これは潤智妄想物語です。腐要素有。潤智好き、大ちゃん右なら大丈夫な雑食の方向き。勿論、完全なフィクションですので、登場人物、団体等、実在する人物とは無関係である事をご了承下さい。尚、妄想ですので苦情は受け付けません。以上を踏まえてからどうぞ。下差し

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全長5キロにも及ぶ上海一の繁華街、南京路(ナンジンルー)の西エリア内に馬勒別墅飯店(ヘンシャンモラーヴィラホテル)はある。「へぇ~超豪華じゃねぇか♪マジで城だぜ♪」まるでおノボリさんさながらに感嘆の声を上げる無邪気な潤を見つめ、智は『玄武会』と言う『黒神会』の親組織の巨大な力を感じていた。

まるでヨーロッパのお城みたいな外観に一瞬ここが上海だと言う事を忘れてしまうほど、このホテルは西洋風であり、それを敷地込みで全て貸し切れるだけの権力と財力を『玄武会』は持ち合わせているのだと思えるからである。

もし『玄武会』が『黒神会』を見限ってくれなかったら、『黒神会』討伐に合流する人間はきっと生きて帰れなかったであろう。フォーファーザーの権力をもってすれば海外市場も容易く動かせると言う、ここはそんな象徴的な場所であった。

ダイアナからの報告で、櫻井が『神獣電影公司』なる、フォーファーザーが運営の一旦を担うエンターテインメント会社に資金提供をしていた事は聞いたが、良くぞスポンサーになってくれたものだとここに来ればつくづく思うのだ。

それは櫻井の持つビジネスマンとしての幅広い人脈が、引いては櫻井自身をピンチから救う手助けになっていると言う事である。恐らくこの大国でのフォーファーザーの力は、常人が思うよりもはるかに強大なのだろう。それがこのホテルを眺めていると如実に伝わって来る様であった。


ヘンシャンモラーヴィラホテル(貰い画です(加工済カラーパレット))ここ、かなりの高級ホテルなんですよ~☆貸し切れるかどうかは不明です(ヾ( ̄∀ ̄     💧)おいぃぃ♭)

入口をくぐると、豪華なシャンデリアがぶら下がる舞踏会のホールみたいな受付ロビーで、スリーピースの支配人らしき外国人紳士が、温厚な笑顔で2人を迎え入れてくれた。

〈ようこそ。ヘンシャンモラーヴィラホテルへ。遠い所をおいで下さり誠にありがとうございます。私が支配人のランディー・モリスです〉ダイアナの言う通り、外国人客には英語が通常なのだろう。智も〈暫くお世話になります。チェックインはどちらですか?〉と英語で答えると、モリス氏に促されるままにチェックインを終えた。

〈こちらがお部屋になります。どうぞ〉豪華な部屋である。モザイク柄の総フローリングに、シャンデリア。両開き窓のカーテンもヨーロッパ風に上飾りのある高級仕様で、ソファーもテーブルもアンティークな特注品だ。これでベッドが天蓋付きならまるで貴族の寝室だった。

〈ベッドはダブルなんですか?〉智の質問にモリス氏はまるで当たり前の様に〈はい、ダブルですよ。お連れの女性がお2人はダブルで良いと仰っていましたのでこちらのお部屋にご案内致しました〉と答えて紳士的に一礼すると、〈何かございましたらどうぞご遠慮なくお申し付け下さい〉と立ち去って行った。

「いい部屋だなぁ〜♪てか、連れの女性ってダイアナの事?何か俺達の関係、バレバレっぽいな♪」クローゼットに荷物をしまって振り向く潤に、智はつい見惚れてしまう。オールバックの髪と黒いスーツのせいか、こんなクラッシックな雰囲気の洋間で佇んでいると、まるでドラキュラ伯爵の様な、何処か危険でセクシーな魅力が漂っていた。

「君はこんな部屋が似合うなぁ〜♪もしハロウィンの仮装をするならバンパイアがいいぞ」そんなジョークで茶化す智に、潤は「なら真っ先に智に噛み付いてやるっ♪」と、その肩を抱き寄せ、こめかみや頬にキスを落としてから、本当に首筋に噛み付いた。

「ん…こら潤♭痕つけるなよ」「えっ?♪キスマーク駄目?♪」「駄目に決まってる♭上海まで来て何やってるんだと言われるぞ♭」「ちぇ〜っ♭」チャイニーズマフィアとの戦いを控えているにも関わらず全く普段通りな潤が、何だか頼もしい。

訓練スタイルを変更してから、思ったより短い日数であの難しいトレーニングをクリア出来た事も、彼の自信に繋がっているのだろう。智からしてみれば可愛くて仕方の無いやんちゃな歳下の恋人だが、それでも出会ったばかりの頃とは比較にならない程に逞しく成長した気がして、やけに誇らしかった。

「ハロウィンか〜♪未だだいぶ先だけど、それまでには何もかんも片付けちまって2人でサンフランシスコに行きてぇな♪ハロウィンならアメリカのが盛り上がるだろ?♪智のルーツを俺も辿ってみてぇ♪

松岡さんって人の墓参りをしてさ♪智を愛してくれた事や、智の脇腹に最高に綺麗なドラゴンをくれた事のお礼をしねぇとな♪んでもってバッチリ宣言しとかねぇと♪これからは俺が智を愛して幸せにすっから心配すんなってな♪」「潤…」「行こうぜ智…♪サンフランシスコに…」

しっかりと抱き締められ、智の胸にまたあの懐かしい郷愁が込み上げて来る。もう…いいかな…松兄ぃ…。松兄ぃの想い出とそろそろバイバイしても…。許してくれるか…?「…うん…行こう…」触れ合う唇から互いの愛情が流れ込む。まるで誓いの口づけの様に…。決して離れないと謳う様に…。

その時、背後から飛んだ来た何かを智が後ろ手にパシンとキャッチした。孔雀の羽である。「またあいつかよ♭」潤がうんざりした様に大きな溜め息をついた。「アヒャヒャヒャ♪相変わらず仲がいいねぇ〜♪」

智越しに潤が睨みつけた先には、いつの間に部屋へ入ったのか、ダボッとした白パンツに深緑色をした詰襟の長衣を身にまとい、パナマ帽を被った相葉が腕組みをして笑っていた。

「Ai-B♭他人の部屋に入る時はノックくらいしてくれ♭いきなり入って来たら敵と勘違いするじゃないか♭」文句を言う智に相葉はしれっと「まっさかぁ〜♪おおちゃんがそんな間抜けな勘違いする訳ないじゃん♪」などと言いのける。

「いやね、MJとラブラブ過ぎて腕が鈍ってんじゃねーかと思ってさ!♪おおちゃんが鈍ってたら洒落になんないから試してみた!♪全然大丈夫みたいだな♪」「当たり前だ♭」呆れる智に潤が続いた。

「っつ〜かさ、何だその格好♭昔のカンフー映画みてぇじゃねぇか♭テキサスだとカウボーイで上海だったらカンフー映画かよ?♭スタイルから入り過ぎだろ?♭まさかそれでチャイニーズマフィアと闘うつもりじゃねぇだろうな?♭」「んな訳ないじゃん!♪」

張り切って答えた相葉は「そん時は黄色のジャンプスーツにする♪黒のラインが入ったやつ♪もう買ってあるんだよね〜♪」と、更に素っ頓狂な事を言って潤をぐったりさせた。「マジかよ?♭絶対ぇ一緒に歩きたくねぇ♭♭」

つい隣の智を見つめ、その服装がざっくりとした生成のシャツにややぴったり目の黒いストレッチパンツなのを嬉しく思う。やっぱ智は今日も可愛いぜ♪彼氏仕様の大きめシンプルシャツ最高…♪「あ"ぁ〜?今おおちゃん見てすっげーエロい事考えただろ〜?♪」図星である♭

「ところでアレクサは一緒じゃないのか?」相葉の背後に視線を向けた智が聞いた。「アレクサならレストランだ。ダイアナにちゃんと謝罪して組織を正式に抜ける許可を貰うんだって。ついて行こうかと言ったんだけど自分1人で話を付けたいからって」

すかさず潤がツッコミを入れる。「1人で行きたいっつってもついて行けよ♭一応先輩なんだろうが♭」「だから迎えに来たんだって♪食事会と打ち合わせって事で♪オーケイ?♪」相葉の呑気な言い分に眉をしかめる潤の背中を、軽く叩いた智が笑顔で頷いた。

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その頃、東京の『櫻井グローバルCo.』では、サイバー担当のYou-Rからの報告で、秘書の岡田が櫻井が囚われている『黒神会』本部の位置をGPSで特定して、現地に居るAi-BとAlexa-Kに連絡した所だった。

上海警察には手を回した。社員達には社長が急な出張で海外へ飛んだと言ってある。現地へ飛ばすサポート隊もとっくに手配済みだ。櫻井を救い出す手筈は万事抜かりなく整えていた。

恐らく『黒神会』は櫻井に『パンドラバンク』のありかを聞き出そうとするだろう。櫻井の事だ、要望を聞く振りをして自分と連絡を取り、『Black Box』を開かせる様に誘導するに違いない。

岡田は『Black Box』と連動させている特別なスマホを常に持ち歩き、会社の業務をこなしながら櫻井からの繋ぎを待っていた。Ai-Bからの報告では現在Sato-Cのパートナーである警察庁公安部の捜査官が共に行動しているらしい。

どうやらSato-Cが『Dead line』を抜けたのにもその辺に理由がありそうだと岡田は推測した。ボスの櫻井がそれを許したのなら、こちらがとやかく口を挟む必要は無いであろう。見た目は上品そうな優男だが、櫻井はああ見えて中々に強(したた)かだ。ちょっとやそっとでは怖気付いたりしない事を岡田は良く知っている。

「踏ん張って下さいよ社長…。必ず救い出しますから…」主の居ないデスクを眺め、岡田は静かに呟いていた。

ダーツダーツダーツダーツダーツダーツダーツダーツダーツダーツダーツダーツダーツダーツ

すっかりご無沙汰してしまい、遅くなりまして本当に申し訳ございません🙇‍♂️アセアセここの所やけにプライベートが忙しくて、中々ブログに着手出来ませんでした〜えーん

因みに『ヘンシャンモラーヴィラホテル』は上海に実在するホテルですが、支配人のモリス氏は実在致しませぬタラー

ここの所潤智のイチャイチャが少なかったので、今回はイチャつき場面入れてみましたよ〜チョキウインクどうにか次回でラストバトルまでこじつけられればいいんですが…滝汗頑張りまっす!筋肉