遠い山なみの光

遠い山なみの光 (ハヤカワepi文庫)
遠い山なみの光
カズオ•イシグロ
ハヤカワepi文庫
¥700
「様々な出来事を秘め、それでも静かに生きて行くということかな」
イギリスで暮らす悦子とその娘ニキの現在の物語と悦子が過ごした終戦後の日本での物語が
交互に語られる。
日本で暮らしていた悦子がどのような経緯でイギリスに来たのかは語られない。
それどころかアメリカに行こうとする母娘の物語が中心に語られる。
背表紙の紹介文を読むと誰もが傷つき何とか立ち上がろうと懸命だった時代の
淡く微かな光を求めて生きる人々の姿を端正に描く、とある。
残念ながら僕にはその思いは伝わらなかった。
しかし、この著者の文章は静かに丁寧に描かれているように思う。
そういう意味では本当に端正に描かれている。
