as の 英会話 ときどき 脳神経科学 ~勉強つれづれ日記~
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[私的な事]なぜ夕方は赤い?

土日は昼間にビールが飲めるからいいですね。
輸入食品のカルディでこのビールが安く売ってるので、見つけたらつい買っちゃいます。
先週末は天気が良かったから、屋上で飲んでたら気持ちよかったー。





ところで、空はなぜ青いのでしょう?
旦那が教えてくれました。
光の波長の短いのが青で、
波長が短いと空気中のチリによく反射するから、青いらしい。


じゃあ夕方はなぜ赤いのでしょう?
太陽の光が、真上じゃなく斜めから入ってくるのが夕方。
斜めからだと通過してくる空気の層が厚いから、波長の長い赤がよく届くらしい。

「理科工房」さんというサイトに、ペットボトルを使って夕方を再現する実験が載ってました!↓
http://www.geocities.jp/chitose_rikakobo/experiments/sunset.html
ちょっとやってみたいかも。

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【私的な事】銚子旅行とLUMIX GF2(カメラ) 

先日、千葉県銚子に旅行に行ってきました。
東映の最初のザブーンっていう海のところ。
最近家で眠っていることの多いLUMIX GF2(カメラ)を持って。



メインイベントは、「銚子電鉄」。これを撮りに行きました。
キャベツの名産地らしいです。キャベツ畑がいっぱい。
○キャベツ畑を走るキャベツ色の銚子電鉄
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○銚子電鉄車内
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○キャベツ畑
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そして、ながーい水平線。
ちょうどこどもの日で、鯉のぼりがありました。
犬吠埼灯台に上ると、
99段の螺旋階段で目が回るし、風めっちゃ強いし、足場が狭いしで、想像以上に怖かったです!
○水平線
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○犬吠埼灯台
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海岸をずーっと歩いて行くと、君ヶ浜駅に。
無人駅ってはじめてかも。
○君ヶ浜駅
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○鏡に映った
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「海と森」というホテルに泊まりました。お部屋に露天風呂があって、こんな景色がみえました。
○お部屋の露天風呂
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○よるの犬吠埼
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銚子旅行は、とても良かったです。いつも行く伊豆とかよりいいかも。
もちろんお魚が美味しかったです。
ホテルが新しくて、リゾートっぽい素敵なお部屋で、人も少なくて
めっちゃくつろげました。
また行きたいです。

脳のなかの幽霊

脳科学の入門書、第2段はV.S.ラマチャンドランの「脳のなかの幽霊」です。
結構古くて1999年に書かれた本ですが、
なんと先日文庫化されて、940円で読めるようになったのです!
なんとお安く、よい本でしょうか。読みやすくて面白いです。
もし脳科学にご興味を抱かれたなら、まずこの本をご覧になることをオススメいたします。



幻肢、左側半側無視、病態失認、カプグラ症候群…ってご存知でしょうか?
失った腕に痛みを感じたり、自分の左側を完全に無視したり、麻痺して動かない左手を動くと主張したり、両親を偽物だと主張したり…
私たちにはとても奇妙に思える、脳によって引き起こされる症状です。


脳はどんなことをしているのか、
上記のような脳の異常が引き起こす最も奇妙な症状を取り上げて、説明されています。
かつて、脳科学者たちが、
脳がどんなことしているのか発見するに至ったのは、この奇妙な症状のおかげでした。
まるで自分が、偉大な脳科学者になったかのように、
わくわくしながら脳の不思議を解明していくことができます。


私が最も興味を持ったのは、「病態失認」のお話です。
右脳を損傷して、左側が麻痺しているのに、その病態を本人が否定するという症状です。

これは、「嘘」を言っているのでしょうか?

ちなみに、これら症状をもつ患者は、それ以外についてはいたって正常です。
実際には動かないのですから、嘘を言って何になるというのでしょう?
また、病態失認から回復した人は、自分は病態否認などしていなかったと言うのです。

ラマチャンドランの左右の脳の認知様式の違いによるという説が印象的でした。
多くの人が言語系を左脳に持っており、優位であるそうですが、
目覚めてから常にどんでもない量の情報が流れ込んできて、記憶をもとに特定の信念に基づいて、ある程度オートマチックに処理していかなければならない。
ラマチャンドランはこれを主に左脳が行っているのではないかと言っています。
左脳はそんな大量の情報を処理するために、
すでにある記憶と一貫性を保持しながらに随時新しいものを追加しているそうです。
すでにあるストーリーの中に加えていくということです。

もしもそれがすでに大きく変わってしまっていて、
まちがったストーリーであっても、それを根本的に変えることができるのは右脳だけ。
変えられない左脳は、
ストーリーに沿わないフィードバックを否認する、ということです。


病態失認者は「嘘」をついたんじゃなく、
右脳の損傷が、
変化による記憶の抜本的変革という本来の役割を妨げた結果、
元のストーリーに基づく説明(左脳ができること)を行った、という説です。



興味深いです…。
他のお話もとてもおもしろく、
基礎知識がなくてもおもしろいなあと思いながらすらすら読んでいくことができます。




脳のなかの幽霊 (角川文庫)/V・S・ラマチャンドラン

¥940
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目からウロコの脳科学―心と脳はここまで分かった!

認知科学の本を読み、なかでも「脳」のほうに特に興味を持ちました。
ライトな入門書を何冊か読んでいきます。

まずは「目からウロコの脳科学―心と脳はここまで分かった!」です。
すべてのトピックスがイラストも含めて見開き1ページにまとまっています。



私が最も興味を持ったのは、大脳辺縁系に位置する「海馬」です。

「海馬」は、短期記憶を集めて近時記憶を作ります。
短期記憶とは20秒~1分程度覚えていられる記憶で、近時記憶は短期記憶を集めてひとまとまりのエピソードとして数日間覚えていられるものです。

さらに「海馬」は、印象的な近時記憶については、睡眠中になんどもリプレイして脳内に定着させて長期記憶にします。

記憶はリプレイされることで定着する、つまり自分の中で《事実》になるのです。

ここからが面白いのですが、
リプレイされるうちに内容が改ざんされることは珍しくないようです。自分にとって辻褄のあうようにしてリプレイされます。結果できあがる長期記憶が、実際のものと違ったって不思議はありません。

これは「嘘をつく」という事とはまた別の事ですよね?

記憶については、また詳しく勉強していきますのでご期待ください。



幅広く脳に関するトピックスを勉強できてよかったです。それぞれのトピックスの内容は、もっと詳しく知りたいと思うことばかりでした。ただ、出典が書いてないのが残念です。
どれも有名な研究のようなので、調べればどこをたどれば詳しく知れるかはわかりましたので、いろいろ読んでいきたいと思います。


基本的な脳の構造を備忘としてメモしておきます。
構成要素は大きく3種類で、大脳、小脳、脳幹。

【大脳】
左右二つあって、大きく大脳皮質、大脳辺縁系、大脳基底核に分けられます。
左右にあるってことは、きっと左右対称なのだと思っていましたが、右脳と左脳はずいぶん違うようです!これはまた追々詳しい本を読んでいきたいと思います。

まず、しわだらけの大脳皮質ですが、
特定のしわを境に、前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉に分けられます。
前頭葉は主に思考、学習、推論や、体の動きを担当し、
頭頂葉は空間認識や触角などを担当、
側頭葉は顔や形の認知、聴覚や味覚を担当、
後頭葉は主に視覚を担当しているそうです。

【小脳】
130g程度でしわが多い小脳、身体位置の把握や平衡感覚を担当しているそうです。

【脳幹】
脳幹は視床、視床下部、脳下垂体、中脳、橋、延髄が属します。
視床は視覚情報の中継点です。
視床下部は10gくらいで摂食中枢や満腹中枢、対応調査委など重要なコントロールを行い、
脳下垂体は大豆くらいの大きさで、視床下部の指令を全身に伝えます。
※視床、視床下部と脳下垂体をあわせて間脳と呼ぶこともあるそうです。
中脳は光に対する瞳孔の開閉や目の焦点の調整をし、
橋は大脳や小脳と末端神経をつないで実際に筋肉の動きを調整します。
延髄は、呼吸や心拍数の調整および反射にかかわる中枢です。





目からウロコの脳科学―心と脳はここまで分かった!/富永 裕久

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認知科学への招待

"認知科学"をご存知ですか?
誰もが常に行っている"認知"の仕組みを研究する学問です。私はこの本で初めて知りました。


同じことを経験しているはずなのに、人によって感想や、振り返ったときの記憶が違ったりするって、私はずっと不思議でした。
この本を読もうと思ったきっかけは、慶応義塾大学准教授の梅田聡先生の第3章「記憶」でした。

何を見て、どう感じるか、どんな行動をとるか、
つまり人の性格は、その人の記憶が作りだしているのかもしれません。
そして、その人が何をどう記憶するかは、脳によって左右されるとしても不思議はありません。あくまで仮定としてのご紹介でしたが、興味深いです。


本当はなかったのなにあったと感じてしまうのは、「偽りの記憶」、「虚再認」というそうです。
①「バター」、「トースト」、「サンドイッチ」…といった関連のある単語のリストを覚えてもらってもらい、リストにあったかなかったか質問する実験(虚再認パラダイム)のお話です。
②「パン」のようなリストになかったけど意味的に関連のあるもの、③「ピアノ」のようなリストになく関連もないものについても質問します。
私だったら、①と③は正しく答えられそうですが、②はあったと答えてしまうような気がします。

この実験で(1)健常者 よりも、
(2)②「パン」もあったと思い込んでしまいやすい人がいました。前頭葉眼窩部損傷者(脳の特定部位を損傷した人)で、"人格変化、借金、放浪などの社会的異常を示すことが多い"そうです。
借金は確かに一時的にはお金を手にできますが、"借金という行動を抑制する為には、以前の借金に関連する詳細な記憶を検索し、「あとで返済に困り、家族に嫌がられた」というようなネガティブな印象を思い出す必要がある"のです。"「"食事"に関する単語はあった」ということを思い出しただけでは不十分であり、「"バター"はあったが"パン"はなかった」という情報まで引き出さなければ"いけないのに、それができないことが、「パン」もあったと思い込んでしまうという結果なのでしょう。

(3)②「パン」はなかったことをより正確に答えられる人がいたそうです。アスペルガー症候群・高機能自閉症者("日常場面における他社とのコミュニケーションにぎこちなさがある程度で、知的レベルも高い"が、"他社の発言や表情からその人の心の中を理解したり、その場の状況や雰囲気を読んだりする苦手とする"症状)の方です。
これは逆に、並べられた"単語リストから"食事"や"朝食"といった文脈を抽出できていない可能性が考えられる"そうです。私たちが②「パン」もあったような…と思うのは、「バター」、「トースト」…という与えられたリストを自動的に「朝食」だ!って思っているからなんですね。



「記憶」の話、興味深いです!
認知科学は幅広く、他にもこんなお話を読むことができます。

 第1章 認知発達 (旦 直子)
 第2章 学習科学 (三宅なほみ)
 第3章 記 憶 (梅田 聡)
 第4章 創発的認知から見た問題解決 (鈴木宏 昭)
 第5章 創造性 (堀 浩一)
 第6章 言 語 (大津由紀雄・今西典子)
 第7章 語用論と認知科学 (西山佑司)
 第8章 他者理解 (板倉昭二)
 第9章 比較認知科学 (藤田和生)
 第10章 動物のコミュニケーション行動とこと ばの起源 (岡ノ谷一夫)
 第11章 心の進化 (長谷川寿一)
 第12章 文化と認知:心に理論をめぐって (波 多野誼余夫・高橋惠子)
 第13章 計算理論・脳機能計測・実験心理学の 融合 (今水 寛)
 第14章 脳機能画像 (田中茂樹)
 第15章 神経心理学 (山鳥 重)
 第16章 神経生理学 (入來篤史)
 第17章 心の哲学 (信原幸弘)
 巻末対談「認知科学をめぐって」(大津由紀 雄・波多野誼余夫)

後半の脳に関するお話は特に面白くて、もっと脳科学の勉強をしてみたいと思いました。


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認知科学への招待―心の研究のおもしろさに迫る/大津 由紀雄

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