愛くるしい印象を受けるクリスマス仕様のオブジェが街中に散見されます。

 ふくよかで穏やかそうに佇むサンタクロースを見ると、今では微笑ましく感じます。

 幼少期とは異なり、様々な状況に於いて、私自身がサンタクロースとして何か与える側になった気がしてなりません。

 

 

 現在、私は副業で、或る専門分野の校正校閲の業務に携わっているのですが、弘法にも筆の誤りと言われているように、業務量が多くなってくると、ベテラン専門職の方々が作成した資料の中にも、表記の誤りだけでなく、計算式そのものが誤っている事もしばしば見受けられます。

 

 60歳を定年退職と規定している企業に於いては、優秀で誠実なスペシャリストを輩出していた団塊世代や現在の60代の方々が第一線から退いてしまい、再雇用非正規職員や他学部・他分野専攻出身の副業を請け負う者が一体となって業務を遂行する形態をとっている事は珍しくないようです。

 

 この業務を請け負う事になって強く実感している事は、「シェア」と云う概念が受容される事が象徴しているように、一人のスペシャリストが同一業務の各工程に携わるのではなく、各工程に於いて、サブスペシャリスト複数で同一業務に取り組み、お互いの誤り指摘し合う事により、致命的ミスを防ぐと共に、各自の専門性を高め、発揮する形態を採択する企業が増加しつつあることです。

 ケアレスミスや習得不十分な分野を指摘し合う事は、相手を嘲笑しているのではなく、お互いを高め合うに繋がります。

 

 また、複数の分野に於いて専門分野を持っている者は、多分野での副業を請け負う事ができ、働き方の形態も変化しつつあるということも挙げられます。

 

 修士号や博士号を取得するよりも、90年代基準の「学部卒」程度の実力複数の分野にわたり持っている方が、業界によっては需要がありそうな気がしてなりません。

 『広く浅く』では今後通用しない」と批判されるかもしれませんが、どのような専門分野を業としているのかに委ねられると私は考えています。

 

 したがって、webテストだけでなく、レポート専門分野の定期試験替え玉受験代行業などを利用して学位や修士を取得すると、将来自分が一番困ると私は予測しています。

 替え玉代行業(不法行為)については、今後の社会の担い手の育成妨害する者として、速やかに摘発する事を望みます。

 

 仕事は代行業に任せるわけにはいきません。

 そして、学生時代に代行業に丸投げしていたり、付け焼刃で専門分野を習得していると、他分野を専門分野とする者に完成度として劣ってしまい、業務は勿論収入も代行に奪われてしまいます

 

 

 音楽教室に於いても、連絡役・講師役、etc.と役割が細分化しているように、1人で全ての業務を行う方法だけでなく、分担して自分の得意分野について職能を発揮する方法が普及しつつある気がします。

 

 

 【本日のピアノの練習について】

 

 ・バッハ インベンション第1~15番

 ・バッハ シンフォニア第11番 ト短調(暗譜済)

  (※ここまでそれぞれ1~2回通しただけ)

 

 ・シューマン 幻想小曲集Op.12 「飛翔」(※練習中)

 ・ショパン エチュード Op.10-4(暗譜済)

 ・ショパン エチュード Op.10-12(革命)(暗譜済)

 ・ショパン ノクターン第5番 Op.15-2 嬰ヘ長調(暗譜済)

 ・その他(スケール、アルペジオ、半音階、その他)


 最近、起床後、ハ長調のスケールを4オクターブ×2往復した後、ホ長調→ニ長調→変ホ長調→嬰ハ短調→変ロ長調→ト短調→変ニ長調→変ロ短調、と続け、バッハインヴェンション第2番の練習に入り、その後はランダムにインヴェンション全曲練習しています。第2番は冬の朝、気持ちを落ち着けるのに適した曲調である気がしてなりません。

 

 シューマン幻想小曲集Op.12「飛翔」の練習に入ってからは、スケールを全調練習した事が一度も無いので、週末はおざなりになっている調を拾い上げて練習する予定でいます。

 

 さて、昨日記した、シューマン幻想小曲集Op.12「飛翔」の練習時、8分の6拍子への意識を持つ方法についてですが、

 ・少し速度を落とし、メトロノーム八分音符=176に合わせて両手で最初のテーマだけを練習する

 これが現時点での最善策だと結論付けました。

 

 まず、振り子式のメトロノームを四分音符1つにつき1回鳴らす方式では、8分の6拍子を刻むのに不適です。

 したがって、八分音符1つにつき1回鳴らし、1拍につき1回メトロノームが鳴るように設定しました。

 

 

 青色で記載した数字が左手の担う指番号、赤色のそれが右手の指番号です。

 赤枠で囲んだ箇所については、インテンポ(四分音符=120)で弾いてみると、敢えて右1→右1でとった方が理想的な音を奏でる事ができる気がしてならなかったので、現状、右1→右1を適用中です。

 

 そして、盲点だったのは、下記添付画像の青枠で囲んだ部分です。

 

 

 練習しているうちに、この響きの体感が非常に重要だと思い、この部分だけを8分の6拍子を意識して練習していました。

 

 初見では重視していなかった内声の重要性に気付き、練習方法を毎日探っていく予定です。

 各パート毎にしっかり練習するよりも、1曲を通して広く浅く練習し、不十分な部分に焦点を当てて日替わりで課題を見付けていく方が私には合っているので、この方法を採択して続けていきたいと思います。