火鍋料理は重慶が本場だそうだけれど、同じ四川省である成都には沢山のお店があるとのこと。
その中でも、老舗中の老舗で観光客用に全くアレンジしてないお店に行くとの説明だった。お店は、前日の陳麻婆豆腐店のように街の中心部にあるのではなく、やや外れの感じだった。と言うのもお店の目の前の道路は、交通量がそんなには多くなかったので、そう思えたのかもしれない。
お店の真正面で車を降りて、中へ入るとかなり大きくて立派なお店だった。
テーブルは半分ほどが埋まっていたけれど、途中から物凄く人が入ってきて、帰るころには激混み状態だった。土地柄、暑いところである上に、鍋料理のお店なので、大型クーラーが何台も店内に設置してあった。辛いものを食べると更に暑くなるので、ありがたや~!
暫くの間メニューを眺めていた全さん、「何が食べたいですか?」と聞いてきた。う~ん…そう言われても、どんなものが本場で食べられているのか判らないし。。「全さんのオススメのものを選んでちょうだい」と言うと「日本の人、エビとか蟹とか喜びます」って…。
確かにそうだけど、何も内陸の四川省で蟹やエビを食べなくてもいいんだけどなって思っていたら、母もそう思ったらしく「エビや蟹じゃないほうがいいわ~」と答えていた。すると「アヒルの舌とか、ブタの喉って食べますか?」と聞いてきた。
え~!それってどんなの?アヒルの舌?でも、アヒルだから牛タンのようには大きいはずが無いけど、どんなのだろ?「アヒルの舌も、ブタの喉も食べたこと無いから、せっかくだから食べてみたいから頼んでちょうだい」とお願いする。
左がアヒルの舌、右がブタの喉
すると全さん「アヒルの舌とかってお店で売ってないですか?」と逆に質問してきた。
「日本ではそう言うのはお店では売ってないのよ」と答えると「じゃぁ、食べたくなったらどうするんですか?」「食べたくなるもならないも、日本では食べない部分だから、売ってないのよ」と母が答えると「ど~して食べないんですか?」と更に畳み掛けて聞いてきた。う
~ん、どうしてって言われてもねぇ、食文化の違いなのよねぇ。
『空を飛ぶものならば飛行機以外、4つ足ならば机以外』のものを食べると言われている中国とは根本的に食に対する考え方が違うし。
「文化が違うのよ」って言ったけど、納得できたのかなぁ?
と言うことで、鍋の中に入れる具材は全さんが選ぶことに。恐ろしく真剣な顔をしてメニューと睨めっこ。で、決まると「○△は食べられますか?」って確認をしてくれた。辛いものだけではつらいので、ってことで胡麻ダンゴも注文。
胡麻ダンゴは、どちらかと言うと、全さんの大好物だからってこともあるかも?(笑)と言うのは「ボク、これ朝ご飯のときにもよく食べます」って言っていたからだ。う~ん、朝から揚げ団子かぁ。甘いもの好きな私でさえもそれはちょっと遠慮しちゃうかも。餡子は好きなので別に朝から食べてもいいんだけど…。


