これは潤智妄想物語です。腐要素有。潤智好き、大ちゃん右なら大丈夫な雑食の方向き。尚、妄想ですので苦情は受け付けません。以上を踏まえてからどうぞ下差し

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完結

少し眠ってしまっていたのか、ぼんやりとした視界の中に潤の姿を捉えた智は、半醒半睡でその胸に額をすり寄せて、優しく髪を撫でる潤の手に、うっとりと睫毛を震わせた。

その場の勢いに任せ、ソファーの上で愛し合った2人だったが、それだけでは終わらずに、その営みはベッドルームにまで続いた。

「…ごめんな…智…俺、全然止まんなくなっちまって…。大丈夫か…?」心配そうに聞く潤の声が、心地よく智の耳に響く。腰の周りにたぐまる鈍痛は、行為の名残りを智の身体に色濃く残していたが、それでも智は満たされていた。

「んふふ…♪俺達すげぇ頑張ったよね…。潤の右手は平気?」「心配いらねぇよ…。智をこうして抱っこしてたら骨折の事なんかソッコー忘れちまうぜ…」

智の細っそりとした背中を抱き寄せながら、潤もまた、心身共に満ち足りていた。正直なところ、智と肉体的な関わりを持つと言う事は、潤に取って未知なる世界への冒険みたいな物であった。だが、驚く程にすんなりとその領域に踏み込んで行けた気がする。

きっと智が相手じゃないとこうは容易く行かなかったであろう。智の存在はそれほどまでに潤の世界を大きく変え、人を愛する事の真実を教えてくれた。

曖昧模糊とした不確かな答えが、まさかこのような形で明確に現れるとは…。ったく…神様ってのも随分小粋な事をしてくれる…。俺の所にこんな可愛い天使を寄越しやがって…♪

「…智…。お前の好きと俺の好き…ちゃんとおんなじだったろ…?」「んふふ…♪そうだね潤…。おんなじだった…」

思えば何と奇妙な出会いだったであろう。あの日、あの窓際の席で智を見つけなければ、潤は今でも閉鎖された自分だけの世界の中、不機嫌そうなしかめっ面をして苦いチョコレートを作り、智は元カレとの別れを消化仕切れないまま、傷ついた心を抱え、恋愛に臆病になっていたかも知れない。

潤が智に押し付けた一粒のチョコレートが、2人の間を繋げたのだ。そう、甘くて苦い、Bitter sweetな赤い糸で…。「…さう言えばさ、智っていくつになるんだっけ?ニノが以前フランスで会ったって言ってたけど…」

「知ってる♪父ちゃんがフランスに出張してた時だろ?俺の父ちゃん、広告会社の営業部長でさ、そんでパリまで営業に行かされてたの。俺も美大をなかなか卒業出来なくて悩んでた時だったし、芸術の本場で勉強してみんのもいいかなって…。

確か25でやっと卒業出来たんだよ。それからすぐに今の会社に就職が決まって…。かれこれ4年くらいになるから今は29歳♪今年三十路だよ、もうおっさんだ♪」「え"ぇっっ?!♭マジかよ?!♭」

潤は驚愕して、ふにゃふにゃ微笑う智の、まるで赤ちゃんみたいな無邪気な笑顔をまじまじと眺めた。「…人生1驚いたわ…♭まさかの3つ歳上とはな…♭お前どっかで確実に10年くらい落っことして来ちまってるぞ♭」

尋常じゃない潤の驚きに、たちまち不安になった智は、申し訳なさそうに潤の顔を見上げた。「…がっかり…した…♭」「そー言う顔すんなよ。またムラムラしちまうだろ?♪」

智のこめかみにチュッとキスした潤は「んな事くれぇでこの俺がブレる訳ねぇじゃん。ガキだと思って遠慮していたのをちょっとばかし後悔してるだけ。それならさっき、もっとガンガン行きゃ良かったぜ♪」といたずら気に片眉を上げた。

「えぇ~?♭そんなのやだよ♭」「やじゃねぇ♪怪我が治ったらめちゃくちゃいじめてやっから覚悟しとけ♪」時刻はそろそろブランチ時であった。



それから1ヶ月後。『Bitter sweet』では常連客を招き、ホワイトデーのイベントとして、二宮と潤のチョコレート対決が行われていた。三種類のチョコレートを作り、それぞれの合計点で勝ち負けが決定する仕組みである。結果は二宮の勝利。これで実質的には二宮が次期店長として、店を引き継ぐ事が決まった。

「あ~あ♭負けちまったか~♭しゃあねぇ、もう少し修行だな。次期店長さん、これからもよろしく」残念さを全く感じない様子で二宮に握手を求める潤に、二宮はさも意外そうに言った。

「何よ、負けず嫌いのジェイがやけにあっさりしてんじゃん。てか、なんか勝ち誇ったみてぇに見えんだけど…♭」「ん?そう見える?♪まぁな、総合点では負けちまったけど、ウイスキーボンボンだけは俺の勝ちだったろ?俺にはそこだけが重要だったからさ♪」

二宮の背中をポンポンと叩いて明るく笑う潤を、二宮はまるで宇宙人でも見る様な、胡乱げな眼差しで見つめている。「何か近頃おかしいんだよなぁ♭変なもんでも食った?」「おう♪スゥイーツみてぇな天使なら割りと頻繁に食ってるけどな♪」「俺、ひょっとして今超怖い話聞かされてる?♭」

唖然とする二宮をよそに、潤は大急ぎで店じまいを済ませると、唯一二宮に勝利した特製のウイスキーボンボンをたっぷりと箱詰めし、荷物をまとめてさっさと帰り支度を整えた。

「じゃお先♪早く喰わせてやりてぇからレジの精算よろしく♪」幸せそうに店を出る潤の向こうから、これまた幸せそうな笑顔を浮かべ、パタパタと手を振りつつ、智が走ってくる。

「あ~ぁ♭そう言う事ね…♭」二宮は納得したように頷き、シャッターを下ろしながら、恋人繋ぎで楽しげに歩いて行く、2人の背中を見送った。

「しゃあない、今日は翔さんでも誘って飲みに行くか…」店の明かりが消え、変わりに輝く街の明かりが、寄り添い合う幸福な恋人たちを、キラキラと照らしていた。

これまではイラスト用のカテゴリーを作っていたのですが、基本イラストはお話の挿絵として作成していただけなので、イラストコーナーを削除し、過去にたったひとつだけ描いた発作品『BitterSweet』のイラストをこちらに移動しました☆今となっては懐かしいイラストですね~😅

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ま、間に合った~~《*≧∀≦》『Bitter sweet』バレンタインデーに無事完結致しました~~笑い泣きここまでお付き合い頂きました読者の皆様には感謝カンゲキ雨嵐でございます~~♪♪お願いお願いお願い

私は不器用な書き手なので、複数のお話を同時に書くと言うのかとても苦手なんですよね(^_^;)なので、お話を書き始めるとそれをちゃんと完結させなければ次に進めないんですショック

今回のお話については期限があったと言う事もあり、細かい情景の書き込みやら、人物描写やら、未だ書ききれていない部分も多々あったかと思いますが、それは今後の課題として、皆様には生ぬるい目で見守って頂きましたら幸いでございますm(__)m

ご訪問頂きました読者の皆様。改めまして今回は長々とお付き合い下さり、本当にありがとうございましたハート

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