- ケッヘル〈下〉 (文春文庫)/中山 可穂
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真に人間らしい人生とは、誰かをひたむきに愛し、愛される、薔薇色の不安に満ちあふれた人生のことだ。絶望の淵から生まれた恋。だが復讐の連鎖は止まらない。著者新境地にして最高傑作。
一九七〇年代後半、中東シスヨルダンの小さな村で、ある少女が生きながら火あぶりにされた…恋をして、性交渉を持ったために。重度の火傷を負いながら奇跡的に生き延びた彼女は、本名を明かすことも素顔をさらすこともないまま、この知られざる事実を証言することを決意した。残された命のすべてを賭けて。―これは、遠い過去の話でも、フィクションでもない。今なお虐待と死の危険にさらされている女性たちの、衝撃のノンフィクション!文庫化にあたり、書き下ろし特別原稿「日本の読者のみなさんへ」収録。
この本を読んで
こんなことが本当にあるなんて、男尊女卑の究極というか…。
女性は生まれてきたときからもう自由なんて無い…。それどころか恋愛をしただけで家族に殺されてしまう。
そんなの想像も出来なかった…。
本の表紙は本人がマスクをかぶって出ていますが、いまだに生きていることが分かると殺されてしまうかも知れないからだそうです。
私たちの世界では殺人罪に値する。特に家族が殺すなんて、他人が殺すより重罪です。それが彼女の国では名誉の殺人として、英雄扱いされているという…。
早く名誉の殺人なんて恐ろしい風習はなくなって欲しいです。
今もその犠牲になっている女性がいるかもしれません。