タイトル/急に売れ始めるにはワケがある
著者/マルコム・グラッドウェル 訳/高橋啓
著者は、モノが急速に世の中に広がるメカニズムについて、
「少数の法則」・「粘り」・「背景」の3つの重要な要素を挙げている。
まず、ある事象が感染的に広がるには少数の者による口コミが重要な役割を果たしているという。そして、この少数の者が
メイヴン、コネクター、セールスマンである。彼らが少数の者であるというのは、ある素質を持った特定の者であるという意味においてである。誰もが持ち得る素質ではなく、彼らしか持っていない素質がある。
経済学では80:20の法則というものがある。
全体の20%の人が全体の80%の仕事をする。ビールの消費量は20%の人が全体の80%を消費する。といったものである。メイヴン、コネクター、セールスマンもこの20%に当たる少数の人たちである。
では、それぞれ、メイヴン、コネクター、セールスマンとはどのような人たちのことなのか?
メイヴンとはいわゆる情報通で知識が豊富な人である。そして、その情報を利害関係なく人の役に立てようという人たちである。
コネクターとはメイヴンの持つ情報をを感染させる媒介者である。コネクターは社交性が高く、顔が広い。さらに、ある特定の分野にだけ顔が広い訳ではなく、様々な分野に顔が広いのである。そして、その分野、世界を股にかけ活動をしている人である。
セールスマンは相手を説得する能力が優れている人である。自分の感情を相手に感染させることの出来る人である。そして、そういう人は自分の感情や気分を上手に表現することが出来るのである。
また、相手を説得させるには、
語られる内容よりもそれを取り巻く状況の方が重要になる場合がある。
さらに、一番重要なことは、
説得というものが自分たちの与り知らないところで作用するというところである。
世の中で起こる事象は、ある少数のきわめて特殊な人々を介する口コミ伝染から始まっている。
その人々とはメイヴン、コネクター、セールスマンなのである。
ある事象を感染的に広める重要な要素の粘りとは、相手に対して記憶に残るメッセージを伝えるということである。
メッセージに強い印象を持たせることが重要である。
そして、粘りのあるメッセージとはどういったものか?
メッセージの本質は変えず、余白に工夫を凝らす
1.ゲーム性を持たせる(金の箱)(広告に目を止まらせ→覚えさせ→行動に移させる)
2.さりげなく、親切な情報をプラスする
3.繰り返す
第3の要素としての背景の力は、感染はそれが起こる時と場所の条件と状態に敏感に反応するということである。
要するに、背景の力とは特殊な環境論であり、環境が人々に及ぼす影響は些細なことであっても結果として大きな違いをもたらすものである。
人は無意識の内に自分のおく環境に左右されて行動をしているのである。
この著書のすばらしいところは、検証例をただ載せているだけでなく、数ある検証例の中から共通項を見いだし、
物事の本質、メカニズムを解明したとこにあると思う。
この本は、職種に限らず、ビジネスをする上でとても参考になる書物だと思う。
タイトル/急に売れ始めるにはワケがある 著者/マルコム・グラッドウェル 訳/高橋啓
発行所/ソフトバンククリエイティブ
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