って貰える様なでかいグレ釣るまで、他の渡船屋さんには行きません」って言って帰ってきました。
それから、何度か行きましたが、海がシケてたり、風が強かったりでなかなか目標達成には及ばず、1番風が強くなった日なんかは、僅かに出来た風
裏にしがみつく様に釣りをした日もありましたょ。ちょっと表側の風の当たる方の様子を見に行っただけで、足が完全に竦んで立ってられなかったっていう時も
ありました。まるで直径数百メートルの龍が暴れている様な、映画に出てきそうなシーンが目の前にありました。「ライジャケ着てても、落ちたら確実に助かり
ませんね」っていうのも数秒で理解できました。
怖い思といえば、書きながら思い出したんですが、多分小学校の高学年くらいの時に父親と弟と三人で高知県の何処かの磯に連れて行ってもらった時、多分天気
が急に悪くなったんだと思いますが、午前中に渡船屋さんが迎えに来ました。比較的風裏の磯だったんでしょう、釣りは普通に出来ていたんですが、その港に帰
る船が凄く高い波の中を走っていった記憶があります。今でもその光景ははっきりと覚えていますが、数十メートル横方向に居た船が大きな波の底に入ると全く
見えなくなってました。バス釣りでも何回か怖かった経験はありますが、あの時は自分が子供だったこともあり、完全にトラウマになるほど怖かったです。自分
は父親に「もし船がひっくり返ったら、オレは自分で泳ぐからアキ(弟)は助けてね!」って必死で訴えてましたね(笑)
ちょっと話がそれてしまいましたが・・・結局ね釣ったんです。しっかりと40センチを超える尾長グレを。
その経験の過程で自分のバスフィッシングを確実にブラッシュアップさせてくれると感じたのは「自分のパターンフィッシングのベースとなるキーファクターの
見つけ方」でした。テキストで書くと難しいんですが、「こんな少しの違いで、結果がこれ程違うものか?」とか、「だから釣れた、だから釣れなかった理由」
とか、バスフィッシングとはまた違う感覚を経験することで、パターンフィッシングを実践していくうえでの「キーファクターの見つけ方」について新鮮な刺激
を受けて大きな収獲があったと思います。
でもね、一番嬉しかったのは、重五郎屋の船長に「釣り上手い」って言って貰えて、コレを頂いた事です。
この渡船屋さんの船長(兄ぃの方)は自ら釣りをする人で、一緒に釣りはしたことは無いんですが自分が話しをした感じでは、釣りの腕は相当なもんだと感じま
した。実際いろんな事も教えてもらったし、自分の経験から言うと釣りが上手い人ってなかなか判りにくい場合が多いんですが、ここの船長は、多分バス釣りと
かも真剣にやったらメチャクチャ釣りそうですょ。
あとは新しい釣り友達が出来たことですね!御共(みとも)くんっていうんですが、facebookでも友達になっているので、アカウントをお持ちの方は見
かけたことがあるかも知れませんが、たまたま同じ磯に乗ったのがきっかけだったんです。磯釣りって釣りの中でも最初に始めるにはトップクラスに敷居が高い
釣りだと思うんです。多くの場合は「最初は誰かに連れて行ってもらうパターン」が殆どだと思うのですが、彼の場合はほぼ雑誌やDVDの情報をベースに独学
でやって来たそうで、最初に見たときにウェアなどの見た目は普通だったんですが、どこか???って違和感があったんですよね(笑)そしたら誰にも釣り場で
教えてもらった事が無いって言ってました。職業はミュージシャンだと言ってたし、水曜日も休みがあるそうなので、また一緒に釣りに行く機会もあることで
しょう。
しかし、自分の思い通りにいかない釣りって、どんな釣りでもやっぱり楽しなぁって感じたことと、釣りの魅力を経験者として語るには、やっぱり「自分自身が釣りが本当に好きなこと!」これに尽きるって思いました。