いつも11月に入ると、冷たい風に凍え、ユニクロのウルトラライトダウンが手放せませんでした。寒がりな僕は、この季節、原付に乗るのが本当に嫌でした。

 ですが、ここはミャンマー。全くそんなことは考える必要がありません。灼熱の日差しを受け、まだまだ暑い日が続いています。

 

 しかしそんなミャンマーにも涼しい地域はあるのです。

 

 

 カヤー州のロイコーという町。

 ここには、驚きがいっぱいです。

 

 まず、標高 900 m 近くあるこの町は、ほんとにミャンマーか!?と思うほど涼しい。

 朝晩は20 ℃くらいになり、店でもダウンやセーターなどが売られています。

 ほとんどの人が長袖長ズボンあるいはロンジーであり、半そで半ズボンで調子に乗って歩いているのは僕だけでした。

 

 また、付近には標高差を利用した大規模な施設があります。

 バルーチャン水力発電所という、日本が戦後の賠償として建設した発電所です。あまりに急峻で未開地帯だったため、当時の技術者は苦労したということです。

 今回、たまたまその一部を見学させていただきましが、その迫力にびっくり!!

 戦後すぐに建設が始まったとは思えないほどの技術と規模で作られており、圧倒されました。

 残念ながら写真は載せられないので、代わりに付近で栽培されていたパパイヤの写真を載せておきます。たくさんありました!

 

 

 

 ダムの迫力に満足しながら帰ると、もう一つ驚きが!

 立ち寄ったレストランでのことです。

 なんと、そこのスタッフのある女性が流暢な日本語を話すのです!

 今まで日本語を話すミャンマー人はたくさん見てきましたが、その中でもダントツで発音がきれい。

 あんなにきれいに 「あのー、、、」 を使いこなすミャンマー人を見たことがありません。

 まさかロイコーにこんな人がいたとは、、。

 

 本当に驚きの町、ロイコーでした。

 

 さて、そんなロイコーから南西に車で2時間のところにシャン州のハンピューという村があります。私たちの事業地です。

 

 車で山のジグザグ道に揺られながら向かう途中で見かけたのが下の写真で、

 

 

 ワイヤメッシュで作ったボックスに砕石を詰め、土砂の崩れたところに積むことで補強していました。

 雨期明けということもあり、幹線道路でも土肩の崩れているところが何か所かありました。

 

 そしてそれは、私たちの事業地でも同じです。

 

 

 カルバートが付近にあり、流水も多く、土肩が崩れています。

 右部分にもひびが入っており、今にも落ちてきそうです。

 

 今回は、この土肩崩壊箇所を補修しました。

 

 

 まずは、地盤を整地します。

 

 

 そして、石を運び、積み上げ、間にはモルタルを詰めます。

 裏側には土のうを積み補強します。

 

 

 モルタルに使用する水は、山の水を利用します。

 

 そして完成したのが、、、

 

 

 ジャジャーン!立派な石張り補強です。

 驚いたことに、彼らはこの大仕事をたった1日で終えてしまいました。

 やはり村人の力にはいつも驚かされます。

 

 そして帰り際には、、、?

 

 

 11月は収穫の時。シャン米はミャンマー三大米の1つで、みんなせっせと収穫しています。

 思いっきりはたいて下に落とすので、とっても気持ちいい!

 

 雨期が明け、いよいよ再開した道直し、あともうひと踏ん張りなので、みんなで頑張りたいです!

 次くるのは12月。

 あー、寒いのかなぁ。。。