これは潤智妄想物語です。腐要素有。潤智好き、大ちゃん右なら大丈夫な雑食の方向き。勿論、完全なフィクションですので、登場人物、団体等、実在する人物とは無関係である事をご了承下さい。尚、妄想ですので苦情は受け付けません。以上を踏まえてからどうぞ下差し

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須賀谷の背中の上で椅子と共にひっくり返った潤を、ヨイショッと起こした智は、須賀谷のポケットを探り、ジャックナイフを取り出すと、それで潤の縄を切り離した。無理な姿勢で突撃したからか、手首に擦り傷が出来て少し痛々しい。

「潤大丈夫か?♭ちょっと擦りむいてんなぁ〜♭」潤の手首を心配そうに撫でる智に、ホッとした様に微笑いかけ、潤は「何のこれしき♪それよか本当に無事で良かった…」と、その身体を強く抱き締めた。

「俺、何か分かったぞ。潤が急にステージの話を持ち出した時。初めは何言ってんだ?と思ったけど、デカい音楽で椅子ごと動く音を消そうとしてんだって思った。上手く行ったな♪」潤に抱き締められたままでドヤる智の頬を両手で包み、潤は愛しげに目を細めた。

「そっか…♪ちゃんと伝わってたか…♪」「そりゃあさ、最近ずっと一緒だったから、俺だってちょっとは分かるよ」裸インバネス姿で威張る智がたまらなく愛らしい。ステージの真ん中にパンツがポツンと脱ぎ捨てられているところまで何だか可愛く見えた。

気絶している須賀谷を2人でセンターにある柱まで引き摺って行く。切ったロープを使って柱を背中に後ろ手に縛り、余った分でついでに両足も縛りつけた。「良し、これでこいつが目覚めたとしても大丈夫だ。まさか柱を引っこ抜いてまで動きゃしないだろう」「んふふっ♪この柱が引っこ抜けたらバケモンじゃねぇか♪」

そこに駆け付けて来たのが櫻井と二宮である。「2人共大丈夫か?!♭」入り口の辺りで騒いでいる2人に「開いてるよ!」と叫んだ潤は、驚く智の肩を抱き、テーブルの上を指差した。そこには須賀谷に奪われた智のスマホが置いてある。

「多分俺のスマホから櫻井部長がここを割り出したんだ。エレベーターで襲われた時、咄嗟にスマホを捨てたんだよ」「すげぇ〜♪潤はやっぱ頭いいなぁ〜♪」

潤の予想した通り、慌ててドアから駆け込んで来た櫻井の上着の胸ポケットからは潤のスマホが覗いていた。櫻井は智の格好を見て一瞬固まると、大音響で『名探偵ポメット』の主題歌を鳴らすスピーカーに視線を向け、続けてステージにあるパンツに目を止めて再び固まった。

「さ、智くん!♭何があったんだ?!♭ストーカーに何かされたのか?!♭♭」櫻井は柱に縛り付けられた須賀谷と、潤の傍らに居る智を交互に見比べて駆け寄ると、まるで今気づいたみたいに「松本も無事か?」と聞いた。

「僕はついでっすか?♭」苦笑する潤に二宮が「何かさ、この人急に大野さんに肩入れし始めてんのよ♭」と暴露する。そんな2人の部屋着を見た智が「酷ぇ格好だなぁ〜♪」と微笑った。「いやいや♭チェックのワンピース着てるオジサンに言われたくないのよ♭」

二宮のそんなツッコミに反し、「超可愛い……♪」と呟いたのは櫻井である。だが、スピーカーを止めるべくステージに向かっていた最中の事だったので、その声は誰にも聞かれる事は無かった。

「櫻井部長。そのパソコンのデータ見られますか?警察に通報する証拠が入っていると思うんですが…」潤の呼び掛けに手を挙げて応じた櫻井は、スピーカーに繋がっていた須賀谷のパソコンを操作して中にあるデータを確認した。

そこにはストーカーの証拠のみならず、かつて須賀谷が『楽市エンジョイワークス』の社員だった頃にやらかした横領の証拠まで入っていたのである。櫻井は念の為、それらの証拠を自前のタブレットにもコピーすると、ステージに落ちている智の下着をまじまじと眺め、それを持って智の所に戻って来た。

「智くん。パンツはちゃんと穿かないと冷えるぞ♭」少し恥ずかしげにパンツを差し出す櫻井から「あ、これはどうも…♭♭」と、申し訳なさそうにそれを受け取った智は、テーブルの向こうでコソコソと穿き直している。二宮が「ノーパンでワンピースってどんな状況なのよ?♭」と眼鏡に手を当て溜め息をついた。

潤はその間、須賀谷が落としたデジカメから智を撮影したデータを消去し、これでストーカー事件は決着がついた…筈だった。ところが…。「ん?何か変な音しねぇ?」そんな二宮の一言で事態は一変したのである。

その音はスピーカーの大音響が止んだからか、ステージの奥にある、『従業員室』と書かれたドアの方から微かに聞こえていた。4人一緒におっかなびっくりドアを開けると、そこには埃っぽいテーブルがあり、もう1台のノートパソコンが置かれていたのである。

恐らく須賀谷のパソコンを他人が操作すると、こっちのパソコンに連動して作動を始める仕掛けがしてあったのだろう。そのパソコンからはピッピッピッピッと言う電子音が鳴っており、画面では何らかのカウントダウンが始まっていた。

「まさか爆弾?!♭♭」「嘘でしょ?!♭♭後30分しかないぞ!♭♭」慌てて逃げようと入り口に殺到するものの、入り口のドアには自動的にロックが掛かり、押しても引いてもまるで開ける事は出来なかった。

「クソ!♭須賀谷の野郎!♭もし失敗したら智を道連れに無理心中でもするつもりだったんじゃないのか?!♭」気絶する須賀谷を悔しげに睨みつけて、潤が吐き捨てる。「成る程…♭ストーカーらしい思考回路だな…♭♭」櫻井が唸った。

「取り敢えず警察に電話すれば?♭」二宮がジャージのポケットから自分のスマホを取り出したが、カウントダウンと当時に妨害電波でも飛び始めたのか、全く使い物にならなくなっていた。「マジかよ?!♭さっきまでは普通に使えていたのに!♭」

「ヤロー…♭どうでも智を逃がさないつもりだな…♭」歯噛みする潤を尻目に、真っ先に行動し始めたのは智である。「兎に角あのカウントしてんのが何に繋がってっか調べてみる!潤!手伝って!」「良し分かった!諦めない奴が勝つんだよな?!」

従業員室に駆け戻る智を潤が追いかけて行く。どうやら2人して1つの危機を乗り越えた事が、潤と智をより頼もしくさせ、強い絆で結ばせたらしい。「あらまぁ♭あのワンピースオジサン逞しいねぇ〜♭大野さんって普段はボーッとしてっけど昔からいざと言う時のクソ度胸が凄いのよ♭松本君、完全に影響されてるなぁ〜♭」

二宮のそんな言葉に櫻井は頷き、意外な事を口走った。「実は社長に聞いてみた事がある。松本がどうしてIT戦略部からマーケティング部への異動をあれ程強く望んだのか…。二宮君には悪いが、松本の実力からしてもマーケティング部ではいささか役不足じゃないかと思ってな…。

ところが社長はマーケティング部には自分の若い頃に似た面白い奴がいるんだと今回の異動にやけに前向きだったんだ。そいつは文具屋のアルバイトから正社員として途中入社した変わり種だが、芯に大事な物をちゃんと持っている奴なんだよと…。きっとそれが智くんだったんだな…」

櫻井は二宮の背中をポンと叩き、「智くんじゃあパソコンはちんぷんかんぷんだろう。俺達も2人を見習って出来るだけの悪あがきをしてみようじゃないか」と駆け出したのである。

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どうやら爆弾らしき物は2つのノートパソコンを同時に操作し、何らかの暗号を入力すれば止められそうだと分かった。そこで櫻井がステージ上にあったパソコンを、潤が従業員室のパソコンを操作して須賀谷が設定したであろう暗号を考え、智と二宮はこのライブハウスのフロア内にある筈の爆発物を探し出す事にした。

手分けしてあちこちを探ったところ、二宮がフローリングの床の1部分が剥がれ掛けていたのに気づき、床下に隠されていた爆弾を発見した。そこは智と潤が縛られていた椅子の、丁度真下に当たる床下で、須賀谷が計画の失敗如何により、潤と智を道連れにする魂胆だった事がはっきりと判明したのである。

「良く分からないけど多分WiFiで遠隔操作出来る様になってんね♭この大きさからしてここのフロア全部吹っ飛ばせそうだなぁ♭♭」額に浮かぶ冷や汗を拭いつつ二宮が呟いた。この爆弾にもパソコンの画面と同じ様にカウントダウンの数字が点滅しており、時間は残り15分を切っていた。

「取り敢えずさ♭ここから1番遠いのはさっきの従業員室みたいだし、どうせヤバいならせめて4人で立て篭らねぇ?♭」二宮のそんな進言に頷いた智は、潤と櫻井が作業する従業員室に戻ると、爆弾のあった場所を教えてから進展状況を聞いた。

さすがはIT戦略部の精鋭2人と言うところだろうか、目まぐるしい速さでキーボードを叩き、須賀谷が設定したと思われるプログラムを次々と制覇している。だが、暗号の解読にはやや手こずっている様子で、2人の表情には疲労の色が浮かんでいた。

智に関する事、『名探偵ポメット』に関する事、あらゆる暗号を試してみるが、カウントダウンはちっとも止まらない。いよいよ万策尽き掛けたと言う時、智が「そう言やあいつ俺の撮影してる時何かブツブツ言ってたなぁ〜♭」と何かを思い出した様子である。

「智くん!♭何?!♭」「智!♭何を言ってた?!♭」櫻井と潤が同時に尋ねた。「確か…♭『いちゃけ』とか『いちゃき』とか…♭そんな言葉だった様な…♭」小首を傾げて必死に思い出そうとする智の隣で二宮が突然「ああっ!!♭♭」と叫んだ。

「大野さんそれ、もしかして『いちゃけな』じゃねぇ?!♭石川県の方言で『可愛い』って事だよ!♭取り引き先の社長に石川県出身の人が居るんだけど、その人から以前聞いた事あるわ!♭」二宮の声に連動して櫻井もハッとする。

「そう言えば須賀谷の事を調べていた時に分かったんだが須賀谷は金沢の出身だ!♭♭」櫻井と潤はすぐさま『icyakenasatoshi』と打ち込んだ。するとカウントダウンは見事に停止したのである。残り僅か5分だった。

「やったぜ…♭♭」潤とハイタッチをして深い溜め息をついた櫻井は、パソコンを覗き込んでガッツポーズを作る二宮と智に親指を立ててウインクをした。「二宮君、さっきは役不足だなんて済まなかったな。常日頃大勢の人と会話を重ねているマーケティング部の記憶力のおかげで助かったよ」

それを受けた二宮は「いや何と言ってもIT戦略部のパソコン能力の成果でしょ〜よ。工科大仕込みの須賀谷のプログラムなんて俺達だけじゃどーしようもないからねぇ〜♭」と返し、眼鏡のセンターを指先でちょっと上げた。冷や汗で滑るらしい。

「ここは団結力って事で良くないっすか?」潤の言葉に智も頷き、「だから言ったじゃん♪諦めねぇ奴が最後には勝つんだって♪」とドヤった。「何であなたがまとめんのよ?♭てか、そろそろそのワンピース脱いで元の服に着替えたら?♭」二宮が智を指差し、「言っとくけど警察来た時真っ先に怪しまれんの大野さんだよ?♭」と突っ込んだ。

「何でだよ〜?♭俺すげぇ〜頑張ったじゃんか〜♭」仁王立ちでいじける可愛いワンピースオジサンに全員が爆笑した。こうして智を巡る恐怖のストーカー事件は今度こそ大団円を迎えたのである。

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ストーカー事件解決しました〜👏👏相葉ちゃんをここに入れてあげらんなかったのが少し心残りなんですが😖💦相葉ちゃんには後にもっと大切な役どころを担って頂く予定ですので、お許し頂ければと思っておりますアセアセ

何が起ころうと絶対にめげない頼もしいワンピースオジサン(違パンチ!タラー)とその戦士達と言う図式でお送り致しました〜てへぺろゞ因みに作中にある石川県の『いちゃけな』ですが、石川県の人が皆さんこの方言を使っているのかどうかは未確認なのでそこはご了承頂ければ幸いです🙇‍♀️

さて、このお話もそろそろ終わりが見えて来た様でございますグッウインク果たしてりーまんの恋は無事に実るのか?💜💙これからは潤智のイチャイチャをお楽しみ下さいね〜照れハート