真夏日を迎えたつい先日、空の青と海の青の中に彩るような、水辺に咲き誇るツツジの花を愛でながら、ふと考えていた事が有ります。

 

 

 この散策道は、日本庭園とは異なり、無料で、自転車の持ち込みも許可されており、ペットを連れて散歩したり、水辺の近くにビニールシートを敷いてお弁当を食べるようなピクニックとして利用している方も散見されます。

 

 一方、日本庭園の場合、敷地が明確に定められ、入園自体が有料で、自転車やペットの持ち込みは禁止されており、当然ながらピクニックをする感覚で地面に座ってお弁当を食べる事は禁止が明文化されていないとしても、自主的に慎むべき行為です。

 飲食をする場合、茶室がしつらえてあるので、持ち込んだ飲食物ではなく、茶室が提供する物を堪能するのがマナーだと思われます。

 

 

 池には鯉が悠然と泳いでおり、餌を与えたり、海に向かって石を投げて「石切り」をするような行為も自主的に慎むべき行為です。

 

 

 上述のような、散策道を楽しむ事と日本庭園を散策する事との違いが、ストリートピアノクラシック音楽の舞台に参加する事との違いに似通っているのではないかと考えるようになりました。

 厳密に言えば、クラシック音楽の舞台に参加する事は、日本庭園を散策する時の心得よりも、華道の所作・振る舞いのお作法の方が概念として近いかもしれません。

 

 クラシック音楽鑑賞時、日傘を含め、傘は前の客席の背もたれに掛けるのではなく、足元に寝かせて置くか、クロークに預けるのが一般的だと思います。

 私が今まで鑑賞に足を運んだホールでは、皆様そうなさっていました。

 このような行為は、クラシック音楽に限らず、クラシックバレエの鑑賞時にも共通していると思います。

 私の経験談に過ぎませんが、鑑賞時、未就学児をお連れの方は、事前にホール(もしくは主催側)にその旨をお伝えするのが通例で、一般席から隔離された場所を案内されていました。

 開演前までに携帯電話の電源を切り、端末機を鞄の中にしまう行為は勿論のこと、出演者へ花束を贈呈する方は、客席からステージの上へ本人がサプライズのように持ち込む(※素人のピアノの発表会ではこの行為が許可されている事が多いように感じます。何が正解で何が間違いなのか厳密には判りませんが、主催者が許可を出しているのであればマナー違反ではないのだと思われます)のではなく、事前に舞台袖やクロークに預けておき、スタッフの案内に従うのが通例でした。

 

 一方、ストリートピアノの場合、ピアノの周りで聴いている人が傘を腕に掛けたり、演奏者本人の許可が得られた場合はスマートフォンなどの電子機器媒体で撮影したり、設置場所によっては、タピオカドリンクを片手に飲食していてもマナー違反とはならないようです。

 

 

 時代と共に常識が変わりゆく中、必ず守らなければならないこと、状況により臨機応変な対応が求められること、許可されていること、この三点が個々により多様化しており、その認識の違いが様々なトラブルを誘引する因子となっている気がします。

 認識を統一するため、ルールについて予め明文化する事が必要な時代になったのかもしれません。

 

 

 【本日のピアノへの取り組みについて】

 

 ・バッハ インヴェンション全15曲

 ・バッハ シンフォニア第11番 ト短調

 (ここまで各1~2回ずつ通しただけ)

 

 ・ショパン ノクターン第5番 Op.15-2 嬰ヘ長調

 ・その他(スケール・アルペジオ・半音階)

 

 昨日購入したショパン ノクターン エキエル版の楽譜を読んでいたので、エチュードの練習はお休みしました。

 ピアノを再開し、アメブロに記事を投稿していらっしゃる大人のピアノ再開組の方々や、ピアノの先生方の記事が非常に参考となり、大変有難く感じています。

 私は昨年から実際に通っていた教室の音楽(ピアノ)教育関連者の方々への不信感が拭えず、大変申し訳ない事に一時期は全員に対して猜疑心を抱くようになってしまっていたのですが、数日前にAmebaを再開して、私が実際に遭遇したピアノ教育関係者の方々のようなスタンスの方ばかりではないと確信し、再度素人の視点から、気付いた点について日々記していこうと思いました。

 

 皆様、本当にありがとうございました。