これは潤智妄想物語です。腐要素有、潤智好き、大ちゃん右なら大丈夫な雑食の方向き。尚、妄想なので苦情は受け付けません。以上を踏まえてからどうぞ下差し

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御曹司と若い男は互いに寄り添いながら、松本の前方を歩いていく。智との事情を知らなければ、松本の目にも親友か、仲のいい先輩後輩の様に見えたであろう。だが皮肉にも今はもっと深い関係の様に見える。

だから許せないのだ。松本はあの御曹司がごくノーマルな性癖の男で、智の想いを受け入れる事が出来なかったのだとそんな風に思っていた。

だが、丸っきりのノーマルだとはとても思えない眼前の御曹司を見るにつけ、初心な智を優しい言葉でたぶらかし、智が本気になると、性別の壁やアメリカ出向を口実に逃げたんじゃないかと、そんな風に思えてならない。

櫻井コーポレーションの御曹司だか何だか知らないが、金持ちのボンボンが普通の恋愛に飽き、ちょっとした道楽で智を弄んだのだとしたら、先ほどの松本に対する二宮の怒りも何だか腑に落ちる気がした。

「お前みたいなモテ男がお手軽に遊んだり出来る相手じゃない」あれは御曹司との関係で傷つけられた智を慮(おもんぱか)っての言葉だったに違いない。自分ではモテると感じた事などないが、智に近づこうとする松本を、二宮は御曹司とダブらせて牽制したのだろう。迷惑な話である。

松本に尾行されているとは全く気づかず、御曹司と若い男は親しげに言葉を交わしながら、ロイヤル何ちゃらなる高級ホテルの回転ドアをくぐり抜け、ダークレッドの絨毯が敷き詰められたロビーを横切ると、通路奥にあるエレベーターのボタンを押した。

松本は宿泊客の振りをして少し離れた後方からまるで探偵の様に2人の様子を観察し、2人がエレベーターに乗るのを一旦見送ってから、点滅する階数番号を確めた。

地下1階。一台遅れでエレベーターに乗り込んだ松本は、中にある案内板で地下1階にどんな店があるのかを確認する。どうやらそこにはビストロ&バーの店と、音楽スタジオ、ヘアサロン等があるらしい。

なら行き先は恐らくビストロ&バーであろう。そう当たりをつけた松本は財布の中を確認し、残金と相談しながら『ビストロ&バー バンビーノ』とイタリア国旗のトリコローレカラーで描かれた金属プレートがぶら下がる、ゴツイ木製のドアを開けた。

「いらっしゃいませ」程よい音量でカンツォーネが流れる店内は、こじんまりとしながらも、壁や柱等にヨーロピアン調の彫刻が上品に成されており、まるで本場のバルの様な雰囲気を漂わせている。そこかしこから楽しげな会話が聞こえ、店内はなかなかの盛況振りだ。

お客の中には外国人らしき姿もちらほらと確認出来、本格的なイタリア料理が盛られた皿を囲みながら、イタリアンワイン等を片手に談笑している。思っていたよりカジュアルな店なのか、お一人様客の姿もあり、松本が目立つような心配は無さそうだった。

松本は店内をグルリと見回し、御曹司と若い男の背中がカウンター席にあるのを確かめてから、その背後にある2人用のテーブル席に腰を下ろした。メニューを開き、オーダーを取りに来たウェイターに、カプレーゼとグラスワインを注文する。

松本は、スマホを眺める素振りの陰でカウンターの御曹司を注意深く見張っていた。特に何をすると言う訳でもなかったが、出来るなら文句の一つでも言ってやりたい。松本は声を掛けるチャンスを狙っていた。

果たしてそのチャンスは意外な形でやって来た。御曹司の連れの若い男が松本の存在に感付いたのだ。「それでさ、上田。渡米する前に済ませたい事が…」言い掛ける御曹司…櫻井を静かに手で制した上田と呼ばれた男は、小さな声でさりげなく言った。

「ちょっと待って下さいアニキ。俺達の後ろにいるすげぇ濃い顔の男がずっとメンチ切ってんすけど…。俺、ナシ付けて来ましょうか?」「えぇっ?♭」あからさまに驚愕して後ろを向く櫻井に松本がロックオンする。彫りの深い、外国人めいた松本の美貌は怒っていると結構怖い。

「だ、誰誰♭俺、全然知らない奴だけど…♭」席を立ち、自分達の座るカウンターにゆっくりと向かって来る松本に、櫻井は可哀想な程周章狼狽して、カウンターに張り付いた。それを庇うかの様に上田が立ち上がる。

「俺は松本って者だ。あんた、櫻井コーポレーションの御曹司だよな?確か櫻井…翔だっけ?」顔面蒼白する櫻井を思いっきり見下ろして、低い声で聞く松本に、素早く回り込んだ上田が「あぁ?お前なんだ?」といきり立つ。

「うるせぇ、ガキはすっこんでろ。俺はこの櫻井お坊ちゃんに話があんだよ。智の事でな」松本は全くひるまず、上田越しに櫻井に向かって言った。ビビる櫻井の表情が、にわかにハッとする。

「智君?♭智君がなにか…♭」「アニキ…こいつ…」「待ってくれ、上田♭兎に角座って♭」上田を強引に座らせた櫻井は、尚も自分を睨み付ける松本をなだめる様に両手を突き出すと、上田に財布を預け、全員分の勘定を頼んだ。

「と、とりあえずここではなんだから表で…♭上田、君はここで待っててくれ」「で、でもアニキ…♭」「いいから、頼む」追いかけようとする上田をおとなしくさせた櫻井は、まるで人目を憚る様に、松本を店の外にある非常口の辺りにまで連れ出した。

「フン、どうやらあの若造にゃ聞かれたくねぇようだな?アニキ、アニキってまるでナイト気取りだ。今度はどうやってたぶらかしたのやら…。金持ちの道楽も大概にしねぇと痛い目見るぜ。櫻井さん…」松本の皮肉に何か察するものがあったのか、櫻井はややへっぴり腰であわただしく首を振った。ビビりだが、頭はだいぶ切れるらしい。

「ちょっと待ってくれ♭松本君…だっけ?♭君は何か誤解している♭あの上田は俺の部下だ♭たぶらかすとか、そんな特別な事は何もない♭智君の事は本当に仕方がなかった♭確かに俺は智君が大好きだったし、だからこそ仕事を辞めてアメリカについて来て欲しいって頼んだんだ♭でも智君は辞めたくないって…♭

そ、そりゃあ俺は両親の事や会社の事があるから、表向きは智君と一緒に暮らしたりする事は出来ないし、いずれは両親の決めた相手と結婚しなきゃならないけど、だけど、俺が1番好きなのは智君だから、アメリカに行っても住む場所だって、仕事だって、絶対暮らしに不自由なんてさせないつもりだったんだ♭

それなのに智君が嫌だって言うから…♭君は俺が智君を騙して捨てたみたいな言い方をするが、実際振られたのは俺の方なんだって♭俺はただ愛する智君さえ近くに居てくれたらそれで良かったのに…♭」

松本が口を挟む間もなく、櫻井は立て板に水の如く、矢継ぎ早に捲し立てると、「で?君は智君とどういう関係なんだ?♭」と、とぼけた事を聞いた。良くもまあペラペラと…♭松本は怒りを通り越し、すっかり呆れた顔つきになると、大きなため息をついた。

「…それじゃあ振られんのも無理ねぇわ…♭あんたがどんだけ智を好きだったのかは知らねぇけどさ、そりゃ智に都合のいい愛人になってくれって言ってんのとおんなじだぜ♭呆れ過ぎて怒る気にもならねぇ…♭

でもこれでようやくすっきりしたわ。あん時智が泣いてたのはあんたとの別れが悲しかったんじゃねぇって分かったからさ。多分智は情けなかったんだ、あんたって男を過大評価していた自分がね…。まあ、とりあえずこれだけは言っておくよ櫻井さん」

松本はそこで一呼吸置き、櫻井の襟首を掴み上げると、今にも絞め殺しそうな勢いで「二度と智に近づくんじゃねぇ!」と一喝した。その時、まさに最悪のタイミングで、櫻井を心配した上田が物陰から顔を覗かせたのだ。

咄嗟に櫻井が殴られると勘違いした上田は、電光石火の早さで松本に思いっきりタックルすると、櫻井の前に立ちはだかり、悪鬼の様な物凄い形相で松本を怒鳴りつけた。「俺のアニキに何しやがんだてめぇ!!」

あっと思った時にはもう遅い。上田の急襲に不意を突かれた松本はそのまま背中から積み上げられたビールの空き箱の上に落下した。「…♭ひでぇ…♭マジかよ…♭」遠のく意識の中で松本は櫻井や上田のあわてふためく声を聞いていた。

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やっぱり翔君と言えばアニキ会でしょうグッド!てな訳で強火翔担KAT-TUN上田君にご登場頂きましたおねがいこれからも翔君は絶好調にダメキャラとして登場致しますアセアセ重ね重ね翔担の方には申し訳ありません(/≧◇≦\)(スーパージャンピング土下座お願い)