日中の気温が30℃を下回る日が続く中、やや強い風に煽られながらも花壇の中で健気に咲く向日葵の花を見かけました。

 

 

 街中が秋物のディスプレイに模様替えしても、満開の向日葵の花がまだ8月なのだという事を懸命に主張しているかのように感じられました。

 

 

 私は、本日も新たなレンタルスタジオを開拓してピアノの練習をして参りました。

 

 標題の通り、グランドピアノの蓋の開閉について、本日は一発で正しく遂行できたのです。

 前回学習したので、同じ失敗を二度繰り返す事なく、安堵しました。

 

 

 今回のピアノはBoston GP178PEⅡスタインウェイブランドのものです。

 

 最初部屋に入った時、蓋が閉まった状態だったので、受付の係員の方に蓋を全開にしても構わないかお伺いしたところ、

 「こちらで致しましょうか」

 と云った提案を頂いたのですが、自分で操作してよいものかお尋ねしたところ、係員の方の立会いのもとで許可を頂きました

 スタジオの方々には深く感謝しております。

 

 

 ピアノの突き上げ棒譜面台とが綺麗な直角三角形を成しています。

 

 突き上げ棒全開用の中に半開用の物が入っている形です。

 

 

 

 半開用突き上げ棒は下記添付画像の突起物に該当します。

 

 

 蓋の内側の差込口の中で高音側の方に差し込むと半開の状態が完成。

 全開の際には低音側(写真の左側)の差込口を利用します。

 

 

 半開の場合も突き上げ棒垂直の状態を保つようにします。

 

 

 ピアノによって差込口の数が異なるようですが、基本的な事は変わらないようです。

 

 一度全開で30分間ほど練習した後、半開にしても構わないか、再び受付係員の方にお尋ねしたところ、セルフで操作する事が許可されたので、多くのレンタルスタジオが蓋の開閉を禁止していたり、開閉の際は係員が全て操作を行うと云う運用を施行している主な理由は、利用者の誤った操作法によりピアノに傷が付くのを避ける為ではないかと考えられます。

 

 思い出したのですが、中学校の音楽室のグランドピアノの蓋の開閉の際、全て先生が行い、生徒達は触らないよう指示されていたので、万が一の事を考え、学校の貴重な備品の取り扱いを生徒達に任せる訳にはいかなかったのかもしれません。

 誤った方法で操作しようとすると、ピアノに傷が付くだけでなく、人が怪我をする恐れもあります。

 理科準備室に常備してある希塩酸や希硫酸と同様、生徒達だけに任せると、安全配慮義務の観点から危険だと見做されていたのかもしれません。

 

 

 実際に弾いてみた感想は、YAMAHA C3シリーズよりも鍵盤が軽く感じられ、ショパンの幻想即興曲やエチュードOp.10-12(革命)、Op.10-5(黒鍵)はこのBoston GP178PEⅡが弾き易い気がしました。

 ただ、防音室の作りの影響もあるのかもしれませんが、音色の響きに関しては、国内メーカーのグランドピアノの方が好みです。

 故に、ノクターンの練習は少し通す程度に留め、エチュードの練習に専念しました。 

 

 ショパンのノクターンやバラードを奏でるのに相性の良いピアノが有る気がしてなりません。

 このBoston GP178PEⅡの音色は甘すぎず、ショパン エチュードOp.10-12(革命)Op.10-4に似つかわしいと私は感じました。

 

 せっかくグランドピアノを弾く機会に恵まれたので、久々に真ん中のペダルを踏んでみました。

 現在私が練習している曲の中には使用する機会が無いのですが、8度プレイヤーにとっては普通は使用しない曲中、これを活用する日がいずれ訪れるのではないかと予期しています。

 

 今回、スタジオの係員の方から蓋の開閉を許可して頂いたことにいたく感謝しています。

 

 

 【本日のピアノの練習について】

 

 ・ツェルニー30番練習曲集 12,13,18,21番

 ・バッハ インベンション第1番 ハ長調(暗譜済)

 ・バッハ インベンション第2番 ハ短調(暗譜済)

 ・バッハ インベンション第3番 ニ長調(暗譜済)

 ・バッハ インベンション第9番 へ短調(暗譜済)

 ・バッハ インベンション第4番 ニ短調(暗譜済)

 ・バッハ インベンション第7番 ホ短調(暗譜済)

 ・バッハ インベンション第8番 ヘ長調(暗譜済)

 ・バッハ インベンション第12番 イ長調(暗譜済)

 ・バッハ インベンション第13番 イ短調(暗譜済)

 ・バッハ インベンション第5番 変ホ長調

 ・バッハ インベンション第11番 ト短調

 ・バッハ インベンション第15番 ロ短調

 ・バッハ インベンション第14番 変ロ長調

 ・バッハ シンフォニア第11番 ト短調(暗譜済)

  (※ここまでそれぞれ1~2回通しただけ)

 

 ・ショパン エチュードOp.10-4 嬰ハ短調(暗譜済)

 ・ショパン エチュードOp.10-12(革命) ハ短調(暗譜済)

 ・ショパン エチュードOp.10-5(黒鍵) 変ト長調

 ・ショパン ノクターン第5番 Op.15-2 嬰ヘ長調

 ・ショパン 幻想即興曲 嬰ハ短調(暗譜済)

 ・その他(スケール、アルペジオ、半音階、その他)

 

 ショパン ノクターン第5番 Op.15-2中間部克服について、歌い方については1台のピアノで徹底練習することにして、どのピアノでもミス無く暗譜で弾けるようにする事を当面の目標にしています。

 暗譜で弾いた後、暗譜間違いがないか確認するため、必ず譜面を見ながら弾く事も欠かせません。

 

 気温が下がってくると、血行の巡りの関係上、指の動きが芳しくなくなる傾向に有るので、私は夏のうちにメカニック的な問題は全て解決しておく策略を練っていました

 

 現状、楽曲全体を通して、一番の問題はピアノが変わるとペダルの濁りが酷く、いまいち足の感覚の切り替えができていないのが問題点です。

 数段階の踏み分けを身につける前に、踏み替えに注力したいと思います。