これは潤智妄想物語です。腐要素有。潤智好き、大ちゃん右なら大丈夫な雑食の方向き。勿論、完全なフィクションですので、登場人物、団体等、実在する人物とは無関係である事をご了承下さい。尚、妄想ですので苦情は受け付けません。以上を踏まえてからどうぞ下差し

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「おいおい♭羽山ダニエル剣吾って言ったらワイドショー番組なんかのコメンテーターとして結構反政府的発言が多い奴じゃね?♭」その頃JMI本部では、潤の李大龍が加美山さくらから聞き出したこの名前で、ちょっとした騒ぎが持ち上がっていた。

実は智の楊春麗同様、李大龍のネクタイピンにも小型のカメラが仕込まれており、大龍と加美山さくらの会話も、本部には筒抜けになっていたのである。ニノがこの羽山ダニエル剣吾の情報を即刻『未来予想クライム』に加えたところ、すぐに危険信号の反応があった。

〖羽山ダニエル剣吾が住良木行弥(すめらぎいくや)を介在して魂串幻樹(たまぐしげんき)研究員と通じていれば危険です。

シェルター室に籠城している加倉井繁匡(かくらいしげまさ)博士と部下の研究員達を、『バイオアバター』の生贄にするプレゼンテーションに使えない事で、その代替策として、開催予定の『インターナショナル・インテリジェンス・ミーティング』を利用する恐れがあります。

あの国際会議は世界各国の政府関係者や学界の著名人達が一同に介する知の祭典です。もしもそんな場所に『バイオアバター』達が放たれる様な事になれば大惨事は免れません。世界での日本の評価は地に落ちるでしょう。

羽山ダニエル剣吾はテレビやSNSなどでも政治改革的な発言が目立つ若者です。一方魂串幻樹は『バイオアバター』を派手にプレゼンテーションしたがっています。

派手であればあるほどいいのですから『インターナショナル・インテリジェンス・ミーティング』は恰好の舞台となるでしょう。博士や研究員達を犠牲にするよりもリスクは多少高くなりますが、元外務大臣を父に持つ羽山ダニエル剣吾の協力があれば『バイオアバター』のプレゼンテーションは可能です。目的は違えど両者の利害は完全に一致しているのです。

『インターナショナル・インテリジェンス・ミーティング』は今月末の開催予定です。シェルター室の備蓄食料は来月の始めまで。魂串幻樹が羽山ダニエル剣吾と手を組み、シェルター室の博士達を待たずして決行する可能性は大きいです〗

「ほら、クラちゃんも言ってるぞショウ隊長♭そのインターナショナル何とかっての延期にしてもらった方がいいんじゃないの?♭」二宮の意見に、櫻井は額に手を当てて首を振った。

「今からじゃ無理だ♭海外からの参加者のスケジュール調整が出来ない♭何より延期となればそれ相応の理由が必要になる♭『バイオアバター』は極秘裏に処理しなくてはならない国家機密なんだぞ♭どうやって諸外国に説明するんだ♭」

「じゃあどーすんのよ?♭羽山ダニエル剣吾を別件で引っ張るとか何とかしてどっかに監禁しとく?♭」「そんな事したら後で問題になるぞ♭JMI存続の危機だ♭東山大臣にも迷惑を掛けちまう♭こうなりゃ『インターナショナル・インテリジェンス・ミーティング』までに解決するしか無さそうだな♭」

〖後3週間くらいしかありませんね。忙しくなりますが、共に頑張りましょうニノ〗ガックリする二宮を、『未来予想クライム』がすこぶるいい声で労っていた。

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「春麗さん♪次は本契約の時にお会いしましょう〜♪♪」骨まで抜かれた様相の住良木に熱っぽく見送られながら、智の春麗と、潤の大龍は黒塗りのリムジンに乗り込んだ。

ここに来た時は怒りに燃えた眼差しで春麗や住良木を睨みつけていた加美山さくらも、今は何かを吹っ切った様な清々しい顔つきで2人を見送っている。

「お前住良木にどんなサービスしてやったんだよ?♭すっかり腑抜けちまってんじゃねぇか♭」「そっちこそ、あの女子社員の人やけにさっぱりした顔だったぞ♭始めはあんな怖い顔して俺の事睨んでたのに♭」

「さすがは智♪彼女の様子に気づいてたか?♪あれは住良木の愛人だ。俺は彼女に住良木なんかよりもいい男が存在するって事を教えてあげただけだって。ま、ちょっとしたアドバイスだな。知り合いの会社も紹介しといたから多分『住良木電脳FACTORY』はもう退職すんじゃね?」

「どんなアドバイスなんだか♭俺なんか契約相手の書類見せて貰う為に滅茶苦茶体張ったのにぃ♭オッパイ押し付けたり、太腿やケツ触らせたり、ほっぺにチューしたり、割り切んのすげ〜大変なんだからなっ♭」「そんな事したのかよ?♭キャバクラじゃあるまいしサービス過剰過ぎだろ?♭」

そんな痴話喧嘩をする潤と智に、カーナビの画面から二宮が呆れた様に呼び掛けた。「ハイハイ、お二人さん。そんなお惚気け喧嘩はいいから、早く本部に戻って来てくんね?ジェイが聞き込んだ羽山ダニエル剣吾のせいで、バイオアバター退治計画が早まったのよ。もう一度作戦会議するよ〜」

「マジか?!♭♭」潤と智は同時に言って顔を見合わせた。

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ミタゾノサロンで変装を解いた潤と智はJMI本部に戻り、『未来予想クライム』が羽山ダニエル剣吾の情報から導き出した、バイオアバターの『インターナショナル・インテリジェンス・ミーティング』襲撃の可能性を聞いて険しく眉根を寄せた。

「あいつの名前が加美山さくらから出た時は俺もヤベぇと思ったんだ♭あん時は李大龍になってたから知らねぇ振りしてたけどさ、この間のワイドショーでも国の内外問わず政治批判が酷かったろ?

頭のいい奴にありがちの典型的な傲慢さってのか、周囲の人間を下に見る感じが超鼻についてムカついたんだよな〜♭親父さんが元外務大臣だとか、お袋さんが元ハリウッド女優だとか、御大層な家柄かも知んねぇケドさ、思考としてはだいぶ反社的だったぜ♭」

潤のそんな意見に同意する様に智が頷き、班長の櫻井に訴える。「クラちゃんが危険を予想したって事は、その羽山ダニエル剣吾って奴、かなり本気でバイオアバターの『インターナショナル・インテリジェンス・ミーティング』での襲撃を考えてるって事だよね?

世界の主要人物達を生贄にしてまでも世界の改革をしようとしているんだ。志は立派だけど、それが実力行使じゃ強行的な独裁者と何にも変わらない。どんなに頭のいい奴か知らないけど、自分の目的の為に人の命を蔑ろにする様な奴が、世界を良く出来る訳ないじゃん♭」

珍しく怒っている智に櫻井が「そうだそうだ!智君の言う通りだ!」と全肯定でウンウンと頷いた。「ヘッドバンキングじゃあるまいし、首とれるよショウ隊長」二宮がプププと笑う。

「ま、要するに『インターナショナル・インテリジェンス・ミーティング』までに『サイバードーム』に乗り込んでバイオアバターを全部片付けりゃい〜んだろ?急かす訳じゃねぇけど、相葉君の方はどうなってんだ?」

潤の疑問に答えたのは二宮である。「大丈夫だって♪羽山ダニエル剣吾の野望についてはとっくに情報を送信済みだし、俺らが心配してた戦闘服についても英国情報部のQRさんが協力して、新しいのを作って明後日には送ってくれるって事だしね♪

相葉さんには迅速丁寧の精神で死ぬ気で作れって朝から催促メール散々送りまくってやったから今頃滅茶苦茶働いてるって♪1回リモートで話したけど、防護服とマスクとゴーグルで誰だか分かんなかったよ♪」

櫻井が微妙な表情で二宮に物申す。「こいつさ〜♭勝手に英国情報部のQRさんに連絡つけてたんだよ♭前の任務でQRさんからプライベートのアドレスを聞いてたらしくってな♭全く、国内の問題に英国情報部の人を巻き込むなんて♭♭」

櫻井の文句に二宮は「しょーがないでしょーが♭こっちは絶対ぇバイオアバターに噛まれたくねぇのよ♭」と思いっきり開き直ってから「相葉さんに任せたら『5色戦隊アラシーズ』確定じゃねぇか♭しかも布が足りないからって半袖か半ズボンにしようとしてたんだから♭ジェイとか絶対ぇ無理だろ?♭」と潤に同意を求めた。

「マジかよ?♭助かったわ〜♭♭」心底ホッとした様に胸を撫で下ろした潤は、今度は櫻井に向かって「ところで班長。あれから加倉井博士とは情報の共有してんのか」と聞いた。

「勿論。不自由なシェルター室で籠城しているんだ。博士や他の研究員達の体調も気になるしな。今は博士の口述を元に、絵の得意な研究員がそれぞれのバイオアバター達の詳細な特長をイラストに起こしてくれているところだ。

ニノに『サイバードーム』の防犯カメラをハッキングして貰ったが、どうやらバイオアバターの檻には設置されて無いらしい。それで詳しい姿が分からなかったんだ。因みに魂串幻樹の身元は既に判明している」

櫻井の合図に二宮は「ハイよ♪」と答えて「クラちゃん、例のやつ」と言った。『未来予想クライム』が〖ハイ任せて下さいニノ〗と大画面に魂串幻樹のプロフィールを映し出す。何の変哲もない、何処にでも居そうな感じの朴訥な男である。

若くも見えるし、中年にも見えるが、プロフィールでは30歳となっており、年相応にも思えた。まばらな無精髭が何ともみずぼらしい感じだが、白衣姿で研究所内のコンピューターに向かっている所などはいっぱしの化学者にも見える。

眼鏡を掛けている訳でもなく、肥ったり痩せたりしているでもなく、頭髪が薄い訳でもない、ごくごく平均的な体格や顔立ちをした、全てに於いて標準仕様な男であった。

「何だか良く分からねぇ野郎だぜ♭影が薄いっつ〜か、特徴が無さすぎてソッコーで顔を忘れちまいそうだ♭」魂串を何気にディスる潤に二宮が「そりゃあジェイに比べりゃ世の中の大半の人は薄いでしょ〜よ」と突っ込んだ。

その時、丁度いいタイミングで加倉井博士からのアクセスを『未来予想クライム』が告げた。二宮の指が高速でタイピングする。「何だこれ?♭」二宮の声に、本部に居た一同が目を丸くして大画面を見つめた。

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ヤキモチ潤智の犬も食わない夫婦喧嘩でございます💜プンプンプンプン💙この2人多分ハニトラ任務の度にこんな事しているんでしょ〜ねウインク夜が楽しみな感じでございますのぅ〜🤭ハート

さて、加倉井博士から届いたメッセージの「何だこれ?」なバイオアバターとは果たしてどんな奴なんでしょう?🤔未だ具体的なイメージが定まっておりませんので、次回までに固めて置こうと思っておりますてへぺろゞ←(早くしろ(蹴足アセアセ))