寒波が到来し、各地で降雪や積雪が予測されています。

 数日前、梅の開花が続々と見られたのですが、今では暴風雪による枝折れが懸念されます。

 

 

 一輪一輪が慎ましくも華やかに咲き誇る中、今夜は満開の様子を目にする前に暴風雪に耐えられるか否か、定かでない状況です。

 これが現実なのです。

 

 理論に基づいた想定でもなく、創作でもなく、伝聞でもなく、今、実際に目の前に起こっている現実なのです。

 

 予定は未定、「明日やろうと思っていた」、「明後日写真を撮るつもりだった」、「普段はカメラを鞄に入れているんです」、「今日はたまたま持ち合わせがなかっただけです」、etc.

 実際には、数日前に写真を撮ったからこそ、この梅の花の写真が今データとして残っているのです。

 

 

 標題の伝聞と実体験についてですが、物事を他人から聞いて或る程度想像できるのは、その物事に類似した事や同質の事を実際に体験した事があるからで、全くの未経験者にとっては、情報の真偽すら判別が付かない事が多いのではないかと思う事が多々有ります。

 また、伝聞が真の意味で役に立つのは、自分自身の芯が或る程度の段階まで出来上がっている時であり、基盤が出来上がっていない状態で中途半端に情報だけ仕入れても、取捨選択できず却って好ましくない結果を招くのではないかと思う事すら有ります。

 

 伝聞はあくまで伝聞で、「今梅の花が咲いているから観に行くと綺麗だよ」と云う書き込みを読んだとして、その発信者が本当の事を告げていても実際には今夜から明日にかけての暴風雪により枝ごと折れてしまい明日以降は梅の幹しか残っていない可能性も考えられます。

 

 創作理論に基づいた想定、そして伝聞を、現実の自分の生活に生かすためには、最終的には自分の判断力が必要となり、その判断力とは自分自身が培うものです。

 

 天候も人間も日々刻々と変化するもので、これまで生きてきた自分自身の体験と、溢れ返っている情報とを照合して何を採り入れていくか判断する事が求められるのではないかと常々感じています。 

 

 

 服や靴も、ブランドごと・商品ごとに同じサイズ表記がなされていても、実際に自分に合ったサイズであるか否かは実際に店頭で現物を試着してみなければ判別が難しい場合が多いです。

 同じサイズ表記であっても、ブランドごと・商品ごとに微妙な差異が有り、製作会社によってはサイズの定義自体異なるため、あまりよく知らないブランドの商品は試着が必須だと私は思います。

 同じマッシュスタイルラボから販売されているお洋服でも、snidelLily Brownとでは同じサイズ表記の場合サイズ感も似通っているのですが、FRAY I.Dの場合はsnidelLily Brownの感覚が通用しないので注意が必要です。

 

 

 【本日のピアノへの取り組みについて】

 

 ・バッハ インヴェンション全15曲

 ・バッハ シンフォニア第11番 ト短調

 (ここまで各1~2回ずつ通しただけ)

 

 ・ショパン ノクターン第5番 Op.15-2 嬰ヘ長調

 ・ショパン エチュードOp.10-4 嬰ハ短調

 ・ショパン エチュードOp.10-12(革命) ハ短調

 ・シューマン 幻想小曲集Op.12 飛翔 へ短調

 ・その他(スケール・アルペジオ・半音階)

 

 ショパン エチュードOp.10-4についてですが、私がピアノを再開した初年度の9ヶ月目に先生を探して習いに行く事を決めた最初の楽曲です。

 無謀かと思い、お断りされる事を覚悟の上、自分なりに、教わる事ができるであろう最大限の状態まで引き上げて先生にお会いした結果、あっさり許可された事を非常に嬉しく思った事を覚えています。

 

 その時、「1回や2回のレッスンで出来る事ではないけど、大丈夫ですか?」と、心配そうに先生から確認されたのが印象的です。

 私自身、1年間はこの曲のレッスンを受けるであろう事を予期していたため、「はい。あと1年以上はこの曲を練習するつもりです」と返答して逆に先生の方が驚いていらっしゃいました。

 

 もしかしたら、この先生のところに、1回や2回で楽曲が完成するとの信念のもと駆け込んでこられた実体験からこのようなやり取りが生じたのかもしれません。

 

 

 本日は少し時間にゆとりができたため、ショパンバラード第1番の音取をやり直しました。

 細々と練習している楽曲で、メカニック的な部分しか触れておらず、パート毎に練習をしている状態です。

 

 コーダの部分について、約20年前に自分で購入したウィーン原典版の楽譜によると、第251小節の部分(下記添付画像の赤枠で囲んだ箇所)が連符になっていないのですが、全音楽譜出版社の楽譜を確認すると21連符の記載が有ります。

 

 

 楽譜の版によって表記が異なるので、最新エキエル版を求めに近々楽譜販売店へと足を運ぼうと思います。

 

 先日記した、スケールの件についてですが、変ロ短調左手の4の動きの未熟さが弾き辛さを感じる要因だと突き止め、現在左手の黒鍵1→白鍵4→黒鍵3のパターンの指くぐりの強化をおこなっています。

 

 

 暴風雪で梅の花が萎れてしまわない事を願っています。