紫外線は非常に強いものの、真夏と比較するとやや和らいだ陽の光を浴びながら咲く酔芙蓉の花です。
酔芙蓉の花は、朝は白く、午後から徐々に桃色を呈してくる性質を持ち、一日のうちで見られる色の変化がお酒に酔っている様子に見立てられ、「酔」と云う文字が付けられたようです。
昨日、食べ頃になった葡萄を購入してきました。
巨峰は今が旬で、食後のデザートに美味しくいただいています。
小学生の頃、給食に1人3粒出された事があるのですが、同級生の中に、1人で食べる量は一房が適量で自宅では葡萄を食べると言えば一人当たり一房食べる事を指すと言っていた人がいたのを思い出します。
私は、当時数粒ずつ堪能していたので、食生活は各家庭によって異なると云う当たり前の事を学びました。
今思えば、義務教育の給食の時間に、同じ物を出された時の同級生とのやり取りから学んだ事が沢山あるので、今の「黙食」が不憫でなりません。
標題の成人後のメカニック的スキルの伸びについてですが、特にここではピアノを弾く時に指を速く動かす事について考えたいと思います。
ピアノを再開し、レッスンに通うようになり、先生から、大人になって一番伸びにくい分野は指を速く動かす事で、これについては子ども時代の練習量が如実に表れるとの旨、言われた事があります。
先生の指導経験上、大人がピアノを再開して習い始めた時によく指が動くのは、「大学受験(音楽に無関係な一般学部)の前も趣味で練習していた」など、18歳までに指を速く動かす習慣があった大人だそうです。
私自身、大学受験前も大学入学後も気晴らしによくピアノを適当に弾いていたのですが、18歳までに達成できなかった速度を超える事は果たして本当に不可能なのか、考えてみると、再開前の到達度と熱意と練習の仕方によっては超えられるのではないかと云うのが私の持論です。
まず、ピアノを綺麗に奏でる際、指を速く動かす事だけが重要な事ではないのは重々承知ですが、魅力を感じる曲があっても、多くの場合、指を速く動かす事など細かい動きをするスキルが不足しているが故、諦めざるを得ないと云う状況に直面している方は実際に多いと思います。
この件について、非常に興味深い話が有ります。
ショパンの幻想即興曲に憧れてはいたものの、小学生の途中でピアノを辞めてしまい、子ども達が中学生や高校生になり、手がかからなくなったのを機に、40代半ばでピアノを再開し、1年余りで1曲通して弾けるようになったと云う方が実際にいらっしゃいます。
ピアノを辞めた時点では、幻想即興曲など手の届かない曲であったと仰っていました。
かれこれ20年以上前の話なので、もう70歳近くになると思いますが、元薬剤師の女性です。
2000年代前半にも大人の再開組に1曲を教えてくださる先生がいらっしゃったようです。
私がピアノを再開した時、彼女の事がふと脳裏を過り、再開前に音大合格レベルなどのあまりにも完成度の高すぎる状態であった場合を除き、素人であれば、再開後に再開前を超える事が出来るのではないかと考えていました。
実を言うと、ショパンエチュードOp.10-4に着手する気になったのも、彼女の話を思い出したのが一つのきっかけでもあります。
【昨日(8/27)のピアノの練習について】
・ハノン 29番、30番
・ツェルニー30番練習曲集 4,5,12,13,14,15,18,21,22,25,27,28,30番
・バッハ インベンション第1番 ハ長調(暗譜済)
・バッハ インベンション第2番 ハ短調(暗譜済)
・バッハ インベンション第3番 ニ長調(暗譜済)
・バッハ インベンション第9番 へ短調(暗譜済)
・バッハ インベンション第4番 ニ短調(暗譜済)
・バッハ インベンション第7番 ホ短調(暗譜済)
・バッハ インベンション第8番 ヘ長調(暗譜済)
・バッハ インベンション第12番 イ長調(暗譜済)
・バッハ インベンション第13番 イ短調(暗譜済)
・バッハ インベンション第5番 変ホ長調
・バッハ インベンション第11番 ト短調
・バッハ インベンション第15番 ロ短調
・バッハ インベンション第14番 変ロ長調
・バッハ シンフォニア第11番 ト短調(暗譜済)
(※ここまでそれぞれ1~2回通しただけ)
・ショパン エチュードOp.10-4 嬰ハ短調(暗譜済)
・ショパン エチュードOp.10-12(革命) ハ短調(暗譜済)
・ショパン エチュードOp.10-5(黒鍵) 変ト長調
・ショパン ノクターン第5番 Op.15-2 嬰ヘ長調
・ショパン スケルツォ第1番 ロ短調(一部のみ)
・その他(スケール、アルペジオ、半音階、その他)
昨日記載した、ショパンのスケルツォ第1番の右手跳躍部分が以前よりも楽に弾けるようになった気がする理由について、少し考えてみたところ、ショパン エチュードOp.10-5(黒鍵)を練習するうちにメカニック的スキルが上がったのではないかと思います。
再開後のメカニック的スキルの伸びについて、検証するため、再開直後及び再開1年後に取り組んでいたツェルニー30番練習曲集の中から弾きにくさを感じていた楽曲を選んで弾いてみると、指定速度の8割で難なく弾けるようになっていて驚き。
あの「魔の15番」も今見たら当時よりも遥かに簡単に感じました。
再開後1年経過時から今(再開後約2年7ヶ月)まで、メカニック的スキルの停滞を感じていただけに、これは意外でした。
中学時代に習っていたツェルニー50番練習曲については、再開後、やり直しの必要性を感じていたのですが、ツェルニー30番練習曲集をきっちり弾ければ今は必要の無い教本なのではないかと考え始めています。
革命の左手の細かい部分については、ツェルニー30番練習曲集の21番を指定速度できっちり弾ける事や、バッハのインヴェンションを弾き込む事の方が奏功するのではないかとすら考えています。
ツェルニー30番練習曲集には全くオクターブが出現しないので、オクターブを含む練習についてはこの教本では不十分だと思いますが、練習している楽曲で弾き辛い箇所に直面したらその都度練習法を考えていくと云う方法で今後も取り組んでいこうと思います。