これは潤智妄想物語です。腐要素有。潤智好き、大ちゃん右なら大丈夫な雑食の方向き。勿論、完全なフィクションですので、登場人物、団体等、実在する人物とは無関係である事をご了承下さい。尚、妄想ですので苦情は受け付けません。以上を踏まえてからどうぞ
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ここはYOKO-Bay cityに於いてもとりわけ国際色豊かなインターナショナルアベニューと言う繁華街である。この通りにあるミタゾノビルは元警視庁のキャリアだった三田園薫(みたぞのかおる)が運営する雑居ビルで、中にはブティックや飲食店が入っている。
そこにJMI捜査官御用達のヘアサロンがあった。ここの敏腕メイクアップアーティストは、オーナーのミタゾノ自身で、潜入捜査等に必要な変装をする際、JMI捜査官達は必ずここを訪れて別人に生まれ変わるのだ。
特に智は女性捜査官のいない『FIVE STORM』の女装要員なので、このヘアサロンのヘビーユーザーだった。「ミタゾノさ〜ん♪こんにちは〜♪」女性らしい装飾が施された入り口のドアを元気な挨拶でくぐり抜けた智に、ミタゾノは「あらあら、大野君は今日もお元気ですわね」と、にこやかに微笑み掛けた。
明るい智と違い、ミタゾノに妙な緊張感を持っているのは潤だ。上品な服装と佇まい。話し方もまるでお手本の様に美しい言葉遣いなのだが、何処か威圧感を感じてしまうのは、その大柄な体躯と、ミタゾノの持つ何処か油断のならないムードからである。
そもそも彼女は本当に『彼女』なのか?もしかしたら『彼』ではないのか?と言うか『彼』だろう的な感覚がずっとあるのに、それを気軽に聞けない感じがミタゾノにはしてしまう。
自身が男だと言うのを隠していると言うのでは無く、ミタゾノがこの格好なのにはもっと重大な事情があり、下手をすれば何か国家的な策略の様な…。そんな雰囲気すらあってミタゾノの性別について容易く踏み込めないのだ。
きっとミタゾノにもそんな潤の緊張は伝わっているだろう。「ホホホ♪松本君は中々慣れませんわね」などと、冗談めかして笑っている。「ミタゾノさん♪今度はねぇ、中国の女スパイなんだよ!♪チュンリーみたいにして!♪」
この役目を班長の櫻井に振られた時から、智はチュンリーになれるとご機嫌だ。智は昔懐かしの格闘ゲーム『ストリートファイター』のキャラクターであるチュンリーが好きなのである。とは言え、正確に言うと智が今回演じなくてはならないのは中国の軍事産業の社長令嬢であり、別にストファイのチュンリーになれる訳ではない。
事の発端は二宮がクラちゃんこと『未来予想クライム』と共に探りを入れていた魂串幻樹の取り引き相手にあった。魂串が『バイオアバター』を売り込もうとしていたのは魂串と海外の武器商人との間を取り持った仲介役がいたからだったのだ。これは魂串のスマホデーターをハッキングして判明した事柄である。
元々は『サイバードーム』が研究していたコンピューターウイルスの撃退アプリの情報を得る為に魂串に近づいた相手だったのだが、その魂串があろう事か、博士と共に遺伝子操作で最強の生物兵器を生み出したと知り、これは高く売れると自ら海外の武器商人との仲介役を申し出たのである。
住良木行弥(すめらぎいくや)35歳『住良木電脳化学FACTORY』の社長で、ネット産業ではそこそこの有名人だが、野心家で以前から海外の軍事産業等と深い繋がりがあるのではないかと黒い噂があった。そこで櫻井は智と潤にこの住良木行弥に探りを入れる様、司令を下したのだ。
中国の軍事産業『黄金創機有限公司』の社長令嬢、楊春麗(ヤン・チュンリー)と秘書兼ボディーガードの李大龍(リー・タイロン)と言うのが2人の役回りである。検索された時の対策にニノがこの偽会社のホームページを作ったりと、細工は流々だった。
何故中国の社長令嬢かと言うと、住良木行弥は女好きで、特に仮想ゲームのキャラクターに登場する様な中華風美女が大好物らしいと、ニノが住良木のプライベートタブレットをハッキングして情報を仕入れたからだ。
智の中では中華風美女=チュンリーなので、今回はチュンリーになれると喜んでいるのである。恐らく櫻井はそれを知っていて智に振ったのだろう。何故なら櫻井は智に内緒でこっそりと楊春麗に変装した智のコスプレスナップを撮影し、必ず自分に送信するようにと、潤に厳命しているからだ。
何せストリートファイターのチュンリーは太腿の両側が上の方までかなり深く切れ込んだ、膝丈程の短めなブルーのチャイナドレスを身に纏っている。きっと櫻井はあのセクシーな格好をした智の女装写真が欲しいだけなのだ。
「ったくよ〜♭だいたい班長はムッツリなんだっつ〜の♭太腿剥き出しの智を別の男に見せるとかマジで有り得ねぇし…♭」ミタゾノと共にサロンの奥に引っ込んだ智を心配気に伺いながら、潤は1人でブチブチと文句を垂れていた。
とは言え潤もチュンリーみたいな智はちょっと見てみたい。ジレンマである。そんな悶々とした思いを抱えつつ小一時間程過ぎた頃、智の変装が完成した。「潤見てぇ〜!♪すっごいでしょ?♪」そう言って嬉しそうに奥から出て来た智は、さっきまでの潤の葛藤を天の彼方に吹っ飛ばす程のハイクオリティーな完成度であった。
決してチュンリーそのままと言う訳ではない。チュンリーのコスチュームはあまりにもアニメチックでさすがに社長令嬢には見えないからだ。
だが、金の縁どりが入ったブルーのチャイナドレスは、金の刺繍とスパンコールがゴージャスな、膝丈程のノースリーブで、両脚の側面にかなり大胆なスリットが入っている。
チュンリーとは違い、智はブーツの代わりにスパンコールのついたブルーゴールドのハイヒールを穿いているが、素肌色に近いストッキングだからか、まるで素足の様に見えた。太腿の付け根にまで及ぶ切れ込みはまるで下着を身に着けていない様である。
アクション俳優で、『FIVE STORM』の格闘要員でもある智の脚は細くてもかなり筋肉質なのだが、キリッとしたクールビューティなメイクと、金の装飾リボンが巻きついたお団子ヘアだからか、服装は多少違ってもチュンリー感満載で、筋肉のしっかりした智の脚もかえってそれらしく見えた。
不思議なのは胸の中央の丸く開いた部分から胸の谷間が覗いている事だ。しかもかなりの巨乳である。喉は詰襟で隠せるが、あの谷間はどうやって作っているのか、まるで本物のオッパイの様だった。
「マジですげぇわ♪女装クオリティーのアップデート度合い半端ねぇなぁ〜♪それ、下着とかどーなってんの?♪」「競泳用の水着を穿いてんだよ♪ちっちゃいやつ♪」「へぇ〜♪胸なんて本物みてぇじゃねぇの♪」
感心する潤に、ミタゾノがよくぞ聞いてくれたとばかりに口を出した。「よく出来ていますでしょう?これは限りなく本物の触感に近い新素材で作った着けオッパイですのよ。ヌーブラの様に皮膚に貼り付けて使用致しますの。
大野君がチュンリーだなどと仰るから、奮発して1番の巨乳に致しましたわ。大野君はお顔も愛らしいし、とっても華奢ですから美女に変身させるのは簡単。どんな美女にだって変身させられますわ。
でも松本君はもっと簡単。社長令嬢の秘書らしく最高級のブラックスーツとサングラスをご用意しておりますのでこちらへどうぞ。大野君少しだけお待ちになってて下さいね」「うん!♪」奥のドアが静かに閉められた。
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アポイントメントは『黄金創機有限公司』の社長の振りをして何と『未来予想クライム』が渋い声で前もって電話を掛けていた。ニノがハッキングした会社の電話にアクセスして、いかにも敏腕社長と言う、説得力のある声で話すのである。進化したクラちゃんはエージェントの1人として見事な働きっぷりを見せていた。
なので手配した黒塗りのリムジンで、黒スーツの潤とミンクのコートを羽織った智が『住良木電脳化学FACTORY』に乗り付けた時は、社長の住良木行弥自らが平伏低頭の有様で大仰に迎えてくれた。「『黄金創機有限公司』の楊春麗デス。こちらハ秘書ノ李大龍。どうぞヨロシクお願いシマス」
少しだけたどたどしく、だがそこそこ流暢に、そんな微妙なラインを狙って日本語を話す智の様子は何処から見ても中国企業の社長令嬢だった。さすがは俳優である。女役を演じている時の智は声も女らしく変えて、まるで楊春麗が憑依した様だった。
住良木は頭を下げながら、大胆なスリットから覗く智の美脚を、穴が空くほど凝視している。フンチョロいぜ…たちまち釣れやがった…。潤はそんな住良木を冷めた目で見下ろしつつ、心の中でほくそ笑んでいた。
「中は暖カイのね。タイロン、私ノコートを預かって」「ハイお嬢サマ」智を見習い、秘書兼ボディーガード役の潤も同じ様な語り口調で日本語を話してみる。智がミンクのコートを脱いだ途端、会社ロビーに居た男性社員達が全員、ミタゾノが大奮発した偽オッパイに釘付けになった。
中には「リアルチュンリー…」などと呟く社員も居て潤も誇らしい気持ちになる。まるでフェロモンを撒き散らしながら歩いているかのような智の春麗に、住良木などはすっかりメロメロだ。ワハハざまあみろ!♪と笑い出したい心境になるのを潤はクールな顔で耐えていた。
だが一方で、高級ブランドの黒スーツを小粋に着こなし、お嬢様の背後から影のように付き添うオールバックとサングラスの潤に、会社の女子社員達が釘付けになっているのだが…。潤はそんな女子社員達の様子をサングラス越しにさり気なく観察し、1人の女性社員に注目した。
その女性社員は視線で殺せるんじゃないかと言うほどの憎しみに満ちた瞳で、智と智に釣られた住良木を睨みつけていたからだ。よし、彼女に決めたぜ…。
潤は前を行く智の肩に手を掛け、その耳元でひっそりと囁いた。智が頷き口元だけで薄っすらと微笑う。いよいよ本格的なハニートラップが始まった。
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今回は『FIVE STORM』のハニトラ要員である潤智コンビのハニートラップのくだりをちょっとじっくり書いてみようかと思っております
私、脳の整理と活性化の為に時々スマホで無料パズルゲームとかやっているんですが、無料のやつは途中で滅茶苦茶広告が入るんですよね特に美少女系ゲームの広告がめっちゃ多い中でも多いのが中華系美少女ゲームなんです
そんなのを見ていると、世のオタク男子は中華系美少女とか、結構好きなんじゃないかと思いましてね🤔私の中での最も有名なゲームの中華系美女って『ストリートファイター』のチュンリーなので(とは言えストファイをやった事はないんですけどねゞ)←(何じゃそりゃ)
今回のサトコはチュンリーとなりました次回はいよいよ潤智のハニートラップ炸裂です☆その前に翔君お誕生日企画を全集中で上げて行きますね