急がなくちゃ。
ホームへの階段を駆け上がる。
手には教科書やノートの束。
すごく、重い。
帰りにカバンを買おう、絶対。
ホームに上がると二人の男が言い争いをしている。
片方の男が槍のようなものを取り出すと、もう一人に突き刺した。
「お前さえいなければ!!彼女を返せ!!」
「ははは、お前バカじゃねーの?」
ホームで騒がないで下さいと、駅員がどこかへ連れて行く。
串刺しの男にぶつかって、ノートが何冊か線路に落ちる。
人々は無感動に視線をそらし、電車を待ってる。
「駅員さん、落としちゃった。」
「今拾います。さぁ、どうぞ。」
電車に乗り込む。
ぎゅうぎゅうだ。
目的地に着いて、降りる。
階段を降りようとして前のめりになり、荷物を全部落としてしまう。
あぁ、急いでるのに。
一生懸命に拾い集めるのだけれども。
蹴られたり、踏まれたり。ちっとも集まらない。
きっと、もう、間に合わないな。
長い時間拾ってる、屈みこんだ体勢も、荷物を抱えた腕も辛い。
邪魔にならないように階段の端にまとめて置いた。
やっと全部拾い終わった。
立ち上がって、荷物を見ると。ない。
階段の下にばら撒かれてる。
また、拾わなくちゃ。
…ENDLESS
