これは潤智妄想物語です。腐要素有。潤智好き、大ちゃん右なら大丈夫な雑食の方向き。勿論、完全なフィクションですので、登場人物、団体等、実在する人物とは無関係である事をご了承下さい。尚、妄想ですので苦情は受け付けません。以上を踏まえてからどうぞ下差し

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【エピローグ】


「あんんっ…!あ…も…!だ…め……!」潤の上で艶かしく 腰 をくねらせながら、数度目の 絶 頂 を 向かえた智は、まるで糸の切れた操り人形の様に、くたくたとその胸に崩折れた。いつの間にやら、外は夜の風景に変わり、打ち上げ会もそろそろ終わりに近づいている。

「うぅ~っ…♭あの着物おろしたてだったのにぃ…」後ろ髪を優しく撫で、頬に唇を寄せて来る潤に口づけで応えた智は、絨毯の上に広がる新しい着物を恨めしそうに見つめた。

「着物なんて着ていなくてもお前は充分可愛いぞ♪」「もぅなんだよぉっ…♭」細い指先でいじいじと胸元をつつく智の背中に両腕を回し、やんわりと抱きしめた潤は、まどろむ様な声で「お前はいつも暖かくて柔らかいな…」と呟いた。

「しょうがないだろ?♭じゅんが毎日打ち合わせしたりするからおれ、いっつも熱くなるんだよ♭最近なんて踊りの練習中にじゅんが様子を見に来ると変な気持ちになる時があるんだぞっ…♭」「ハハハ♪それは長上♪ 淫 気 が起きたらすぐに言うがいい♪何を置いても抱いてやる♪」「馬鹿っ…♭」

その時、玄関の扉をコツコツと叩きながら「『紅薔薇歌劇団』はこちらですかぁ?」と聞く訪問者がいた。「ほら、また間違えてるぞ♪表の標識を見落としたな?」智の身体を返して、軽く接吻した潤は、「し~っ」と言って片目を瞑って見せると、居留守を使って訪問者の足音が去るのを待った。

実は『紅薔薇楼』の改築が始まってからすぐに、離れに建てていた智の自宅は相葉公爵によってあっさりと取り壊されたのだ。

二人で暮らすには狭過ぎると言うのがその理由だが、一から建てるのは時間が掛かるので、二人が初めて結ばれた思い出の別荘を、そのまま移築したのである。

だが、自宅にしてはいささか広くなり過ぎたので、この離れが『紅薔薇歌劇団』の入り口かと勘違いした訪問客がさっきみたいに時々扉を叩くのだった。

表には一応矢印の形をした標識看板を立てて、【紅薔薇歌劇団】→と示してはいるのだが、うっかり見落とされる事もままあり、目下対策を思案中である。

「やっぱりちょっと広すぎだよねぇ~♭」困った様に苦笑いする智に、にこやかな笑顔で潤が言った。

「まぁ俺は本館との距離の近さは気に入っているがね♪お前が抱きたくなったらすぐにしけこめ…いや、だからと言って何もお前の春水船だけが目当てじゃないぞ♭それは分かってくれよ智♭」「んふふ♪そんなに慌てて付け足さなくてもいいよ♪」

潤に抱きつき、ふにゃりと微笑った智は「おれ、心でちゃんと感じてるから…♪」と幸せそうに見つめた。その輝く瞳には潤の顔がしっかりと映り込んでいる。「…愛してるぞ、智…♪本当だからな…♪」「うん…♪」

階下から二宮の声が「お二人さん未だですか~?いつまでも打ち合わせしないでくださいね~」と響いていた。


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大正八年。西洋と日本の文化が融合し、ロマネスクの新風が吹いた、取り分けモダンな時代の事である。都心から少し離れた山あいの保養地に、一際目立つ豪奢な洋館が聳え立っていた。

そこは『紅薔薇歌劇団』。美しい青少年達が集い、完璧に演出された演劇や舞踊を魅せる日本随一の大劇場だ。訪れた客は誰しもがひとときの夢の時間をここで楽しむ事が出来る芸術の楽園である。

さて、本日も薔薇の香(か)と美しい青年達に誘(いざな)われ、老若男女の皆々様が、馬車に乗って『紅薔薇歌劇団』へとお出ましです。
 
ですがどうぞご用心あれ。この『紅薔薇歌劇団』、花形役者の美しい『サトシ』と言う名の青年にはどんなに心惹かれても決して懸想してはいけません。

下手に手を出すと彼を溺愛する希臘(ギリシャ)彫刻の様な二枚目の恋人が、ピカピカ光る名刀を持って乗り込んで来るかも知れませんので、ゆめゆめお忘れ無きように……………………………。






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終わったぁぁぁぁ~笑い泣き当初の予定より少し長くなりました今回の大正ロマネスク物語ピンク薔薇どうにかエピローグを向かえる事が出来、感無量でございます~笑い泣き途中少し苦戦した部分もありましたが、終わってみればホッとするやら寂しいやらで、それなりに愛着のある物語となりました照れ

元々始まりのプロローグと終わりのエピローグは一対な感じにしたいと思っていましたので、こんなラストにさせて頂きましたウインク

なので挿し絵も始まりは『紅薔薇楼』のイメージで、終わりは相葉公爵が移築した二人の愛の巣のイメージでやらせて頂いておりますてへぺろ良~く見ると窓辺には小っちゃ~く寄り添う二人の姿が…👨‍❤️‍💋‍👨

今回はちょっとだけ冒険してイラストと加工画像を合体させた合成なので、少しだけリアルな感じになっているかと思いますOK

読者の皆様には長々とお付き合い下さいまして本当に本当にありがとうございました♪心より御礼申し上げますラブラブブルーハーツ(マジでっかい感謝♪m(__)m)