これは潤智妄想物語です。腐要素有。潤智好き、大ちゃん右なら大丈夫な雑食の方向き。勿論、完全なフィクションですので、登場人物、団体等、実在する人物とは無関係である事をご了承下さい。尚、妄想ですので苦情は受け付けません。以上を踏まえてからどうぞ下差し

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第一章『エレガント・テティス』

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横浜海上交通センターから『sing A song』に戻った潤と智は、フロアカウンターの向こうで待ちかねた様に顔を上げる村上を見て、相葉がかなりの長時間居座っていたらしい事を推察した。

「3番の部屋ですわ♭開店と同時にやって来て今までずっとでっせ♭もう5時間にもなります♭」「マジかよ?じゃあ俺らが出たのと丁度入れ違いじゃね?♭」「知っていたら少し待っていたんだけどね〜♭」困惑する村上が説明するには、どうやら相葉とアレクサは早朝から横浜の山下公園の方面に行っていたらしい。

山下公園と言えばベネズエラ大使館の周辺である。「ははぁ〜ん?さては来日早々何かやらかしやがったな?」潤が鋭く勘を働かせて智に視線を向けた。

智は「だね?」と苦笑して「間違いないよ村上君。彼らは翔さんが寄越したサポート要員だ」と説明する。村上は漸く安心して「料金はちゃんと頂きまっせ♪」とちゃっかりした事を言った。

3番の部屋に行くと、中から元気に熱唱する相葉の歌声が聴こえて来る。「♪〜ウイ〜ア〜ザチャンピオ〜ン〜♪マイフレ〜〜ンド♪ア〜ンウイキーピンオンファ〜イティ〜ン〜♪ティルジーエ〜〜ンド♪〜♪」

見事なまでのカタカナ英語でクイーンの『伝説のチャンピオン』を、思いの外いい声で歌っている相葉に、潤がドアの前で「何でクイーンなんだよ?♭」と突っ込んだ。「LiveTubeで昔のチャリティーコンサートの映像を観てハマったらしい。相葉ちゃんのカラオケは常にクイーンだよ」

カラオケボックスのドアを開けると、マイクを持った相葉が、拳を握った片手を突き上げて、ソファーに片足を掛け、まさに最後のサビを歌い切る所であった。「〜♪ウイ〜ア〜ザチャ〜ンピオン♪⤴︎ウイ〜ア〜ザチャ〜ンピオン♪⤴︎ノータイムフォー、ル〜ザ〜カズ、ウイ〜ア〜ザチャ〜ンピオ〜ン〜♪オフザワ〜〜ルド♪〜♪」

てっきりフレディー・マーキュリーみたいなピチピチのシャツやパンツ姿で、つけ髭くらい着けているものかと思いきや、リーマンみたいな地味なスーツ姿をしていた相葉とアレクサに、潤は拍手をしながら少し意外気に「珍しく普通じゃねぇか♭」と言った。

「フレディーイェーィ!♪」丁寧に礼をする相葉とそれを見てノリノリに拍手喝采するおだて上手なアレクサに、1年前とちっとも変わっていない雰囲気を感じ取り、智はにこやかに「上手いね♪相葉ちゃん♪」と、大きく拍手をした。

「あ”やっと来たっ!♪遅いよおおちゃん!♪俺もうクイーンのベスト殆ど歌っちゃったじゃんっ!♪」相葉は潤と智を指差し、開口一番文句を垂れると、「1年振りだねぇ〜!♪相変わらずラブラブじゃんっ!♪」と陽気に囃し立てる。アレクサが「サトシ!♪ジュン!♪会いたかったわぁ〜!♪」と、2人に熱いハグをして喜んだ。

「そっちが早すぎなんだっつ〜の♭」文句を返す潤に、相葉は「そんな事言ったってこっちは早朝から大使館の清掃してたんだよ?ねぇアレクサ」とアレクサに同意を求めてから、手土産代わりに大使館に潜入した事を説明した。

「マジか?♭相変わらずギリギリのトコ攻めてんな〜♭」呆れる潤に相葉は胸を張って「まぁ、あそこは警察手帳があっても意味無いからねぇ〜♪」と威張る。智が「いきなりやってくれるな♪」とウインクして親指を立てた。

何はともあれ、これで役者は揃ったと言う訳である。智と潤は早速2人を『国際特命捜査班』の本部へと案内する事にした。

 “入室中” となっている部屋から、いつもの手順で階下へと下る。指紋認証や網膜認証と言った最新鋭のセキュリティーを突破するのを、アレクサは「すごいわねぇ〜♪」とひたすら感心して目を輝かせていた。

元々派手な顔立ちだが、ナチュラルなメイクのせいか、1年前は見るからにドラァグクイーンと言った感じだったのが少し若返った様な気がする。確かトランスジェンダーで全身を整形していた筈だが、今のアレクサは以前よりもずっと女性らしく見えた。

「さぁどうぞ。ここが僕達の秘密基地だ」智がそう言って『国際特命捜査班』本部へと2人を招き入れる。まさかあの何の変哲もないカラオケボックスの地下にこんな場所が存在しているとは夢にも思えない程に、そこはハイテクノロジーの推移を結集した、まさしく秘密基地そのものであった。

「こりゃすげー!♪」相葉が興奮して最新型のコンピューターやそれに連動した大型のプロジェクターに目を見張る。

アレクサはコンピューターよりも部屋にあるモダンなインテリアの方が気になったのか、「すっごい素敵〜♪シンプルだけどとってもお洒落ねぇ〜♪」と、ソファーに腰掛け、「ここなら確かに何日でも過ごせそう♪」と、楽しそうに周囲を見回した。

そこに小学生位の小型ロボットのドンちゃんが近づいて来る。「皆サンコンニチワ。ドンチャンデス。ゴチュウモンハアリマスカ?」早速アレクサがドンちゃんに「やだぁ〜♪可愛い〜♪」と反応して、「あたし、アレクサよ♪よろしくね♡ドンちゃん♡」と挨拶をした。

「アレクサ、コンニチワ。コチラコソドウゾヨロシクオ願イシマス」ドンちゃんの液晶モニターになっている目の部分が、笑顔の顔文字になり、アレクサを歓迎する。ドンちゃんは次に相葉の方へと移動して「コンニチワ」と挨拶をした。

「アヒャヒャヒャ♪ロボットまでいる〜!♪俺は相葉!♪コードネームはAi-Bって言うんだぞっ!♪超優秀なエージェントだ!♪」「エージェントアイバー。ヨロシクオ願イシマス」

ドンちゃんの顔文字がびっくりから笑顔になり、相葉を歓迎する。どうやらAi-Bと呼んでいいのか相葉と呼んでいいのか分からず、まとめてアイバーとなったらしい。

「何で呼び捨て〜?♭」「ワハハハ♪いいじゃねぇか♪アイビーと相葉が混ざったんだよ♪さすがはドンちゃん♪最短で最適な呼び方だぜ♪」潤が大ウケしてドンちゃんを褒め、ドンちゃんが「恐縮デス」と、照れてる顔文字になった。

「このドンちゃんは超優秀なんだぜ♪向こうにベッドルームがあんだけどさ、全方向がプロジェクションマッピングになってて、ドンちゃんが好きな風景を映してくれんのよ♪もうさ、寝室に居ながら何処ででもヤレる♪」自慢する潤に、智が「おいおい♭」と苦笑し、アレクサが「やだぁ〜♡」と自分の頬を両手で押さえた。

「アヒャヒャヒャ♪新婚夫婦みたいだねっ!♪」相葉がウケまくり、腰をかがめてドンちゃんに「毎日見てんのかっ♪おマセさんだなぁ〜♪お前わっ♪」と、指先でツンツンした。

そろそろ昼食時間だと言う事もあり、智がドンちゃんにみんなの希望メニューを注文する。ドンちゃんは「了解シマシタ」と素直に応え、入り口のドアの方へと移動した。

ドアにはドンちゃんの背の高さに合わせた暗号コードが埋め込まれており、ドンちゃんが聞いた注文を厨房へと伝達してくれる仕組みとなっている。このカラオケボックスの厨房は元々一流ホテルのシェフだった人が担当してくれているので大抵の料理なら何だって作ってくれるのだ。

そうやって出来た料理を村上がワゴンに乗せてこの場所へと運んで来るのである。当然料金は発生するが、味は三ツ星だ。そして4人は届いた昼食を囲みながら、早速作戦会議を始めるのであった。

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智は始めにこの一件が、『真相報道Weekly』の二宮記者の友人だった神奈川県警の麻薬取締官、高橋刑事が殺害された事に端を発している事件である事を一同に告げた。それを聞いた相葉が「あ”ぁそれであいつ…」と納得してカツカレーのトンカツにかぶりつく。

「大使館で清掃した後あいつの軽自動車が尾行して来たからさ〜♪ソッコーでまいたけどあれやっぱ大使館周辺に探り入れてたんだな〜♪」「マジかよ?♭なら二宮に櫻井絡みだってバレたんじゃねぇのか?♭」冷やし中華を啜る箸を止め、潤が智を見つめる。

智は「なら僕達が密かにマルティネスを探っている事に気づくのも時間の問題かもね」と、食べかけたブリトーを皿に置き、「まぁ、その時はニノとも共同戦線を張る事にしよう」と前向きな事を言った。

無論国家の秘密機関での活動なので、『国際特命捜査班』の詳細は話せないが、『真相報道Weekly』編集長である東山は公安委員長の城島と親しい間柄だ。東山ならその辺りの事情は直ぐに飲み込んでくれるだろうと信頼しての事だった。

「っつ〜か、大使館周辺を未だ探ってるとか、二宮の奴大丈夫なのかよ?♭あいつ1回港で殺されかけてんじゃねぇか?♭共同戦線張るなら張るであいつから目ぇ離さねぇ方がいいんじゃね?♭」

潤の心配は尤もである。二宮はマルティネス・ケンドリッジの手下だと思われる売人に、1度命を狙われているのだ。だとすればマルティネスはジャーナリストの二宮が『ミックス・チャイナ』に関わるあれこれを調べていると知っている筈だった。

ならば二宮が高橋刑事の二の舞にならないとも限らないのである。すると相葉が「そー言う事なら俺とアレクサがあのジャーナリストに接触しよっか?♪どうせ翔さん絡みだってバレちゃってんだし、あいつが何処まで調べてんのかも翔さんにチクれるし、一石二鳥じゃん!♪」と、元気に宣言した。

「それは助かるけど、あんまり乱暴な事しないでくれよ♭」二宮の身を案じる智に、アレクサが「大丈夫よ♪あたしが一緒だもの♪先輩が変な事考えたらあたしが全力で止めたげるわ♡」と頼もしい事を言って握り寿司をパクリと食べ、「ん〜♪美味しいわぁ〜♡可愛いイケメン達と美食なんて最高に楽しい任務♪」と、顔を綻ばせた。

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潤智コンビが相葉ちゃん&アレクサコンビと無事再会致しました〜グッウインク―✴️相葉ちゃんにクイーンを熱唱させたのは、以前『嵐にしやがれ』の高嶋兄の回でフレディー・マーキュリーのコスプレをしていたからです爆笑(あの回の大ちゃんのボーイ・ジョージのコスプレが滅茶苦茶可愛かったわ〜音符ハート)

今回は社交的なロボットのドンちゃんだったり、『国際特命捜査班』のルームサービスの仕組みだったり、細かい所を少しだけ書き加えてみました〜(😉)v

アレクサもだんだんと主要キャラクターとして確立して来た様で、やや破天荒気味な相葉ちゃんのお目付け役としていい感じに立ち回ってくれておりますニコニコ

次回はニノみぃ〜と相葉ちゃん&アレクサコンビがまさかの接触?びっくりさてどうなります事やら。。。🤭