これは潤智妄想物語です。腐要素有。潤智好き、大ちゃん右なら大丈夫な雑食の方向き。勿論、完全なフィクションですので、登場人物、団体等、実在する人物とは無関係である事をご了承下さい。尚、妄想ですので苦情は受け付けません。以上を踏まえてからどうぞ。


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最終章『I’m a love fool』


6


『JU NEXT』の計画は今まで何の問題も無くスムーズに進行していた。現在カジノ『ディベルティード』に潜入している3人のメンバーと、裏口に停めたライトバン内に待機している、ラスベガスにはありがちの金に困っているチンピラ連中13人。いずれも千ドル足らずの金で簡単に人を殺せる連中である。


彼等は『JU NEXT』の実質的リーダー、トパシオがスマホを使って襲撃の合図を出せば一気に店内へとなだれ込む事になっており、ここに居る来店客の全員を人質にオーナーのシンガポール人から店の権利書を奪い取るまでが第1段階となっていた。


そして第2段階ではオーナーを含む店内の全員を神経ガスで殺害し、前もって準備してあるコンテナトラックで遺体を運んで砂漠に埋める。その際、客が身につけている衣服や金、宝飾品はチンピラ連中が全部剥ぎ取って持ち帰ってもいい。


神経ガスは今マカオの『ディベルティード』で作戦を実行しようとしているタンザニタが用意したものだ。銃を使って店内を血で汚すよりはかなり効率的な方法だと思われた。このやり方なら手強そうな常駐ガードマン連中も容易く片付けられる。


今店内に居る客をザッと見回す限り、金になりそうなのはいくらでも居た。砂漠に全員を埋める手間を差っ引いてもチンピラ連中にはかなり美味しい話である事は間違いないであろう。


『JU NEXT』の目的は誰にも気づかれる事無く店を取り戻す事。単に店のオーナーが変わっただけだと世間に思わせておいて、逃亡中のボスや先輩JEWEL UNIT達にアピール出来れば、何らかの連絡をくれる筈だ。


ただ今のオーナーになってから女とカップルしか入店出来ない決まりになっていた事がトパシオに取って唯一の計算違いであった。グラナーダとオブシディアーナは年齢が近く、カップルの振りをして入店出来るが、トパシオは単独での入店が出来なかったのである。


仕方がないので急遽地元の娼婦をパートナーにスカウトしたが、やたらと目立つ派手な女で、トパシオとはいささか相性が悪い。女はポーカーのテーブルを覗き込んで興味津々の様子だが、ギャンブルをするのが目的では無いトパシオには、女にチップを買ってやるのすらはばかられる状況である。


いずれにせよ、今店内で行われているギャンブルの損も得も、あと数時間で全て無効になるのだが…。トパシオはバックギャモンのテーブルで周囲を観察しているグラナーダとオブシディアーナに目配せをしながら、そろそろ作戦を開始しようとスマホを取り出した。


目の覚める様な美しいチャイナドレスの女が、トパシオの連れた女に声を掛けたのはその矢先の事だ。《素敵なタトゥーね。あなたに話があるんだけどいいかしら?》


どうやらチャイナドレスの女は、トパシオが同伴した娼婦の背中にある蝶のタトゥーに目を惹かれたのであろう。そう話し掛けて来ると、トパシオから娼婦を引き離し、名刺を渡して何やら勧誘でもしている様子であった。


その時、トパシオはチャイナドレスの女が先月の『Gorgeous economy』なる経済誌に載っていた今をときめく美魔女女社長である事に気が付き、作戦開始を待つグラナーダとオブシディアーナへ、スマホ越しに “待った” を掛けたのである。《マズいぞ、あのチャイナドレスの女、『Ange Noail』のダイアナ・クワンだ…♭彼女が死んだら大事になる…♭》


《ああ、俺も気が付いた…♭東洋人らしい小僧が2人と、モデルらしいブラックビューティーも一緒だ…♭多分『Ange  Noail』所属のタレントか何かだろう…♭どうする?トパシオ♭外の連中は今か今かと開始の合図を待ち構えているぞ…♭》


トパシオの声に返答するグラナーダもまた、思いがけない有名人の登場に狼狽を隠せない。とは言え、今更作戦の延期は出来ないのだ。《どうやら誰にも気付かれない様、作戦を実行するのは難しくなったらしいな…♭》


とりあえず作戦を実行してから対処策を考えてみようかとトパシオが通話口に話をしかけたその時、ダイアナ・クワンと一緒にいた小柄な東洋人の青年がトパシオに向かって歩み寄って来たのである。


《失礼。あなたと一緒に居た女性について少し聞きたい事があるのですが…》


**


ダイアナ・クワンと一緒に居た若者と共に、何処かへと姿を消した仲間のトパシオを怪訝そうに見送ったグラナーダとオブシディアーナは、応答の途絶えたスマホを心配そうに見つめていた。


《トパシオったら何処へ行ったのかしら?》《多分娼婦の関係者だと思われたんだろうな。ダイアナ・クワンは大きなエンタメ会社の女社長だし、スカウトか何かじゃないのか?》《あのコ地元の娼婦でしょう?見る目ないんじゃない?》


《だからいいんじゃないのか?噂によるとダイアナ・クワンはダイヤの原石を見つける天才らしいしな。洗練された女よりああ言うワケありっぽいのが好みなんだろうよ》《気に入らないわね。ここにだってワケありのいい女がいるんだけど?》《27歳じゃ遅いだろう?あの娼婦はどう見ても10代後半から20代前半だぜ》


《若けりゃいいってもんでも無いんじゃないの?》《いい加減にしろよオブシディアーナ。お前はここに何しに来てると思ってるんだ?》少しうんざりしかけたグラナーダに、歩み寄って来たのはジェニファーだ。


《突然ごめんなさい。私、ダイアナの事務所でお世話になっている駆け出しの女優なんだけど、あなたと何処かで会った様な気がして、このカジノに来てからずっと気になっていたのよ。あなたのガールフレンドには悪いんだけど、少しだけお話出来ないかしら?》


彼らのボスであるエンリコ・フェルナンデスをも誑かした程の魅力を持つジェニファーである。未だ若いグラナーダなど赤子の手をひねる程簡単に鼻の下を伸ばし、ジェニファーの手渡すシャンパンを受け取ると、オブシディアーナを放置してそそくさとついて行った。


作戦が開始されればここに居る客は皆殺しにする計画である。その前に美女とお近づきになってあわよくば…などと考えているのだろう。グラナーダの女好きを良く知るオブシディアーナには何とも面白くない展開だった。


《そっちこそ♭何をしにここに来てんのよ♭》つい不平不満が口をついて出てしまう。元々乗り気じゃなかった計画である。ただオブシディアーナには密かに想いを寄せる相手がいて、それがJEWEL UNITのNo.1と謳われていたディアマンテだったのだ。


強くてクール、何より美しい。イケメンじゃなければ男じゃないと殊更に男の容姿に拘りを持つオブシディアーナに取って、ディアマンテはまさしくどストライクな男だったのである。


未だJEWEL UNITにもなれない自分には手の届かない相手だと分かってはいたが、それでもJEWEL UNIT…と言うよりも、ディアマンテが戻って来るならと、オブシディアーナはトパシオらの計画に乗ったのだ。


本当は摘発から逃れた時点で何処かへ飛んでしまいたかったのだが、そんな事をするといつかエンリコや、JEWEL UNITが戻った時に裏切り者のレッテルを貼られ、一生怯えて暮らさなくてはならない。


絶対に上手く行く計画だと太鼓判を押したのはトパシオである。それなのに肝心のトパシオはダイアナ・クワンの存在を知って計画を停滞させるし、グラナーダに至ってはダイアナの連れの黒人美女にデレデレの体たらくだ。


《何かお互い取り残されちまったな》芬芬たるオブシディアーナに話し掛けたのはさっきまで黒人美女の傍らに居た東洋人の男である。否、その彫りの深い白面の美貌は純粋な東洋人じゃなく、恐らくハーフかクウォーターであろう。


グラナーダはダイアナ・クワンのオフィスに所属するタレントだと言っていたが、こうして近くで見ると成る程、それも納得出来るかなり高レベルの美青年だ。


《あら?あなたあのブラックビューティーの彼じゃなかったの?》つい見惚れそうになるのを抑え、あえてクールに答えるオブシディアーナに、美青年は《まさか、彼女はダイアナが今売り込み中の新人女優でね。俺なんか全然下っ端さ》と、肩を竦めた。


《それじゃあもう1人の彼は?あのコも下っ端?》《彼はラスベガスのショーを下見に来たプロのダンサーさ。ダイアナのお気に入りでね。今度ミュージックビデオの撮影をするからってダイアナが日本から連れて来たんだ。


ダイアナは背中に蝶のタトゥーをした若い女性が今度のミュージックビデオのイメージにピッタリだからって彼女をスカウトしようとしているんだよ。一緒に居た男性が彼女の保護者みたいな感じに見えたから、ダンサーがその説明をね》


《へぇー。未だ子供みたいなのに彼ってすごいのね?》言うまでもなくトパシオを遠ざけたのは智で、今オブシディアーナに話し掛けているのは潤だ。『JU NEXT』のメンバーを分断させ、密かに速やかに片付ける。出来れば女相手に乱暴はしたくない潤だったが、オブシディアーナが上手く乗ってくれなかった時には少し手荒になるかも知れないと覚悟を決めていた。


《それにしてもまさかパートナーの居る相手にまでアプローチするなんてね、彼女にも困ったもんだ。君の連れがど真ん中に彼女のタイプだったみたいでね。スキャンダルは困るからってダイアナには慎むよう言われてるのに参ったよ。彼女を止められなくて怒られるのは俺なんだから》


《何だか大変そうね。でも彼は別に私のパートナーじゃないから。言うなれば仕事仲間?あんな見るからにマッチョな男はタイプじゃないのよ。オンナ癖悪いし…》《そうなんだ?それなら彼も遊びだと割り切ってくれそうだな。少し安心したよ》《でも後で大仕事があるから余りゆっくりもしてられないのよね》


カウンターバーで黒人美女を相手にヘラヘラと会話しているグラナーダの背中に視線を向け、オブシディアーナは剣呑そうな顔つきで大きな溜め息をついた。トパシオは戻って来ないし、余り長引かせては外に居る連中をイラつかせる事になる。


そんな焦る気持ちが眼前の青年相手にオブシディアーナの口を軽くしてしまうのだ。相手が好みのタイプだと言うのもあり、お詫びにと差し出されるシャンパンの量もついつい多くなってしまう。いつの間にやらオブシディアーナは店内の喧騒から離れた場所にあるテーブル席まで移動し、仲間の待機場所をベラベラと喋り始めていた。


《実は裏口のライトバンで待たせているグループがあってね。彼らと仕事しなきゃならないのよ。リスキーな仕事だから本当はやりたくないんだけど、もう決まってる事だし…。あなたとお話するのは楽しいけれど、どうにかあの新人女優さんを彼から引き離せないかしらね?》


《へぇ?店の裏口に仕事仲間を待たせてるの?それじゃ急がないとね…》席を立った潤はホロ酔い気分のオブシディアーナを介抱する振りをしてスムーズに背後へと回り、そのうなじ辺りにトン!と手刀を食らわせた。


たちまちテーブルに崩れ、気を失うオブシディアーナの背中を撫でて、「ゴメンな…」と呟いた潤は、彼女を優しく抱き抱えると、そのまま店の外へと連れ出して行ったのである。


**


同じ頃、グラナーダと会話するジェニファーも秘密裏にミッションを完了するべく動いていた。時折グラナーダがスマホを確認しているのは計画の実行が気になっているからであろうが、リーダー格のトパシオから合図も来ていないので、安心して美女との会話を楽しんでいる。


だが、ジェニファーはグラナーダが何度かスマホに視線を落とす一瞬の隙を狙い、グラナーダのグラスへ指輪に仕込んだ睡眠薬を垂らしたのだ。まさか目の前のブラックビューティーがCIAの女スパイだなどと夢にも思っていないのか、グラナーダはいともあっさりとグラスのモヒートを飲み干した。


《あら?意外とお酒に弱いのね》あっという間にカウンターに伏せ、高いびきをかき始めたグラナーダを揺すり、起こそうとする様子を装ったジェニファーは、バーテンに手伝って貰いながらグラナーダを店外へと運び出し、そのままタクシーに乗せると《運転手さん。悪いけど彼をオアシスホテルの305号室まで運んでくれない?》と、100ドル札を手渡した。


《了解しました♪》帽子に手をやり軽くウインクをしたタクシーの運転手はウィルである。先程同じホテルの部屋に気絶したオブシディアーナを運び入れたばかりの活躍ぶりだ。ジェニファーは手伝ってくれたバーテンにチップを渡すと店内に戻り、何食わぬ顔で潤と合流した。


《オブシディアーナから聞いたぜ。他の仲間は裏口のライトバンで待ってるらしい》潤の報告を聞いたジェニファーは《さすがはジャパニーズスパイだわねジュン》と微笑み、智とトパシオが消えた男子トイレの方向を見つめるのだった。


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わーんアセアセ智君のシーンが入れられませんでした~えーんそれにしても『JU NEXT』は残酷な計画を立てる割には何処か閉まらない、詰めの甘い連中でございます汗うさぎ


次回は智君のシーンと最後のひと暴れを書いてカジノのミッションを終了させる予定ですニコニコどうかもう暫くのお付き合いをば宜しくお願い致しますお願い



さて、今日10月16日は大ちゃんのジャニーズ入所記念日だそうですね~💙(´・∀・`)💙オーディションで母ちゃんに手を振っていた無邪気な少年の秘めたる才能を、ジャニーさんはよくぞ見抜いて下さったと、本当に感謝カンゲキ雨嵐でございますね~おねがい


💙改めまして大野智君💙


 🎉ジャニーズ入所28年おめでとう~🎉


お元気にしているでしょうか?便りがないのは元気な証拠と言いますから、きっと大丈夫なんでしょうねニコニコ大ちゃんが自分時間を満喫してくれていたらいいですね~爆笑