こんにちは

 

 私ごとですが… ひとりごとです。

 

 今日はった一人の弟の命日。

癌を患い、様々な闘病生活の後、

旅立ちました。

 

享年49歳。

短くも太く生きた彼の一生。

 

今日のように秋晴れで、

空が美しい日でした。

 

重粒子線がん治療も専門病院で行ったのですが、

再発してしまいかないませんでした。

 

早くも七回忌。

 

早々に親戚や私の友人が参列してくれて、

法要は済ませました。

 

(仏間に母が供花をいっぱいに手向けています。

息子に先立たれた母の気持ちを考えるといたたまれない)

 

 

 主治医の先生がお話しされたこと、

今でもこころに残っています。

 

「こんなに生命力をもち、最後まで生きるということに、

エネルギーを費やした患者さんはいないですよ」と。。

 

 

弟は体も大きく、

子供の頃からスポーツマンで、

マリンスポーツ・釣りが大好きでした。

 

クルーザーやバイクで海の上を自由に、

駆け巡っていましたね。

 

弟は「俺は人の人生を3倍生きた・・」と、

話していました。

 

贅沢な食事とたくさんのお酒。。

 

けっして誇れる生き方をしていたとは思いません。

好き放題し、大きな事業を展開、失敗。

家族を含め、周りにも迷惑かけたことでしょう。

 

 

激動な人生を送ったと思います。

まるでジェットコースターのような人生だったと。

 

ただ、私が弟にかなわなかったことは、

子どもたちを残したこと。

 

弟の長女は成長し、3人の子の母親になり、

私と一緒に、仕事をするようになりました。

 

それがまた眩しくもあり、照れくさくもあり。

 

 

今でも思い出します。

 

10月の晴天、秋空の下、

母と弟の車椅子を押し、

院内の庭を散歩した貴重な時間は、

私たち家族の大切な

時間だったように思います。

 

しかし、日に日に小さく細くなっていく弟の肩。

 

車椅子越しに見ているのが辛かったな。。

 

院内に咲いていた、夏の残り花が妙に寂しさを誘った。

 

最後の時間は、弟にとって大切な人たちに囲まれた、

唯一安心出来る時間だったと思います。

 

 

 

『空の上の弟へ~

 

貴方が残した一人娘は子ども産み、

未来へ命が繋がっていきます。

これからは一層、見守って欲しいと、

こころから姉は願っています。

頼むよ!NAO 』 

 

 

院内で咲いていた夏の残り花