これは潤智妄想物語です。腐要素有。潤智好き、大ちゃん右なら大丈夫な雑食の方向き。勿論、完全なフィクションですので、登場人物、団体等、実在する人物とは無関係である事をご了承下さい。尚、妄想ですので苦情は受け付けません。以上を踏まえてからどうぞ下差し

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松本と大野が警備員室を訪ねると、いつもお馴染みの石神(いしがみ)さんと言うおじさん警備員が、防犯カメラのモニターの前でコーヒーを飲んでいた。「石神さん♪おはよ〜♪」そう声を掛けた大野に、石神警備員は「あれ?大野君どうしたの?」と親しげな様子で笑顔を見せる。

どうやら大野はここでも愛されキャラらしい。石神警備員はIT戦略部からマーケティング部に異動になったと言う松本の紹介を聞いて、にこやかに頷いた。「大野君が上司なら楽しいだろう?彼はね、出張に行くと私らみたいな一警備員にもお土産を買って来てくれたり、夜勤の時にお弁当を買って来てくれたりするんだよ」

警備員や清掃員は社員のみんなに名前を覚えて貰うだけでも嬉しいのだと石神さんは穏やかに言った。この『EARTH LIFE』の社員はみんな朝のあいさつや就業の挨拶をしてくれるから勤務していて気持ちがいいのだとも…。こんな所にも松本の父である松本暉雄の人となりが伺い知れる様であった。

そう言う意味では大野の分け隔てない人への接し方が、最も社長の想いを継承出来ているのかも知れない。「だって会社に泊まり込みとかになった時、1人で弁当食うより2人のが美味いじゃん♪」そう普通に答える大野に、計算高さや下心など微塵も感じられず、それが彼の通常なのだと実感する。

だから周りの人間は誰もが大野を好きになるし、信頼もするのだろう。石神警備員もその1人に違いない。そのせいか、潤の昨日の夜勤は誰なのかと言うやや不躾な質問にも、石神警備員は明るく答えてくれた。「昨日の夜勤は槙太(まきた)さんと新人の…そう須賀谷…須賀谷渉(すがやわたる)君だったと思うけど、彼はすぐに辞めたそうだよ。

何でも夜勤の見廻りがキツかったらしくてね。槙太さんが「たった1回の夜間バイトで辞めるなんてふざけてやがる〜!」ってえらく怒ってたよ。今どきの若者は…何てオヤジ臭い説教はしたくないけど、日当だけはちゃっかり持って帰ったそうで、割り切ってるな〜と思ったね」

「その須賀谷君の履歴書とかあります?」「そりゃあるけど…。須賀谷君がどうかしたのかい?」見せて欲しいと乞う松本に、少し訝しげにしながらも、石神警備員は警備室の棚の引き出しから、そのすぐ辞めたと言う須賀谷なるアルバイトの履歴書を持って来た。

そこには頬の痩けた、短髪の陰気そうな男の顔写真が貼られており、東京の工科大学を卒業して、『楽市エンジョイワークス』なるIT企業に就職したらしい立派な経歴も書かれている。松本はこの履歴書の写真をスマホで撮影すると、「こいつ調べて」と1文を添え、IT戦略部に送信した。

「あっこいつ、昨夜見た奴じゃん♪道に迷ってるみてぇで大丈夫かと思ったけどやっぱ大丈夫じゃなかったんだ♪」大野のそんな言葉に石神警備員も「そうか、道に迷ってたのか。そりゃ辞めたくなるわな♪」と至って平和に答えている。

「それにしても『楽市エンジョイワークス』って言ったらインターネットの方じゃそこそこの企業だろうに、なんで退職して警備員なんかやろうと思ったんだろうね?確かに変っちゃ変だけど…」そこまで言って石神警備員は急に思い出したらしく、慌てて椅子から立ち上がり、「IT戦略部の松本君ってもしかして暉雄社長の息子さん?!♭」と、深々と頭を下げた。

「いえいえ♭マーケティング部では大野課長の部下ですから…♭」松本は困った様に頭を掻いてペコリと一礼し、次に昨夜の防犯カメラの映像を見せて貰った。すると映像の一部が巧みに編集されていた事が判明したのである。しかも大野が須賀谷を目撃したらしい時刻の前後1時間がスッポリと抜けていたのだった。

「こ、これは一体…?!♭♭」気の毒な程うろたえる石神警備員を「大丈夫ですから」と宥め、松本はこの須賀谷渉がIT戦略部のパソコンをハッキングした犯人だとほぼ確信した。そこに二宮部長から「松本君。大野さんを連れてすぐに戻って」と電話が入ったのである。

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「さっきIT戦略部から連絡が来たよ。ハッキングの犯人は警備員の須賀谷で先ず間違いなさそうだね」二宮が言うには松本から須賀谷の写真が送られて来た後すぐに、IT戦略部では須賀谷についての調査を開始したらしい。

須賀谷が新しい警備のアルバイトとして夜番についたのは昨日からだったそうだが、同じ夜番だった槙太と言う古株警備員に電話で問い合わせた所、須賀谷は夕方の交代時からやけに熱心にモニターのチェックをしており、本人は夜間見廻りの際に効率良く仕事をする為だとやる気のある様子だったらしい。

そこでIT戦略部では須賀谷が交代してから夜間見廻りの時刻までの防犯カメラ映像のファイルをつぶさに調べ、夜の9時から12時までの映像に編集された形跡があったのを発見した。と、ここまでは警備員室で松本が調べた結果と同じである。

が、IT戦略部は警備員室でチェックされていた防犯カメラ映像が、マーケティング部周辺の防犯カメラ映像に集中していた事、そしていずれの映像にも漏れなく大野の姿が映り込んでいた事を発見した。

そこでIT戦略部の櫻井部長は須賀谷の目的が産業スパイなどではなく、初めから大野をターゲットにした怨恨犯罪ではないかと思い、二宮に連絡を入れたのである。櫻井からの注意喚起を受けた二宮は念の為、大野のデスク周辺を探ってみたらしいが、盗聴器などの類いが仕掛けられた形跡は無かった。

「まぁ多分だけど、昨夜の駐車場の一件が効いたのかも知んないよ。目撃したのが大野さんかどうかまでは分かんなくても、誰かに目撃された事位は須賀谷にも分かったんじゃね?それで慌てて辞めた可能性があるよ。そうじゃなきゃ須賀谷の行動は更にエスカレートしたかもね。

だからさ、櫻井さんにはもう話して置いた。どうやら近頃大野さんがストーカーに狙われているらしくって、その事を相談されてたって。電車の痴 漢や盗撮の事も…。でも警察がそれを信じるかどうか分かんないから、通報するのは様子を見ている所だってね」

二宮は少し意味ありげに松本へと視線を向け、「ただメールやプレゼントに関しては大野さんが言った様に単なる好意の可能性もあるからねぇ〜。そう言った1連のストーカー行為が須賀谷の犯行かどうかも不明だし、話したのは痴 漢行為や盗撮みたいに悪質性の高い物だけだから」と付け足した。

「それに松本君がマーケティング部に来てからは常に指導担当の大野さんと一緒に行動しているんで多少はマシだと思うけど、とも言っておいた。ほら、幼児1人だと保護しなきゃだけどさ、大人が一緒だったら安心でしょ?

松本君は頭が良くてしっかりしているから彼が側にいてくれたら充分大野さんのフォローが出来ますよってね。櫻井部長、納得してくれたよ〜」「幼児って俺かよ〜?♭」嫌そうに体を折り曲げる大野に、二宮は「あなた以外に誰が居んのよ?」と冷静にぶった斬る。

そこで松本が軽く手を上げ、「部長。ちょっといいですか?」と自分の考えを話し始めた。

「だとすれば須賀谷の思考は少し危険になっているんじゃないでしょうか?痴 漢や隠し撮りは悪質性が高いとは言え、行為そのものはコソコソとした姑息な感じのものです。

でも我が社の警備員として会社に入り込み、大野課長のパソコンを使ってIT戦略部をハッキングし、大野課長が疑われる様に仕向けたりしたのは明らかに攻撃性が高く、大胆な行動です。

もし先程二宮部長が話された様に、駐車場で目撃された事が、須賀谷の更なる攻撃的な行動を抑止するきっかけになったのだとすれば、詳細が判明するまで大野課長を1人にしない方がいいのではないでしょうか?」

「うん。櫻井部長も同じ様な事を言ってたよ。ストーカーの好意が攻撃性を伴って来たらそれは危険な傾向だって。家に侵入して家探ししたり、物を盗んだり、最終的には命の危機も…」「マジか…♭♭」

腕を組み、おどろおどろし気に語る二宮にすっかり恐れを生した大野は「俺ひょっとして超やべぇ立場?♭♭」と確認する様に松本を見上げた。「心配いりません。それなら今日から僕が大野課長の自宅に泊まり込んで課長を守ります」

それを聞いてホッとする大野と、ドヤる松本を交互に眺めた二宮は、 “お前、ずるい奴だなぁ〜”と言わんばかりの表情で肩をすくめるのだった。

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悪質ストーカー須賀谷の行動に便乗して、ちゃっかり大野課長との距離を詰める潤君…💜なかなかの策士であります🤭

因みに警備員の石神さんはセカムズの運転手さんの苗字をお借りしましたウインクあのドラマの杉本哲太さんいい味出してましたよね〜♪

あの方がその昔ツッパリ系ロックバンド横浜銀蝿の舎弟グループ紅麗威甦(グリース)で歌手やってたって今どれくらいの方が知っているのでしょう?←(歳がバレるアセアセ)

そんな石神警備員さんも笑顔にする、のんびり天使な35ちゃいもさすがに危機感を感じたようで、策士潤君のお泊まり発言にまんまと乗っかっておりますグラサン

さて、始まる同居生活で2人の仲は進展するのでしょうか?🤭次回はストーカー大激怒?タラー皆さん事件です!!