これは潤智妄想物語です。腐要素有。潤智好き、大ちゃん右なら大丈夫な雑食の方向き。勿論、完全なフィクションですので、登場人物、団体等、実在する人物とは無関係である事をご了承下さい。尚、妄想ですので苦情は受け付けません。以上を踏まえてからどうぞ
☣️☣️☣️☣️☣️☣️☣️☣️☣️☣️☣️☣️☣️☣️☣️☣️☣️
8
『未来予想クライム』が映し出した画面には、シェルター室の加倉井博士が問題のバイオアバターをCGイラストにした物が表示されていたのだが、その風体は皆の予想を遥かに超えてまさに二宮の発した「何だこれ?」に相応しい代物であった。
決してイラストが下手だった訳では無い。むしろプロ並みに良く出来たCGイラストだったのだが、上手いからこそのクエスチョンマークなのだ。バイオアバターは人を喰う化け物。そんな恐ろしげな前振りが、あるいは勝手にバイオアバター達をある種のクリーチャー的な物だと誰もが考えていたのである。だが…。
「これがバイオアバターか?♭何つ〜か…♭毛深いオッサンみてぇだな…♭♭」唖然とする潤に、隣で寄り添う智が「でも超マッチョだから強いんじゃない?♭」と苦しいフォローをする。
「いや、毛深いのはチーターとクマだけで、カバはスキンヘッドのゴリゴリな黒人ハードゲイだし、ワニに至っては全身タトゥーのマッチョな出っ歯のオッサンだぜ?♭こいつら何だってこんなにニンゲン要素が濃い訳?♭」二宮がそう指摘するのも無理はない。
例えばチーターとの融合だと思われるバイオアバターは、顔と全身を黄金色の体毛に覆われており、まるで毛深い中年の外国人男性の様だし、同じくクマとの融合だと思われるバイオアバターは、茶色のフサフサした体毛が顔と全身を包み、こちらも毛深い中年男性の様相である。
カバとの融合だと思われるバイオアバターに至っては、褐色の肌をしたスキンヘッドの黒人男性みたいで、何処にカバの遺伝子が入っているのか全く分からない。しかも黒革のパンツを穿いているので、確かにアメリカのダウンタウンのハードゲイクラブに居そうな感じがする。
そう言う意味ではみんな上背が高く、ボディービルダー並の筋骨隆々な体躯で、パンツと靴のみを身につけた上半身裸の状態なので、マッチョな外国人ハードゲイの集団みたいな雰囲気があった。
ただ唯一ワニの遺伝子を持つ奴だけは、他のバイオアバターよりもやや化け物めいており、全身が濃い緑灰色のウロコめいた皮膚に包まれていて、口元が突き出した個性的な顔立ちをしていた。しかしそれもウロコ柄のタトゥーを全身に彫り込んだ、出っ歯の中年男性だと言われれは、納得出来るレベルの奇怪さに留まっている。
要するにバイオアバターは化け物と言うよりも人間的な要素の濃い、ゴリゴリのオッサンみたいな連中であった。そんなだからケモノどころか人間の元ネタになった魂串幻樹の片鱗など微塵も感じられない。
「何か『X-Men』とか、『アベンジャーズ』とかの敵役に出て来そうな奴等だよなぁ〜♭ハリウッド映画の特殊メイクみてぇじゃねぇか♭まぁ俺は遺伝子の事とかあんま詳しかねぇけど、これって結局動物よりも人間のが遺伝子構造が複雑だから、融合するとどうしてもヒトの要素が濃厚になっちまうっつ〜事なんじゃね?」
潤の解説に櫻井が「確かに…」と頷き、「だがイラストに記された説明文を読むと、こいつらは必ずしも人間的だとは言えないぞ」と、画面を指差した。
「例えば『チーターマン』と言うこのバイオアバター。こいつは時速120キロで走れると書いてある。こっちの『クロコダイルマン』は噛む力が300キロもあるらしい。人の骨なんか簡単に噛み砕いてしまうぞ。
このイラストでは口を閉じているから単なる出っ歯に見えるが、こいつが口を開くとワニと同じ様なギザギザの鋭い牙が生えているんじゃないのか?それにほら、この『ベアーマン』の爪は鋭く尖っていて、明らかに人間の爪とは違う。
恐らくこの手で弾き飛ばされたら肉が切り裂かれ、一溜りもないだろう。『ヒポポタマスマン』は凶暴で怪力。体長は4メートルもあるらしい。確かに見た目は人間的だが、こいつらは間違いなく融合された動物の特性を兼ね備えた立派な生物兵器だ」
「て事は『リターニング・セル』が効かなきゃ俺達は完全にアウトだな…♭」潤の呟きに智が「全ては相葉ちゃんの秘密兵器に掛かってるね…♭」と答える。二宮が「それが1番心配なんだよな〜♭」とボヤいた。
〖チーフ櫻井。この情報をアイバチャンのスマートフォンに送信します。宜しいですか?〗『未来予想クライム』の問い掛けに櫻井が了承し、加倉井博士発信のバイオアバターの詳細情報が作業場の相葉に送られた。
JMIの捜査官には任務で使用する為の特別なスマホが各自支給されており、このスマホでやり取りされる捜査情報の全てに特殊なプログラムコードが仕込まれている。
これは外部からのハッキングをブロックしたり、情報確認後には自動消去したりする、JMIの特殊任務に特化したプログラムコードで、二宮が開発した物だ。本部に居ないメンバーと安全に情報交換出来るのも全てはこのプログラムコードがあるからだった。
暫くすると『相葉ドットコム』で新兵器開発作業中の相葉と回線が繋がり、目の下にクマを作った相葉が『未来予想クライム』の大画面にドアップで映し出される。
「あらま〜。盛大に睡眠不足な顔してんね〜」すまして言う二宮に大画面の相葉が「お前が『人類の未来はお前の手に!』だの『急げ相葉!地球滅亡するぞ!』だの感嘆符付きの変なメールばっか送って来るからだろ?!♭♭」と猛抗議した。何とも気の毒な話である♭
「取り敢えずリターニング・セル100パーセントの弾丸は100個作り終えたよ♭後は皆んなが使い易い武器の作成をするだけだからインターナショナル何とかの国際会議の前には全工程を完了出来ると思う♭」相葉は疲れた顔でそんな頼もしい事を言ってくれると、少し笑顔を浮かべつつ、送信されたバイオアバターについての考察を語り始めた。
☣️☣️☣️☣️☣️☣️☣️☣️☣️☣️☣️☣️☣️☣️☣️☣️☣️
遅くなりました〜少し体調を崩してしまい、中々先を進める事が出来ず、失礼致しました〜(陳謝🙏💦💦)どうやら最近の気温の変化と花粉症の始まりで少し具合が悪くなった様でございます
バイオアバターの風体に関しましては所謂クリーチャー的な化け物感も考えていたのですが、まさかのオッサンみたいな外観の方が面白くてイメージし易いのではと思い、「なんじゃこりゃ?♭」的な感じに致しました
次回は相葉ちゃんの動物豆知識が大炸裂☆「へぇ〜♪」な感じを楽しんで頂けましたら幸いです