さてさて、10月に入ったミャンマーでは、今朝も雨期の終わりを告げるかのように、太陽がじりじりと輝いています。

そんな太陽に目を細めながら家を出ると、近所のお母さんたちがモヒンガー(魚ベースのスープに米の麺が入った、ミャンマーの伝統料理)をふるまってくれました。

 

というのも、、、

ミャンマーの仏教徒の人たちにとって、満月というのは特別なものなのですが、その中でも7月の終わりの頃にやってくる満月はワソーと呼ばれ、とても特別なもの。

そこから、約三ヶ月間はワソー期間と呼ばれ、僧侶はより一層修行に励み、一般の人々もアルコールをやめる人がいたり、結婚なども許されません。

人々の得度意識もより強くなり、近所のお母さんたちは、毎週日曜の夜に、ご飯をふるまってくれました。

そして今日はワソー期間の最終日、朝から親戚中を集めて、盛大にモヒンガーをごちそうしてくれたというわけです。

 

彼らと日曜の夜にご飯を食べることは、楽しみの1つだったので、少し寂しい気持ちです。

雨期の終わりとともにそんな寂しさも感じながら、雨期中にあった出来事を思い返していました。

↑店で出てくる一般的なモヒンガー。店によって味が違う。

 

 

雨期中の大きなイベントの1つは、

京都大学大学院 総合生存学館(思修館)の2年生11名をインターンシップとして受け入れたことです。

 

思修館とは、「総合生存学」という5年制の博士課程を得る中で、色々な分野を専攻している人たちが集まり、グローバルリーダーとなることを目的としている教育機関です。

 

そんな彼らを道普請人が受け入れて行ったインターンシップ活動とは、道直しによる村人や周囲への影響を調べる、インパクト調査でした。

 

実際に過去に事業を行った村にて、約10日間に及び村人の家を1件1件尋ね、インタビュー調査を行うのです。

 

海外経験豊富な人もいれば、普段は研究室で研究に没頭している人もいる。

専門分野もばらばらな彼らが、チームとして一つの目的をもって活動を行っていく様子は

僕自身にも、とても良い刺激となりました。

 

リーダーとは何か、ということを考えさせられました。

 

また、ここまで村人の生の声を聴くことも、こんなにがっつり家にお邪魔させてもらうことも今までなかったので、とても新鮮でした。

 

学生たちも、すっかり村人と仲良くなっていて、調査終了後の別れ際はもう涙ものです。

 

まだまだ制限の多いミャンマーですが、国のくくりで人をみるのではなく、実際中にいる人たちとつながり、ふれあい、その繰り返しの中で生まれるものが、真にグローバルな人材なのではないかと感じました。

 

今回受け入れた思修館学生たちに負けないように、僕も精進していきたいと思います!!