これは嵐君の名前を借りた妄想物語です。腐要素有。嵐君好き、BoysLoveにご理解のある雑食の方向き。勿論、完全なフィクションですので、登場人物、団体等、実在する人物とは無関係である事をご了承下さい。尚、妄想ですので苦情は受け付けません。以上を踏まえてからどうぞ下差し

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【冤罪】

#6

再び証言台に呼ばれた吉塩牛刑事は哀れな程にうち萎れ、まるで生ける屍の如く有様だった。自分でも完全に終わったと分かっているのだろう。智の「先程の映像はあなたが『丸共産業ビル』の屋上で “ヨシ” と名乗る青年とあなたが交わした会話の内容と同じですか?」と言う質問に小さな声で「はい」と応えた。

そこから吉塩牛刑事は、殺人の嫌疑が掛けられた田淵実余子を助ける為、焦って前原勝廣を逮捕してしまった事。前原は無実を訴えながら刑務所で自殺してしまい、後に実余子の犯行だったと改めて分かった時にはもう遅過ぎた事などを証言した。

だが吉塩牛はあの人と呼ばれた黒幕の事は全く証言せず、口を噤んで黙秘を貫いた。鶴岡荘司のスカーフを使って田淵実余子を自分が殺害した事は白状したのに…である。これで第1回の控訴審は終了した。

吉塩牛刑事は殺人の罪で渋谷西署に逮捕され、これから厳しい取り調べを受ける事になるだろう。いずれにせよ鶴岡荘司の無罪はもう決定したも同然である。

控訴審は未だ始まったばかりだが、この流れだと今後は全てを知る田淵実余子の息子、田淵義哉、通称 “ヨシ” の事を中心に裁判が進められて行くだろう。何故なら田淵実余子殺害の実行犯は吉塩牛でも、それを教唆した黒幕の存在がある事を、映像では匂わせていたからだ。

そこを明白にしない事にはこの控訴審は決して結審しないのである。だが残念ながら小諸若希の証拠映像や音声の中で呼ばれていた “あの人” が黒塚磐男だとするはっきりとした発言は無かった。がしかし、スリのトメさんは鶴岡からスカーフをスる事を頼んだのは黒塚磐男だと言っていたのである。

次の第2回控訴審では再びトメさんに証言して貰い、背後に居る黒塚磐男の存在を明確にしなければならない。智はそう決めて次の公判に備えるのであった。

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智の薔薇色に染まった頬を潤の唇が優しく辿る。心地よい疲労感に浮かされながら、智は甘美な 絶 頂 の余韻に浸っていた。

法廷は孤独な戦いだ。だから余計に人の温もりが恋しくなるのか、潤との濃密な営みで身 体はクタクタに疲れていても智の心は充分に満たされており、相変わらず見惚れる程に美しい恋人の顔をうっとりと眺めた。

「お疲れさん♪やっぱ法廷の智はいいねぇ~♡見ててずっとムラムラしてた♪」「んふふ♪公判中の弁護士をそんなヨコシマな目で見つめているのは君だけだよ♪」「しょーがねぇだろ?♡あの凛としたエロ可愛い弁護士のスーツを後でひん剥けると思ったら興奮すんだっつ~の♪」

潤はややドS向きな特殊な性癖をしている。俺様だし、意地悪だし、強引だし、智はいつも振り回されてばかりなのだが、それが潤の究極の愛情表現だと今では良く分かっていて、近頃ではむしろそんな潤流の愛され方で、ベタベタに可愛がられる事に喜びさえ感じる様になった。

にのあいコンビなどに言わせれば、智はドMでドSの潤とは大層相性がいいらしい。ドM呼ばわりは甚だ不本意ではあるのだが、こうして潤の腕の中に包まれていると、それでもいいかと思えるから不思議である。

「それにしても公判一発目で大逆転だったな♪俺が調べて来たクラブの音声の方は次の公判で使うのか?♪」潤が聞き込んでくれたのは小諸若希が残したクラブの音声の方だ。そこではパラリーガルの小瀧と潤の2人がそれぞれ  小諸若希と “ヨシ” になって、証拠の音声と同じセリフを話している。

他にも潤は “ヨシ” と交流のあったクラブの従業員や、常連客にも色々な話を聞き込んでいてくれており、本人の了解の元、証拠音声として録音もしてくれた。

二宮曰く現在捜査中の “ヨシ” による連続殺人事件は『時計じかけのアンブレラ事件』と言う名前で再び西麻布署との合同捜査になったそうだ。

西麻布署もまさかの吉塩牛刑事の殺人と冤罪。更に証拠捏造が発覚したものだから、本庁のお偉いさんに睨まれ、マスコミにも叩きに叩かれて青息吐息の状況になり、どうにかして名誉挽回したいと、西麻布署の現署長が渋谷西署の署長に泣きを入れて来たらしい。

これで堂々と田淵義哉の捜査が出来るとにのあいコンビは大喜びだが、智には一抹の不安があった。黒塚磐男の存在だ。今回の控訴審の事はきっと黒塚の耳にも入っているだろうから、またぞろ圧力の横槍を入れてこないとも限らない。

「勿論。君が録音してくれた証拠音声のコピーも、聞き込んでくれた証言音声も法廷で使うつもりだよ。吉塩牛刑事が田淵実余子を殺害したと発覚した以上、彼が何故そうしたのか、背景には何があったのかを法廷で明らかにする必要があるからね。

それには今捜査中の『時計じかけのアンブレラ事件』が重要なファクターのひとつになるし、裁判所としてもそこを絡めて審理を進めて行かないと、もうどうしようもないさ。

僕も含め、法曹界の人間は、前原勝廣さんが冤罪で自死した事を真摯に受け止めて、今度こそ絶対に同じ過ちを繰り返さない様にしなきゃ駄目だと思っている。その為には取りこぼしのないようにとことんやらないと」

潤は頷き「さすがは俺の智♪お前のそんな闇雲に正しいトコ超愛してるぜ♡上のほーは腐った連中ばっかりでムカつく事も多いけどさ、お前だけは誰よりも信頼出来る♪」と、智にキスしてから「それにしても吉塩牛のヤロー、何で黒塚の事吐かねぇのかね?」と、不思議そうに言った。

そうなのだ。第1回の公判が終わってから、渋谷西署による吉塩牛の取り調べが始まったのだが、吉塩牛は依然として黒塚磐男の名前を出さないらしい。田淵実余子の殺害も証拠の捏造も全部自分の独断でやったのだと言い張っているのだと二宮が怒っていた。

「分からないね…そこまでして黒塚磐男を庇うんだから何か理由があるんだろうけど…」「昔の冤罪を揉み消して貰った他にも何か黒塚に弱みを握られてるとか?」「黒塚磐男の殺人教唆を隠してまで守らなければならない弱みって何だろうね?」

智にもそこだけが謎なのだ。黒塚磐男に逆らえなかったと自白した方が吉塩牛刑事には多少なりともメリットがありそうなのに何故黒塚磐男の名前を頑として話さないのか…。にのあいコンビはどうにか吉塩牛を落として黒塚磐男の名前を吐かせたいと頑張っているみたいだが、今の所成果は未だみたいである。

「僕としてはまたトメさんに証言して貰うつもりではいるんだけどね…。トメさんはスカーフをスる様に頼んだのは黒塚磐男だって言っていたから…。本当は田淵義哉を逮捕するのが1番いいと思うんだけど…」

「田淵義哉かぁ~。未だ見つかってねぇんだろ?早く逮捕しねぇと黒塚辺りが海外に逃がしちまうんじゃねぇのか?」「そうだよねぇ。二宮君は空港は手配済みだって言ってたけど、黒塚磐男にしてみれば義哉は何が何でも隠したいだろうし…」

その時、潤のスマホが鳴り、珍しく狼狽する二宮の声が聞こえた。〖ジェイ大変だ!♭トメさんが殺された!!♭♭遺体には文字盤柄のビニール傘が被さっていて…!!♭♭〗「何だって?!どう言う事だ?!♭♭」




『時計じかけのアンブレラ』【冤罪】 終

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思いがけず長くなりました、大ちゃんお誕生日企画ですが、どうにか26日に間に合いましたね~チョキウインク

実は第5話の方は少し前に書き上がっていたんですけど、今週末には大ちゃんのお誕生日だし、どうせなら5 話も6話も同時にアップしてしまおうと、最後の第6話を書き終わるまでアプリ内に保存しておりました~ニコニコ

今回は初の法廷シーン導入と言う事でMARKIEかなり気合いを入れて書かせて頂きました~💪😤最後に潤智の微イチャコラもぶっ込んでみましたが、ラスボスの名前を証言してくれる筈のトメさんが…ガーンタラー

ラストストーリーとなる相葉ちゃんのお誕生日企画【終焉】でその全貌が明らかになる予定ですので、最後は事件解決でスッキリと行きたいものでございます真顔上差し✴️

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改めまして、💙大野智君(´・∀・`)💙

🎊🎉ᎻᎯᎵᎵᎩ ᏴᎥᏒᎢᎻᎠᎪᎩ🎉🎊

大ちゃんのお母様、いつも大ちゃんを産んでくれてありがとうございます照れ
大ちゃんがお休みして早や2年星42歳になった大ちゃんは今どんな感じなのでしょうね~♪

多分あんまり変わってないと思うけれど、絵とか、釣りとか、キャンプとか、大ちゃんが大好きな事を思う存分やれて、充実した毎日を元気で過ごしていてくれたらいいなぁ~♡とおばちゃん思ってますニコニコ

たまには嵐君達メンバーともやり取りしているんでしょうか?♪出来れば潤君とコソッと会ってたりしてくれてればと勝手に妄想しております💜ノノ`∀´ル人(´・∀・`)💙

今は未だ大ちゃんの姿を見る事は出来ないけれど、いつかまたのその時を待って私も元気でいなくてはなりませんね~おねがい