ピアノを再開した時から、「初級 中級 上級」と云う言葉をよく見聞きしています。

 アメブロの中でも、漠然とではあるものの、このような認識をお持ちの方が散見されます。

 

 

 それでは、ピアノについて、「初級 中級 上級」の分類の基準とは一体何なのでしょうか。

 

 多くの判断基準が有ると思いますが、プロ・アマを問わず、他人の演奏をマナーを守って90分間以上鑑賞できる事が初級の出口であると云うのが私の見解です。

 アメブロの中で、教室を開いていらっしゃる先生や大人の再開組の方々が、ピアノの発表会やコンクールに際してのマナーに関するトラブルが多数投稿されているのを拝読する度に、演奏力だけでなく、鑑賞マナー出場マナーについてもピアノの実力として考慮すべきだと考えるようになりました。

 

 発表会の際、大人の場合、恋人や友人、配偶者を招待する方も多いと思います。

 招待したのがピアノやクラシック曲にほとんど興味の無い相手である場合、本人の演奏の直前の出演者の演奏中に会場入りして本人の演奏が終わると次の出演者の演奏中にすぐさま退場する方もいらっしゃるようですが、このようなマナー違反をする者を自分の発表会出場の際に呼ぶ事自体、本人の演奏がどうであれ初級の出口が見えていない気がします。

 

 基本的な事をご存知ない方を招待する場合、最低限のマナーをお伝えする事が大人のピアノ学習者の役割でもあると私は思います。

 

 

 掲載した写真はピースキーパーと名付けられた薔薇の花です。

 型崩れしにくく、全体的に造花のように安定感があります。

 薔薇園を散策する場合でも、勝手に茎を手折って持ち帰ってはならないように、その場所での最低限守るべき事があるのです。

 あまり知られていない事かもしれませんが、写真撮影に相応しいロケ地として知られている施設の中にも、入場時は私服で必ず衣装室を使って着替える事と指定されている事も有ります。

 

 

 話が逸れましたが、ピアノについて、よく言及されている「初級 中級 上級」の分類に関して、意外に「他人の演奏を聴く」と云う観点について語られていないように私は感じられます。

 

 演奏力は学習者である限り、自分で評価を下し判断するものではないはずですから、語学と同様、他人が実際に話している内容を聴き取ることができるか否か、と云う点についても着目したいです。

 語学の場合であっても、四技能と呼ばれる中の、「聴く」項目については、スピーカーから流れてくる音声の意味が解るだけでなく、目の前でその言語を話している人の言葉を途中で遮らず他人が自分に向かって話している途中に退室せず他人から提供した話題を無視して自分のしたい話だけをしない事が最低限求められていると思います。

 昭和生まれの方々も、英語のListeningの最中、自分が内容を解らないからといって私語をしたり途中で大きな音を立てたりする事は禁じられていたはずです。

 

 言い換えれば、日本語で友人や知人と会話をする際、相手が話している途中で被せて自分のしたい話をしたり、相手の話を全て無視して自分のしたい話だけを無理矢理聴いて貰ったりする人は、他の言語の聴く力だけでなく、音楽を聴く力演奏する力もないのではないかと私は思うのです。

 

 聴くマナーを守る際、最低限必要な事が時間を捻出できる事です。

 綺麗事抜きに、時間に余裕がなく、いつ呼び出されるか判らない急用を抱えている人は、足を運ぶ事自体見送った方が良いのではないかと思います。

 

 これは、食事会などについても言えますが、仕事の連絡が入ると確実に判っている時間帯にお誘いを受けた場合、参加する方々に前もってお伝えしておくか、参加を見送るのが通例だと思われます。

 参加者が談笑している途中で仕事の電話連絡が頻繁に入り、「自分は仕事忙しいんだよね、時間外にも沢山連絡がくるんだよね」などとその場に集まっている人たちの前で発言するのは、単なるタイムマネジメントができていない人だと私は捉えています。

 

 

 【本日のピアノへの取り組みについて】

 

 ・バッハ インヴェンション全15曲

 ・バッハ シンフォニア第11番 ト短調

 (ここまで各1~2回ずつ通しただけ)

 

 ・ショパン ノクターン第5番 Op.15-2 嬰ヘ長調

 ・ショパン エチュードOp.10-4 嬰ハ短調

 ・ドビュッシー アラベスク第1番 ホ長調

 ・ショパン スケルツォ第1番 ロ短調

 ・その他(スケール・アルペジオ・半音階)

 

 PC操作が苦手な私は、毎回キーボードに向かっている時、動悸が激しく、嫌気が差しているのですが、この性質自体、オンラインレッスンには向いていないので控えています。

 予めできない事や著しく苦手な事には参加しない、これも相手への一つのマナーだと私は思います。

 

 

 ここまでお読みいただきありがとうございました。

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