あけましておめでとうございます。
有り難い事に、暖かな陽射しに包まれながら穏やかな気候のなか新年を迎えることができました。
本年もピアノの練習にマイペースに取り組んでいきたいと思います。
2020年1月30日にピアノを再開し、2020年8月26日から毎日朝練に取り組んでいま。
朝練を始めて2年4ヶ月余りが経過した今、強く実感している事は、最初の数ヶ月に指数関数的に成長を遂げ、着手後1年を経た辺りから進歩どころか維持する事だけで精一杯になっているという事です。
自分で練習方法を模索し、試行錯誤を繰り返しながら練習に取り組んだ結果、頭打ちになっているのか、レパートリー曲を維持する事に執着した結果が現状なのか、判別が付きがたいですが、一つ確実に言える事は、一般論としての楽典の知識が楽曲を演奏するに値しない次元にあると云う事です。
また、この三が日にふと脳裏をよぎった事ですが、ピアノと料理との関連性について、ピアノを再開した時から少し考えている事があります。
美味しい手料理を作る事ができるのは、素材の保管方法や仕入れ方法、素材への目利き、適切な道具の使用方法、調理時の環境の適正状況について熟知している事が必要条件として挙げられると思います。
更に、自らがその出来上がった手料理を何度も口にした事があり、調味料の加減や加熱のタイミングについて、微かに条件を変えた場合、どのように舌触りが変化し、どのように条件を変えればどのように仕上がりが変わるのか熟知している事が、ピアノの演奏についても料理についても完成度の維持に強く関与しているのではないかと私は考えています。
これらの要件を満たすためには、反復練習を行っていることに加え、常に仕上がりを自分で確認している事が必須となります。
そのためには、自らがそのメニュー(楽曲)を好きである事が最低条件であると私は考えています。
私が、以前から、第三者から指定された楽曲について上手くなる事は絶対無いとの旨、記載していたのは上述の思考に起因しています。
余談ですが、料理が上手くなる人の最低条件として、食べる事が好きな事・少なくとも苦痛には感じない事が挙げられると云うのが私の持論です。
若い頃から自分の胃が消化不良を起こして食べられない物を他者に提供するのは至難の業です。
そして、広く知られたメニューは、素人が作った物だけでなく、プロの提供するものも味わったからこそ、好きになり、魅力を感じる事ができたのではないかと考えています。
ゆえに、プロの方々の生演奏を聴く事が好きで、常習的に聴く事をおこなっていなければ、自分自身の楽曲の完成度も上がらないのではないかと云うのが私の現時点での見解です。
急須で玉露を一煎淹れたり、ティーポットでダージリン・ファーストフラッシュを一煎淹れるだけでも、コツが有り、日によって味が僅かながらに違うのが判るように、スケールやバッハのインヴェンション1曲だけ挙げても、完成度に微かなブレがあるのではないかと私は思っています。
【本日のピアノへの取り組みについて】
・バッハ インヴェンション全15曲
・バッハ シンフォニア第11番 ト短調
(ここまで各1~2回ずつ通しただけ)
・ショパン ノクターン第5番 Op.15-2 嬰ヘ長調
・ショパン エチュードOp.10-4 嬰ハ短調
・ショパン エチュードOp.10-12(革命) ハ短調
・ショパン ノクターン第9番 Op.32-1 ロ長調
・シューマン 幻想小曲集Op.12 飛翔 へ短調
記事投稿は本日1月3日になりましたが、元旦から毎日ピアノの練習に取り組んでいます。
元旦は、スケール全調を練習した後、バッハ シンフォニア第11番を練習し、他の楽曲に着手しました。
静謐な空間の中、荘厳すぎず、弛緩しすぎず、適度な緊張感を持って奏でる事ができるのがバッハ シンフォニア第11番の魅力なのではないかと感じています。
今年も可能な限り毎日投稿を続けて参りますので、よろしくお願い致します。