これは潤智妄想物語です。腐要素有。潤智好き、大ちゃん右なら大丈夫な雑食の方向き。勿論、完全なフィクションですので、登場人物、団体等、実在する人物とは無関係である事をご了承下さい。尚、妄想ですので苦情は受け付けません。以上を踏まえてからどうぞ。下差し

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地下通路に1歩を踏み出してからの一同の動きは素早かった。通路のそこかしこに散らばる『黒神会』の見張りを片っ端からぶちのめし、至る所にプラスチック爆弾を仕掛けて行く。

通路に設置された防犯カメラは、マサチューセッツのYou-Rが前もって撮影した昨夜の映像をエンドレスで流し続けており、セキュリティルームの連中に気付かれないよう配慮した。

ダイアナの言う通り、この地下通路の見張りは手薄で、ものの数分でセキュリティルームに到達する。地下通路にはチームに倒された見張りのチンピラがあちこちにひっくり返っていた。

セキュリティルームの入口は表裏2箇所のドアである。ダイアナ、相葉、アレクサの組が表ドアから、潤と智は裏ドアから侵入して挟み撃ちにし、内部の連中を全滅させるのが目的だった。防犯システムを乗っ取るつもりなので、コンピューターを破壊する恐れのある銃はなるだけ使わない様、速やかに始末する必要があった。

ダイアナの合図で前後に散り、ファイバースコープで中の様子を確認する。この要塞めいた建物を管理しているからか、かなりの数のコンピューターがあり、総勢20名ほどのチンピラがモニターを睨みつけていた。チームそれぞれが装着したイヤホンからダイアナの声が聞こえて来る。

「one two threeで同時に突っ込むわよ。全員銃を持っているからくれぐれも気をつけて。ワン、トゥー…」「スリー!」誰よりも早くドアを蹴破ったのは相葉だ。いきなり襲撃して来たブルース・リーもどきに驚愕し、中の連中が何事かを叫びつつ銃を抜こうとする。

だが、相葉はそれよりも遥かに敏捷に一番手前にあるデスクに飛び乗ると、最初の敵の顔面を蹴り倒し、長い脚でデスクからデスクへと身軽にピョンピョン飛び移りつつ、次々と敵の顔面を蹴り倒して行った。

背後に仰け反り、椅子から転げ落ちる敵が体勢を整える前に、続くダイアナやアレクサが素早い動きで首をへし折り、あれよあれよと仕留めて行く。

一方「スリー」と叫んだ相葉の声と同時にドアに体当たりした智は、中に飛び込むや否や床をステップに高く飛び上がると、ベルトに装着した九節鞭を一旋。チンピラが構えた銃を一度に弾き飛ばし、空中で回転しながら間髪入れず数人の敵の胸元に必殺の蹴りを食らわせた。

後続の潤は智が弾き飛ばした敵の銃を飛び込みざまにキャッチすると、床を転がりながら室内の機械に当たらない様素早く判断して敵の急所を正確に撃ち抜き、次々と仕留めて行った。腰のデザートイーグルを使わないのは銃の破壊力が大きく、機械に被害が出る可能性があるからだ。

結果『黒神会』のセキュリティルームは誰一人として警報ベルを鳴らさないままにうち倒れ、瞬く間に遠隔操作のYou-Rに乗っ取られる形となった。セキュリティルームにある全てのパソコン画面に《Successful aggression!(侵略成功!)》と言う英文メッセージが躍る。

「いいテンポだったわ。これでこのアジトの防犯システムは思うがまま。ここからは私達AチームとジュンとサトシのBチームに分かれるわよ。私達は東階段から、ジュンとサトシは西階段から残りの下っ端を始末して行って頂戴」言うが早いかダイアナはすぐに駆け出して行った。

「ダイアナ早ぇ〜♭」相葉とアレクサが慌てて後を追って行く。「なぁ智。まさかこいつらの家族は一緒じゃねぇだろうな?♭」チンピラの骸に手を合わせた潤は、隣りで同じ様に手を合わせている智に向かって心配そうに言った。

「心配するな潤。チャイニーズマフィアは人を殺す現場に家族は呼ばない。呼ぶ時は家族共々皆殺しにする時だけだ。恐らくこのアジトではかなり大勢の人間が殺されているだろう。それも常人には及びもつかない残虐なやり方で…。急がないと翔さんもその仲間入りだ。

それに親組織の『玄武会』は今回の作戦に日本の警察組織が関わっている事を良く知っている。もし女子供がいたら『黒神会』全滅は感情的に困難になるだろう事くらい予想している筈。そうなると後始末が面倒になるからな。家族のいる幹部はアジトから遠ざけているだろう」

確かに女子供の存在は作戦のネックになる。日本の警察組織が関わっている以上、『玄武会』もその辺りの面倒は回避したいに違いない。潤は頷き、智とハイタッチをして互いに手を握り合うと、セキュリティルームを後にした。

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東階段から上階に上がったダイアナと相葉とアレクサのAチームは、何処からか聞こえて来る大勢の話し声に耳を澄ませていた。どうやらこの階には食堂があるらしく、そこで宴会でもしているのか、「カンペイ!」「カンペイ!」と声が上がっていた。

「こんな丑三つ時に乾杯してる〜…」囁く様な小声で羨ましそうに相葉が言う。「俺も飲みたい、腹減った〜…」そんな相葉にダイアナが人差し指を唇に当てながら呟いた。「…あいつら全員倒したらね。食堂にある物食べちゃっていいわよ。その代わり、ここ頼める?…」「分かった♪行く〜…♪」

明かりの漏れる窓に影が映らないよう腰を屈め、素早くドアに近づいて行く相葉を、心配そうに見送るアレクサの肩を叩き、ダイアナは「…ここは彼に任せましょう。この上の階ではあなたの自動小銃が必要だわ」と、階段の更に上を指さした。

ダイアナとアレクサの女子チームが階段を上るのをチラリと振り返った相葉は、両手で口を隠して「ムフフ…♪」と微笑うと、食堂のドアをそっと開いて中の様子を確認した。そこでは屈強そうな若い男達が、立ったまま大きな声でガヤガヤと談笑し、焼いた鶏もも肉を齧ったり、老酒を飲んだりしている。大きな皿の上には山盛りの唐揚げもあり、相葉のお腹がグーっと鳴った。

「俺も唐揚げ食いたい!!♪」勢い良くドアを開け、いきなり叫んだジャンプスーツの闖入者に、男達はギョッとして一斉にドアを見ると、それぞれがベルトに挟んだ拳銃を取り発砲した。相葉は腰に装着した革ベルトから2本の短剣を素早く抜き取り、それを両手でクルクルと回転させながら、着弾する前に瞬時に移動して、男達の間を縫う様に駆け抜けて行った。

シャシャシャシャッ!!鋼の刃が煌めき、風を切る音が響く。瞬く間に食堂の奥に到達した相葉は2本の短剣をクルリと回して腰のベルトに納めた。相葉が短剣を納めたと同時に男達の身体からは血飛沫が飛び、次々と床にくず折れて行く。

驚いた事に、短剣も相葉も返り血を浴びた様子は無く、彼がいかに高速でここにいる全員を仕留めたのかが分かった。相葉は唐揚げの盛られた大皿を持って、カウンターにあるビールサーバーに駆け寄ると、そこにあるジョッキに勝手に注いでグビグビと飲み干してから唐揚げを口に放り込んだ。「うんまぁ〜い!♪」

その時である。厨房の方から僅かな空気の揺れを感じ、相葉はすかさず大皿に添えられた鉄箸を手裏剣の様に投げ飛ばした。「ウッ!♭」と言う呻き声と人が倒れるドサリと言う音が聞こえ、相葉の足元に大きな肉切り包丁がカラカラとすべり出て来る。目を凝らして内部を確認すると、鉄箸に首を貫かれた、肥った男が転がっていた。

「怖ぁ〜っ!♭こんなので切られたら俺の腕手羽先みたいになっちゃうじゃん!♭」一言文句を言って1人で酒盛りする相葉の耳に、西階段付近から怒号と悲鳴が漏れ聞こえて来る。「やってるやってる♪賑やかだねぇ〜♪」相葉は食堂の入り口にある防犯カメラに向かって「You-R♪各階の防犯壁宜しく〜♪上の階に音漏れしない様にね♪」と手を振った。

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と言う事で☆(何が?タラー)ラストバトルは相葉ちゃんのカッコいい場面から始まりましたチョキウインク食堂のシーンは書いていてついつい『全集中』と言いそうになった私ニヤニヤ←(ネトフリで『鬼滅の刃』観て何気にハマってる奴アセアセ)

各キャラクターのカッコいいアクションシーンを書きたいので最上階に行くまでの間、様々な敵と戦う感じにして行きたいと思っておりますウインク頑張るぞー筋肉