バレエの先生が仰っていた事ですが、トゥシューズを履いて1曲或る程度の次元で踊れるようになった場合、10回レッスンを受けるよりも1回本番を経験する方が実力が付くとのことです。
場数を踏む事で上達していくとのことで、これは、ほぼ全ての分野に於いて言えるのではないかと私は考えています。
机上の空論を強化するよりも実践しながら自分自身を知り、物事には意外な点に難しさがある事を実感し、その「意外な点」について克服する課題を見付けることにより上達に繋げていく、このような過程を経て何事も成長していくのではないでしょうか。
この件については、ピアノの演奏についても言える事で、ストリートピアノ一つ例にとっても、別のピアノのタッチの感触に慣れないだけでなく、設置場所により人の流れが変わったり、吹き抜けの会場の場合、演奏中の自分の音を客観的に聴く事が難しかったり、僅か10~20回程度であっても経験しただけで痛感した事が多々有ります。
私自身、ピアノのコンクールへの出場経験が無いため、現時点では推測した事柄について記す事しかできないのですが、当日着用する衣装を纏って別の場所で練習を重ねたとしても、その衣装に着替える事や、着替えた後の待っている間に不便を感じる事がないか、演奏する動作を阻害する造りの衣装ではないか、演奏力に含め、このような課題がすぐさま脳裏を過りました。
写真撮影を趣味としていた頃、私は様々な衣装での撮影を経験したのですが、その中でもロングドレスを纏った時には、一旦着替えた後の撮影場所までの移動手段の手配や、着替える場所の確保など、課題が山積みでした。
過去に撮影した黄色系統のドレス着用写真ですが、中にパニエを着けると華やかな外観になるのですが、そのまま移動する事に非常に難儀しました。
室内だけでなく、建造物の管理者の許可を得た上で、雨天でない限りは夜間(日没後)屋外でも撮影する事はしばしばありました。
海沿いの場所は大抵強風ですので、風を利用して様々な撮影が可能なのですが、崩れないヘアセットのコツや、着崩れしないコツなどを場数を踏むうちに習得していきました。
激しいダンスを伴い2時間以上にわたってコンサート会場でパフォーマンスを披露するアイドルグループのメンバーの方々が、崩れない前髪の固め方を極めていらっしゃるのと同様の事が言えます。
以前、同じく撮影を趣味としている方々が、
「ドレスとは胸で着るもので、長時間動き回っても着崩れしないためには、胸元を安定させなければならない」
と結論付けていましたが、結局のところ、個々の体格に依る要素が強く、どのような動作をしたらどのような衣装の場合着崩れしやすいか、個々の経験則が生きているようです。
ビスチェタイプのドレスは、上半身がシンプルになる分、肩紐が有る衣装に比べて着崩れしやすいと思われがちですが、実は、着用の段階の留め方を工夫すれば一番安定性が高いと私は感じています。
【前日(1/11)のピアノへの取り組みについて】
※昨日は早めに就寝したため、投稿が起床後になりました。
・バッハ インヴェンション全15曲
・バッハ シンフォニア第11番 ト短調
(ここまで各1~2回ずつ通しただけ)
・ショパン ノクターン第5番 Op.15-2 嬰ヘ長調
・ショパン ノクターン第9番 Op.32-1 ロ長調
・ショパン エチュードOp.10-12(革命) ハ短調
・ショパン エチュードOp.10-4 嬰ハ短調
・シューマン 幻想小曲集Op.12 飛翔 へ短調
・その他(スケール・アルペジオ・半音階)
昨日は早朝から一通りの練習に励みました。
ショパン ノクターン第9番について、緩徐な曲であり、左手のバス→その他の音の跳躍が激しい箇所が多いので、聴いているよりも遥かに音色の出し方が難しいのではないかと感じています。
ショパンのノクターンについては、どの楽曲もこの傾向にあり、音色を追及しだしたら際限なく、聴いた印象よりも遥かに実践は難しい事が多い気がしています。
だからこそ取り組み甲斐があるのではないかと感じるのですが、どこかで実践する機会が訪れても対応できるよう、日々練習を重ねていきたいと思います。
場数を踏むことが実力向上に繋がるのは、或る程度実力を備えている場合に言える事で、現在の情勢を考慮して今は自宅で毎日練習に精を出そうと思います。