忘れる事のない一日 | 『みゃぁ汰の大人な時間』

忘れる事のない一日


とりあえず2日間の老人ホーム実習が終わった。


ただ、ただ疲れた。 もちろん休憩は無し。


仕事は床掃除、食器洗い、ドライヤーでの頭髪乾燥・・・などなど



それと暇があれば入居者とのコミュニケーションをとった。


コミュニケーションと言っても30名ほど居る入居者のうち

ほぼ9割が・・・認知症。


どんな会話でコミュニケーションをとればいいのか・・・



初日目は認知症でも会話が成立する方とばかり話してた。

でもそれが自分が逃げてる感じがして、どうしても悔しかった。


2日目の今日は、会話が成立しなくてもいっぱい話を投げかけた。



当然、入居者の中には片麻痺・下肢麻痺

食事介護の必要な方々も居る。


その中に混じって、同じ昼食を食べた。


片麻痺で使えない方と同じように、利き手じゃない手で食べた。


何が不便で、何を必要としてるのか・・・ほんの少しだけ

気付くこともできた。




本日、最後の仕事が洗濯物をたたむ仕事。

入居者と5人で楽しく話しながらたたむ事ができた。


16時半に老人ホームでの仕事が終わり

みんなに『寂しいけど今日でさよならになります。』って話してたら

『残念。寂しいねぇ』って言ってくれた。 凄く嬉しかった。 


エレベーターで振り向いた時に1人の方が手を上げてくれた。






きっと明日には、綺麗さっぱり僕の事は忘れているのだろう・・・





でもそれでいい。






僕には忘れる事のない一日なのだから。