新PC端末の設定が恙無く終わり、ようやく通常通り投稿できそうです。
標題の通りですが、ピアノを再開し、「何歳でできたか」よりも、「何歳までできるか」に着目するようになりました。
ピアノに限らず、あらゆる物事について低年齢で達成することが優れていると捉えられる風潮が否めませんが、10歳未満でできた全ての事柄に関して、成人しても同質にこなせる人の方が少ないのではないかと私は考えています。
周囲に比して早期のうちに達成してしまったが故、自分は周りよりも優れていると天狗になり、謙虚さを失った結果、20代半ばや30代になり仕事で少し上手くいかないことがあると落ち込み、精神的な理由から休職を希望する人が後を絶ちません。
このような例は極端すぎるかもしれませんが、人間は常に変化し続ける生き物ですから、慢心は禁物だということを肝に銘じておきたいです。
勿論、素質や努力など複合的要因により早期に何かを達成することが一概に悪いとは言えないのですが、平均寿命まで生きると仮定すると、未成年時代よりも成人してからの方が圧倒的に時間は長く、未成年の時に達成できなかったことであっても、成人してからやり直すことも充分可能なのではないかと私はポジティブに考えています。
【本日のピアノへの取り組みについて】
・バッハ インヴェンション全15曲
・バッハ シンフォニア第11番 ト短調
(ここまで各1~2回ずつ通しただけ)
・ブルグミュラー25の練習曲 5番,6番,11番,20番,24番
(それぞれ1回通しただけ)
・ショパン エチュードOp.10-4 嬰ハ短調
・シューベルト 即興曲Op.90-2 変ホ長調
・ダカン かっこう ホ短調
・ショパン スケルツォ第1番 ロ短調(主に中間部とコーダの最初の部分)
・その他(スケール・アルペジオ・半音階)
本日、上記楽曲の練習に取り組んだため、ショパン スケルツォ第1番の練習については手薄になっています。
現在、シューベルトの即興曲Op.90-2を練習することにより、打鍵の粗をできる限り無くそうと試みているのですが、第34小節の右手保持音が続く箇所の内声部分がベタっとした響きになり、結局は右5、右4で保持しながら内声を上手く操りながら奏でるメカニックスキルが欠如しているのではないかと憂慮しています。
そして、ダカンのかっこうについて、もう3日間連続で迷うことなく暗譜で四分音符=132の速度で通せるようになりました。
この楽曲に取り組んで得た事柄は、バロック音楽の打鍵のコツと、1分40秒前後の楽曲の2声の暗譜の仕方についてです。
綺麗な音色で奏でるためには打鍵音の迷いをなくす必要があり、そのためには暗譜が必須なのではないかと考えて取り組んだこの楽曲でしたが、思わぬ副産物が多く歓喜しています。
ピアノを再開した当初、30代半ばに到達していたため、暗譜は厳しいと痛感していたのですが、まだ諦めるのは早い事柄でした。
一度暗譜ができた手ごたえを感じたら、
・朝一番に(スケールなどの指練習の前に)その楽曲を暗譜で弾いてみる
・朝の練習の終わりにその楽曲を暗譜で弾いてみる
上記を1週間繰り返すことにより、暗譜ができたという確信を自分の内面に築き上げることができるというのがこれまでの傾向です。
状況は人それぞれかもしれませんが、私の場合、音抜けが発生するのは、メカニックスキルの面でいまいち自信がない箇所の直前や、暗譜が完全でなく後の方の譜面を凝視している時だということが判明したので、この二点を克服した上で再考したいです。
「昔はできた」と、過去の自分を心の拠り所にするのではなく、「今でもできる」と自信をつけたいと思います。