これは潤智妄想物語です。腐要素有。潤智好き、大ちゃん右なら大丈夫な雑食の方向き。勿論、完全なフィクションですので、登場人物、団体等、実在する人物とは無関係である事をご了承下さい。尚、妄想ですので苦情は受け付けません。以上を踏まえてからどうぞ下差し

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六本木のキャバレー『PARADOX』のクリスマスイベントは20日の初日から大入り満員の大盛況で開催された。各回著名人がこぞって訪れ、日本のみならず、中には海外からのセレブリティな会員達もわざわざ開催期間に来日してショーを楽しんでくれた。

だが12月24日の今日はいつもと勝手が違う。会場を訪れたのは『PARADOX』から招待された人々である。

大きなクリスマスツリーを取り囲む様な配置で客席の円卓が置かれ、左の客席には『真相報道Weekly』の東山編集長と二宮。右の客席には日本平和党の長谷川恭一郎とバカボンな友坂郡司。そして見慣れぬ紳士が、髭の生えたダンディーで上品そうな風貌を綻ばせながら腰掛けている。

この紳士に対し、友坂のみならず長谷川までもが何処かしら低姿勢なのはこの紳士が潤の父、松本剛太郎(まつもとこうたろう)元警察庁刑事局長だからだ。この円卓は潤の為にあけられた空席がひとつあるのだが、当の潤は未だ到着していなかった。

また別の円卓では今日が誕生日だからと言う理由で特別に招待された相葉が、後輩のアレクサと共に腰掛けている。ここにも空席があり、恐らくは櫻井の為の物だと思われるが、こちらも訪れている様子は無かった。

他にも外国人らしきグループが1組と、目下タイのラビアン島を拠点としてアメリカで活躍するモデルクラブ『Ange Noail』の代表、ダイアナ・クワンとそのメンバー達がそれぞれ華やかなドレスを纏って談笑しており、ダイアナの傍らには幸せそうに微笑う五十嵐杏樹とその息子、大勘が居た。

ステージもクリスマスらしいきらびやかな飾り付けが成され、招待客達は酒と食事を楽しみながら、ショーの始まりを今か今かと待ち構えていた。開演開始のブザーが鳴り、会場が暗転する。すると、ステージセットの大窓に、プロジェクションマッピングで、荘厳な教会と雪の映像が映し出された。

割れる様な拍手の中、『PARADOX』の歌姫であるセリーヌ・ディオン似のシャンソンシンガーが、『クリスマス・キャロル』を歌い始める。それはさながらヨーロッパのチャペルで実際に歌っているかの様な美しい調べであった。

声援と拍手の中、歌唱を終えたシャンソンシンガーと入れ替わる様にステージに現れたのは暖炉のある部屋のセットだ。そこに以前智が行った『魔王』のショーで、魔王の娘役を踊っていた2人の女性ダンサーが、可愛らしい子供のコスプレをして登場する。

ダンサーは明るい声で『ママがサンタにキスをした』を歌いながら、ピタリと揃ったシンメトリーなコンビダンスを踊り、会場の歓声を誘った。そこに登場したのがソリを引いたサンタクロースである。

「おや?あれは倅(せがれ)だね」松本元刑事局長のそんな呟きに、長谷川恭一郎と友坂郡司が「えっ?♭」と言ってステージに首を伸ばした。「あ”、あれMJじゃん♪」「ホントだわ♪やだぁ〜可愛いじゃない?♪」相葉とアレクサも盛り上がり、別のテーブルのダイアナ・クワンも「ジュン♪」と言って微笑んだ。

客席に向かって「ho-ho-ho-♪」と手を振る、サンタコスプレの潤に、子供達役のダンサーが「ママ〜!サンタさんが来たよ!!」とステージ袖に向かって声を掛ける。

するとステージ袖からかつて大ヒットしたハリウッド映画の『トッツィー』みたいな赤毛パーマのウィッグにワンピース姿の智が、シャナリシャナリとステージ上に踊り出て来た。客席が一斉に拍手と笑顔に包まれる。

トッツィー智は2人のダンサーと共にセクシーなアクセントダンスを披露すると、最後にサンタコスプレの潤の頬っぺにチュッとキスをした。ステージが再び暗転する。その一瞬の間でステージは大都会の夜景を映し出し、智の衣装はワンピースからゴールドのジャケットとスリムパンツに変わっていた。

ジャケットの下には何も着ておらず、青い石が埋め込まれた十字架のペンダントのみが、ほんのりと日に焼けた智の蜂蜜色の胸元を彩っている。丈の短いジャケットから、華奢ながらも良く鍛えられた腹筋が覗いていた。

すると絶妙なタイミングで、ロックテイストにアレンジされたクリスマスソングメドレーが流れ始め、このクリスマスショー最大の見せ場である智のオンステージが始まった。

今回の事件で、ショーからは暫く遠ざかっていた智だったが、そんなブランクなど微塵も感じさせないほど、その歌声は伸びやかに響き、自ら振り付けをしたダンスはまるで氷の上ででも舞っているかの如く、ステージ上をなめらかに滑り、背後に従えた数人のダンサー達の誰よりもダイナミックかつ優美に躍動した。

「ううむ…。見事なパフォーマンスだ…。倅が夢中になる訳だな…」思わず感嘆の吐息を漏らす松本元刑事局長に、長谷川恭一郎がこっそりと進言する。「彼の左脇腹にご注目下さい。パフォーマンスだけではなく彼の持つもうひとつの素晴らしい芸術が見られますよ」「ほほう?」

元刑事局長は興味深そうに身を乗り出すと、眼鏡の位置を直して踊る智に注目した。そこにサンタクロースの扮装を解いたスーツ姿の潤が、何事も無かったかのようにシレっとやって来て自分の席に腰掛ける。

潤は小さく「げっ親父♭」と嫌そうに呟くと、見て見ぬふりをしてステージの智に注目した。「一応言っとくが広報部のボランティア出演だからな♭ギャラ貰ってねぇんだから副業じゃねぇぞ♭」

智に視線を向けたまま、そんな言い訳をする潤に、父親の松本剛太郎は「分かっとるわドラ息子。サンタクロースのコスプレでステージにノコノコ出るくらい俺にも出来る。せめてジングルベルでも歌っちゃどうだポンコツめ」と一刀両断にした。

「うるせぇクソ親父♭タダで飲み食い出来るかと思って図々しく来てんじゃねぇよ♭クリスマスくれぇ家族サービスしやがれ♭」そんな潤の反撃を松本元刑事局長はフフンと鼻で笑い、「本当のクリスマスは明日だ明日。そんな事も知らんで良く広報部が務まるな」と息子を小馬鹿にした。

そんな悪口の応酬に、同じ席の長谷川恭一郎と友坂郡司がオロオロと成り行きを見守っている。どうやらこの父子に取ってこんな憎まれ口の叩き合いは常態らしい。だが、次の剛太郎の言葉に事態は一変した。

「お前の嫁は見つけてやらんぞ潤。松本家の跡取りは次男に託すからお前は好きにやってくれ」「親父…」「…お前の彼を見つめる顔で大体の察しはつく。本気‥なんだろう?なら必ず幸せにしてやれ。それが男の甲斐性と言うものだ。おや?」

松本元刑事局長はパフォーマンス中の智の左脇腹に、徐々に浮き出て来る美しい紅龍を見て「あれは…?」と呟いた。「白粉彫りですよ松本さん。どうです?素晴らしいでしょう?」長谷川恭一郎がまるで自分の手柄の様に自慢する。松本剛太郎は驚いて目を丸くした。

「何と…。噂には聞いた事があるが実物を見たのは初めてだ…実に美しい…」感心する父親に潤も何処かしら誇らしげだ。高速でクルリとターンし、最後の決めポーズでパフォーマンスを終えた智は怒濤の様な拍手喝采の中、客席の向かって丁寧に一礼すると、潤に向かって手招きをした。「見てろよ親父」

そんな捨て台詞でステージに上がった潤は、招待客全員を堂々と見回すと、「死ぬ程愛してるぜ!♪智!♪」と一声叫んでから傍らの智を抱き寄せ、そのまま思いっきりキスをした。ざわめきと歓声の混じり合った声が客席を包み込む。

「ええぇぇえ〜?!♭♭」驚愕で倒れそうになる長谷川恭一郎と友坂郡司を尻目に、松本剛太郎元刑事局長だけは「やるじゃねぇかドラ息子!♪」と叫び、椅子から立ち上がってパチパチパチと拍手をした。

松本元刑事局長の拍手はやがて客席全体に伝播して「おめでとう!!♪」と言う声援と共に招待客達に好意的に受け止められる。「アヒャヒャヒャ♪カミングアウトとはまたMJも思い切った事をするねぇ〜♪」ピューピューと指笛を吹く相葉にアレクサが「いいわぁ〜♪」と目をうるうるさせた。

「そうだったのか…。まさか大ちゃんと松本君がねぇ…」『真相報道Weekly』の東山は隣の二宮に記念写真を促しつつ、心から嬉しそうに微笑んだ。「今更感満載なんだよなぁ〜♭」カメラを構えつつぼやく二宮に、東山は眉を顰めて、「お前は知っていたのか?」と軽く睨んだ。

「そんな大事な事をどうして俺に報告しない?♭」「あの2人のLove報告いります?♭」「いるに決まってる。そうか…だから大ちゃんは櫻井の元を離れたのか…。本当に良かった…松本君なら安心だ…」東山は満足そうに頷き、潤と智のカップルに惜しみない拍手を送った。

櫻井がしなかった事で智が潤にして欲しかった事…。試しに言ってはみたものの、まさか本当に潤がカミングアウトしてしまうとは智にも思いもよらない事であった。しかも父親の松本元刑事局長の前で…。

「見たかクソ親父!♪俺は智とバリバリ熱愛中だ!♪一生邪魔すんじゃねぇぞ!♪」客席の父親を指差し、大声で熱愛宣言する潤に、父親の松本剛太郎は「誰が邪魔するか!♪」と、豪快に笑った。

そんな客席の様子を会場の最後部から密かに見守っていた人物が居る。相葉とアレクサの居る席に招かれていた筈の櫻井だ。「…全く‥やってくれるな松本の奴…」櫻井は苦笑してステージ上の2人を見つめた。

警察庁の職員で、しかも元刑事局長の息子である潤が、これだけの招待客の、しかも父親やマスコミのいる前で、智との仲をこれだけ偉そうに公言するからにはそれ相応の覚悟もあっただろう…。

「…負けたよ松本君…。しかし、息子が息子なら親父も親父だな…」櫻井は静かに呟いて振り向くと、誰にも告げずにそのまま立ち去って行った。

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潤君とうとうカミングアウトしましたウインククリスマスらしい華やかなショーのシーンを入れてHAPPYな潤智にさせて頂きました〜ハートハートお父さんを剛太郎さんにしたのは『嵐にしやがれ』のMJ倶楽部のコーナーで潤君と仲が良さそうだったからですグラサン

潤智の関係をすんなり受け入れてくれるお父さんなあたりに『おっさんずラブ』の影響をガッツリ受けた腐女子ブロ主の特徴が出ているかも知れませんのぅ〜てへぺろ

ところで智君が潤君に要求したのってカミングアウトの事?とガッカリされた腐女子の皆様♪安心して下さいニヤリキラキラ未だありますよ〜チョキ次回はいよいよ限定&最終話になります♪聖夜ならぬ性 夜な潤智のスイートな最終話をどうぞお楽しみ下さいませ〜👨‍❤️‍💋‍👨