RENT初体験&大千穐楽 | りんこのブログ

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丸一日以上経ったところで、ようやく書きます。

12月15日、16日とミュージカル「RENT」見に行ってきました。


いつものごとく、
その当日というのは、なぜか私自身が緊張しました。

特に、未知の経験だとそれが激しく、
自分でも厄介だなぁと思います。


2日間とも、市バスに乗って行きました。
行きも帰りも
同じ時刻のバスの同じ座席の位置に乗りました。


知識は、チケットと共に送られてきた「RENT」のチラシ程度。
あと、Seasons of Loveの歌を聞いたぐらい。
キャストについても、以前から知っていた人以外は、
あまり頭に入ってなかったです。


15日は、私の初RENT体験。昼公演を観覧しました。
座席は3列目3X番。
舞台に向かって若干右側から見る感じでした。

舞台のキャストから全身丸見えは避けられ、
肉眼でキャストの表情までわかる、かなりいい席。

遮られるものもなく、
前の座席の人がすごく大柄でもなく、
ストレスを感じずに見れましたが、
中日劇場って、意外と座席の前後の間隔が狭くて、
横も必要最小限って感じだったので、
終わったころには、肩がガチガチに凝ってました。


とにかく初めてだったので、
ざっくりしたあらすじしか頭に入っていなくて、
神経を舞台に集中。

始まり方もミュージカルによってはいろいろなのでしょうが、
RENTは、最初にほぼ全員が姿を見せて始まる感じ。

開演はきっちり時刻通り。

生バンドも舞台の上にいるとは想像していませんでした。


この日、ANISさん、ソニンちゃん、キタキマユさん、あと卓ちゃん!

この組み合わせでのRENTが、
私の頭に最初にインプットされました。


初めて見たからなのか、
舞台に席が近かったからなのか、
結構早い段階から私の瞳は大洪水。

でもね、私の周りの人は、
そんなに泣いてる様子がなかったのですよ。

だから、泣くと鼻が詰まったりするでしょ?
でも、すするとやっぱり“音”がしちゃう。
だから、苦しかったぁ。。。。

ものすごく悲しいという場面でないところだったのに、
まだ、感動らしい感動が襲ってくる場面でもないのに、
どうして涙が出るのか、そこは自分でもよくわからなかったけど、
もう、ダーダー状態で、ハンカチで押さえても無駄な感じでした。


見る前は、マークが主演だという理解で、
そういう状況の上に成り立つお話だと思って見ていたのだけれど、
いざお話が進んでいって、エンディングを迎えると、
あれ?
このミュージカルって、
誰が主演とか、そういう感じじゃないなぁって。

マークの目を通して見えるものもあるけど、
ロジャーとミミの恋の話、
コリンズとエンジェルの物語、
ジョアンヌとモーリーンの話、
みんなそれぞれその瞬間を生きている人たちで、みんな主人公で、
お金がなくて、でも明日生きていられるかどうかは誰にも分からなくて、
でも夢も希望も捨ててはいなくて。。。。


ロジャーとミミの絡みの歌の掛け合いのところは、
一番涙が出たっていうのが、私に起こった現象。

ANISさんの声、すごく良くて、
好きだなぁって思いました。

ソニンちゃんは、EE JUMPとしての時の歌の印象と、
あと、ドラマ『天国の樹』でパク・シネちゃんの友人役として出ていたときの印象が強くて、
RENTでのミミとしてのソニンちゃんは、
正直、ケバくて、強すぎるぐらいの気迫と個性に驚きましたね。


この2人の印象でロジャーとミミ像がインプットされたので、
翌日、大千穐楽で、RyoheiさんとJenniferさんの組み合わせは、
ゼンゼン違うものを見た気分になりました。


大千穐楽は、13列目X番。
舞台に向かって左側からの観覧でした。

この日は斜め右前の方がちょっと大柄な方で、
ちょうど舞台真ん中のいい位置が頭で見えなくて、
たまたま私の右隣の席が空席だったので、
右側に首を伸ばして、少々ヘンな姿勢で見てました。


ロジャーもミミも、それぞれ、よかったのですが、
自分の好きかどうかと強い印象はどちらかで判断すると、
RyoheiさんよりANISさんのロジャーが好きで、
Jenniferさんのミミのほうが可愛くて聞きやすかったけど、
忘れられないのは、ソニンちゃんのミミのほうでした。

それは、演技というよりは、
声の印象によるところが大きいかな?


同じ振り付け、同じ台詞と同じ歌でも、
受ける印象は全く違うものになる。
名古屋公演では、田中ロウマくんのエンジェルと、
Mizさんのモーリーンは見ることが出来なかったので、
そこは残念でしたね。
あ、藤岡正明さんのロジャーも見れなくて残念でした。

藤岡さんについては、思うところがあって記事を書いたのに、
私、UPしてませんでしたね。


書いた時点での日付で、
こっそりUPしておこうかなぁ。



この日よかったことは、
たぶん私の座席近くの観客はリピーターが多かったこと。

見せ場のあとの拍手。
舞台と客席との一体感がすごくよかったです。



私の中では、私が初めて見たRENT、
つまり15日昼公園のRENTが強い印象で残っているのですが、
大千穐楽は、何が行われるのかがわかっている状態で見たので、
同じ時間の長さがかかって、舞台で物語が繰り広げられたはずですが、
体感時間としては、短く感じられました。



両日とも、
ヨネのコリンズをガン見したかったのだけれど、
歌っている人を目で追っていないと、
なんだか音が遠い気がするので、
舞台上に出演者がたくさん居るときは、
どこを目で追うか、迷いましたね。



メインで歌ってる人と、
そこに居るけど背景のようになっている状態で歌っている人、
後者のほうが、不自然な姿勢で居たりすることが多くて、
いくらライトを浴びて無い状態でも、
舞台上にカラダがあるときは、
体勢を変えたり出来ないじゃないですか。

すごく大変だなぁって感じました。


それと、演奏している人たち、
これまたスゴイ。


歌のコンサートやライブでの演奏もスゴイし、
大変だと思うけど、
舞台上で演じている人の横で演奏するのは、
聞かせどころのフレーズがあっても、
キャスト以上に目立ってはいけないはずだし、
繰り広げられる芝居と同じ呼吸でなければならないし、
ナマであることの迫力と、
ナマであることの緊張感、
携わった方々は、物語との一体感を演出しなければならず、
本当に大変だなと思いました。



あ、愛しのヨネコリンズは、
やっぱり安定していましたね。

自身のライブのときは、
自分で全体の構成を考えるだろうけど、
演出家に従って見せる舞台で、
その場面場面で披露する歌が、
持ち歌とはゼンゼンちがう種類の歌だったり、音域だったりで、
ソロ歌手だと人と合わせるのが苦手な歌手もいるけれど、
主張すべきときは主張して、
溶け込ませるときはなじんで、
そこはやっぱりさすがにヨネという感じ。


演技の方も、その瞬間はコリンズになり切っていたようで、
マジでエンジェルと恋に落ちてる感じは、
ファンとしての目線で見たときには、
うぎゃ~~~~って感じでした。

だってねぇ、、、、ハートがいっぱい見えたんだもん。
それに、chuもハグも、超自然。


あの瞬間、ストーリーに没頭していたから流れで見れたものの、
後から思い出すそのシーンは、
エンジェルが羨ましすぎでした。


そうそう、卓ちゃんエンジェルのサンタ衣装でのシーンは、
声が太いけど、この人なんの役名だっけ?
って思って、女子だと思って見てましたよ。
だって、可愛かったんですもん。



よくよく考えると、
衣装チェンジが一番多いのはエンジェルですよね?

ストーリーの中の時間の経過を感じさせるのも、
卓ちゃんエンジェルでしたしね。



すべての出演者の
格闘の場でもあり、
融合の瞬間でもあり、
一言では言えないけれど、
この世界を知らないのはもったいない。

2008年は東京でしか公演がなくて行けなかったけれど、
今回は名古屋でも開催されて、
見に行くことが出来て本当によかったです。




細かいことを思い出せばきりがないんですが、
ミュージカルに対する苦手意識は、
これで完全になくなりました。



RENTブログに上がっていた大千穐楽のカーテンコール。


http://www.youtube.com/watch?v=HEZErcun9_Q&feature=player_embedded

確かにこの場面を見ました。

……というか、
この場面の中にいました。



この動画では、適当なところで切ってつないでありますが、
その場に居た間、拍手はずっと鳴り響いていて、
切れることがなかったのです。
正直、手が痛くなりました。

拍手をするのに、こんなに疲れたことも初めてでした。




マーク役の福士さんがおっしゃったように、
何か胸に残れば、、、、
やっぱりRENTを思い出すと、
命はいつまでもあるものじゃない、
No day but today
同じ生きるなら、今、その瞬間をどう生きるか、
まさに、人間として生まれた者の永遠の課題が、
RENTのテーマなのかなと思いました。


この作品を残し、初舞台を向かえる直前に、
自分の作品に対する評価を見ずして天使になったジョナサン・ラーソン、
演出されたエリカ・シュミット、
そして、日本RENTに携わったすべてのキャスト、スタッフ、
感謝と慰労の言葉を捧げたいです。


お疲れ様でした。
そして、
ありがとうございました。