これは潤智妄想物語です。腐要素有。潤智好き、大ちゃん右なら大丈夫な雑食の方向き。勿論、完全なフィクションですので、登場人物、団体等、実在する人物とは無関係である事をご了承下さい。尚、妄想ですので苦情は受け付けません。以上を踏まえてからどうぞ下差し

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疑惑の会社『住良木電脳化学FACTORY』社長。住良木行弥(すめらぎいくや)自らの案内で、社長室に赴いた中国軍事企業『黄金創機有限公司』の社長令嬢楊春麗(智の女装キャラ、ヤン・チュンリー)と、秘書兼ボディーガードの李大龍(潤の変装キャラ、リー・タイロン)は、趣味と実益を兼ねた、その社長室の様子に目を丸くした。

コンピューターやタブレット端末。小型のプロジェクター。VR仕様のサングラスに3Dプリンター。そこにある機器の全てが、今発売されている中でも最先端の物が揃っている。

そして同時にサブスクで人気のアニメに登場する巨乳の美少女キャラクター達のフィギュアが所狭しと並べられていた。「素晴らしいデスね。社長サン。全部最新型のモノばかりデス。コノサングラスタイプのVRゴーグルは未だソンなに市場出てないデスよ」

おだてる春麗に住良木はデレデレとヤニ下がり、「いやぁ〜♪そんなそんな♪単に新しい物が好きなだけですよ♪」と綺麗に梳かしつけた頭をポリポリと掻いた。

背の高い、少し神経質そうな雰囲気のする男である。縁なしの眼鏡は良く似合っているが、社長と言うよりも理系の教授みたいな感じがして、スーツより白衣の方が似合いそうだ。一応2枚目の部類には入りそうだが、1歩間違うと秋葉原辺りで地下アイドルの追っかけでもやっていそうなオタクっぽさがあった。

「それにしてもチュンリーさんは本当に日本語がお上手だ♪そちらの秘書の方も♪やはり、たくさんの国と取り引きをされていらっしゃるから、言葉を勉強されるのですか?♪」

春麗をソファーに促しながら、住良木は何だかんだと2人を褒めそやし、近所のコーヒー専門店から最高級のコーヒーと、有名店のフルーツタルトをデリバリーした。

その半端ないもてなし方に、チュンリーの気を引こうとする下心がはっきりと透けて見える。両膝を合わせて、脚を斜めに倒す非常に女らしい座り方でソファーに腰掛けた春麗は、背後で立つ秘書に向かって「大龍。少しダケ席を外シテくれる?私社長サンと大切なお話あります」と、命令した。

「ハイお嬢様」大人しく引き下がった大龍は、ソファーの背もたれに春麗のミンクのコートを丁寧に掛けると、住良木に一礼して社長室を退出した。「いいんですか?」少し心配して聞く住良木だったが、その顔は邪魔者が消えてくれたとでも言いた気に少しホッとしている。

「ハイ勿論。今カラお仕事のお話をしたいノデ秘書モ下がらせマス。私のオ父サンの教えデスね。私のオ父サン、ビジネスは信頼関係大切言いマス。取り引きは一対一じゃないとフェア違いマスね。あなたト私。2人で話す。コレでフェアなりマス」

春麗は両手をクロスして膝に置き、ソファーから少し身を乗り出して、対面の住良木に顔を近づけると、小首を傾げてニッコリと微笑んだ。脇を締めた前傾姿勢になる事で見事なバスト(偽物)がより際立ち、住良木の視線を釘付けにする。

顔の角度、笑顔の作り方、その体勢に至るまで、全て計算し尽くされた春麗の様子は、まさしくこの社長室にある美少女フィギュアそのものだった。「た、確かにその方がフェアですね!♪さすがは一流企業の社長さんだ!♪お互いの信頼関係こそがビジネスでは最も大切な部分です!♪春麗さんのお父さんは素晴らしいビジネスマンですね!♪」

すっかり春麗に夢中の住良木は、春麗の持ち掛けたネットビジネスについて、かなり前のめりに話を聞いた。無論このネットビジネスの話題は後の重要事項を住良木から聞き出す為の前振りみたいなものである。

やがて住良木が注文したコーヒーとタルトのデリバリーが届き、いよいよ2人っきりになった時、春麗はやんわりと本題に入り始めた。

「所で住良木サン。私のオ父サンの会社。中国当局ト取り引きあるノご存知デスか?今中国デハ軍の強化ノ為に、莫大なお金、入れてマス。デスが中国産業、軍用製品弱いデスね。ロシア、アメリカ、強いデス。

部品仕入れてマスが、品質良くない。でも中国産モット良くないデス。日本製、素晴らしデスが、日本厳しいネ、正規ルートでは手に入らないデス。オ父サン日本製品もっと欲しいから沢山沢山お金使いマス。

いいものなら50億、イイエ100億出しマス。オ父サン、バックに中国国家あるノデ、軍に役立つ日本の商品ナラもっと高くなりマス。勿論、表向きは正当なビジネスで上手くやり取りシマスから危なくないデスね。

住良木サン何か良いお話、知りまセンカ?オ父サン日本行く時私にその事命じマシた。住良木サン頭良くてとっても優しいネ。住良木サンには絶対迷惑掛けマセン。良い報告出来ないと私オ父サンに怒られマス」

ソファーから立ち上がった春麗は素早く住良木の隣に腰掛け、胸を押し付ける様にして身を寄せた。「お願いシマス。住良木サン」住良木は一瞬だけ躊躇したが、100億と言う金額と春麗のお色気攻撃の前ではそんな戸惑いなど呆気なく瓦解したらしく、これ以上ない程に目尻を下げて直ぐに切り出した。

「春麗さんがお父さんに怒られるなんて可哀想だ♪私で良ければ幾らでも力になりますよ♪実はとっておきの話があるんです♪但し他にも競走相手がいますから高く買って頂く必要がありますよ♪」

良し掛かった…♪春麗の智は後ひと押しと、更に身を寄せ、その耳元で甘〜く囁いた。「嬉しいデス…♪誰よりも高く買いマスから他の競走相手を教えて下サイ…♪だって他の人タチの値段…知らナイと、1番高いお金…払えマセン…♪」「勿論ですとも♪仮契約の書類も全部春麗さんにお見せします♪」

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一方、社長室を出た潤の李大龍は、『住良木電脳化学FACTORY』のハイテク感満載な社内を、見学がてら歩いていた。オールバックに梳かしつけた黒髪とレイバンのサングラス。

加えて一目で高級ブランドだと分かる黒スーツの大龍は、サングラス越しでもはっきりと醸し出されるイケメン感を、その颯爽とした足取りに纏わせつつ、行き交う女子社員達を色めき立たせていた。

だが、大龍の目的とする相手はたった1人である。言うまでもなく会社入り口で住良木と春麗に怒りの視線を向けていた女子社員だ。そろそろ昼下がりと言う事もあり、試しに社員食堂を訪れた大龍は、チケットを買う為に並ぶ彼女を発見し、さり気なく近づいて行った。

「ハイ、先程社のロビーでアナタを見掛けマシた。お食事デスか?」ハッとする女子社員に少しサングラスをずらした大龍は、その美貌にたちまち頬を染める彼女に向かって、小粋なウインクを投げ掛けた。他の女子社員が羨ましげにざわついている。

「ココの社員食堂美味しいデスか?」「いいえ…それほどでも…だけど安いので…」「私モお腹が空きマシた。宜しけれバ私とご一緒に外でランチしマセンか?美味し所アナタに案内して欲しいデス」

周りの女子社員達が「行きなよ♪行きなよ♪凄いイケメンだよ♪」と盛んに彼女を囃し立て、彼女は躊躇いながらもチケットの列から外れた。「どうして私なんか…」意外そうに聞く彼女に、大龍はサングラスを外すと、少し恥ずかしそうに微笑んだ。所謂“ギャップ萌え”なるものを狙ったのである。周りの女子社員からハートマーク付きの溜め息が漏れた。

「アナタが美シからデス。迷惑デスか?」栗色の髪を一纏めに後ろで纏めた、シンプルな服装の一見地味な女性である。だが、ほとんどスッピンに近い薄化粧の顔は清楚な美しさを湛え、大龍はこの女性が、本来の姿をあえて地味な風貌に見せかけているのだと瞬時に感じ取った。

美人が美人である事を社内で隠さなくてはならない理由。それは男性社員の注目を惹きたくないからである。何故なら他の男に口説かれたくない事情が彼女にあるせいだろう。それまでの大龍の経験から、彼女が社長である住良木行弥の愛人なのは明白だった。

先程の入り口ロビーの様子から推察するに、住良木の浮気はかなり頻繁で、その度に彼女は腹立たしい思いをさせられているに違いない。住良木に最も近く、だが、住良木にうんざりしていそうな彼女なら色々話してくれるかも知れないと、潤の大龍は考えていた。

「迷惑だなんて…」満更でも無い様子で答える彼女に、大龍は「良カッタ♪」と嬉しそうな笑顔を向ける。「私は李大龍。アナタの名前は?」「加美山(かみやま)さくらです」「さくらサン♪名前も可愛デスね♪」加美山さくらは先程とは別人みたいに艶やかに微笑った。

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全集中で取り組んだ『SHOW TIME』も無事に終了し、『バイオアバター』再開ですチョキウインク

今回は潤智コンビのハニートラップ大炸裂でございました〜ハートチューラブ唇ハートまぁ実際こんな状況で口説かれたら警戒するだろうけども滝汗アセアセその辺りはヌルッとスルーして下さればと思っておりますてへぺろゞ💦

『Bad★boy』シリーズならではの、わかり易いご都合主義的で痛快な展開をお楽しみ下されば嬉しいですニコニコ