酷暑が続き、水分補給に勤しむ日々です。
参議院選挙を控え、各党が演説を繰り広げているのを聴いて思う事ですが、少子化や子育て支援対策について言及される事が非常に多いです。
そもそも、少子化の本質的な問題は、将来の日本の納税者の減少を憂う事が主だと思います。
将来社会に出て納税する人材を育成する事、それは数だけの問題ではなく、質が重要だと私は考えています。
また、結婚・出産し、母親の出産後も仕事と両立しやすい制度改革にばかり焦点が当てられ、肝心な個人の幸福度については軽視されているようにも捉えられます。
親に強制されて嫌々結婚・出産し、その後、他人に愚痴を撒き散らすだけでなく、本人が精神疾患に罹患したり、離婚したりしているケースを私は昔から多々見てきています。
予め「不幸」がほぼ確定している生き方を消極的に選択せざるを得ず、幸福度の低い人生を送る国民を量産する社会になっては、生きる意義が何なのか解りません。
既に生存している個人の幸福追求権を犠牲にしてまで得よう・維持しようとしている「富」は、そもそも「富」ではないと私は考えています。
元々、子どもや自分の子どもを育てたいと願う気持ち、結婚したいと思う感情は、お金ではコントロールできないはずです。
「〇〇支援金」、「〇〇手当」を目的としてなされる行為は、報酬目的であり、本来の感情とは異なるので、本来の意図から歪んだ結果が産まれるのは必然です。
実際、私の周りに、
「会社の同期で1番に結婚するのがステータス」
と言い切り、1番に結婚し、
「育児と仕事とを両立するのがステータス。それを同期の中で1番に成し遂げないと負け」
と言い切り、出産後仕事を続けようとした女性がいます。
現在、彼女は30代後半ですが、数年前、うつ病に罹患し、退職を余儀なくされました。
自分が本心から望んでいる事であるか否かにかかわらず、常に自分の中に巣食う世間体に即した「1番である事」だけを生きる指針としていたため、心の拠り所が無かったのでしょう。
彼女は、結婚前から、いつ離婚するか、どのように離婚するか、そのような話ばかりしていたので、必然の結果です。
彼女の場合は自業自得ですが、初めから離婚を前提として結婚したご主人とお子様が不憫でなりません。
「見栄のための結婚・出産」
「親のための結婚・出産」
「国のための結婚・出産」
このような風潮が蔓延ると、本人の生きる指針が定かでないため、育児どころではなくなり、結果的に不幸な子どもが量産される気がしてなりません。
人間の個々の本能を封じ込めて「やりたくない事」を周囲が強制したり、「しなければならない」と強迫観念に囚われたりすると、結果的にそのツケは社会全体に巡り巡って還ってきます。
本能が拒否する物事を回避する事は、逃避ではなく自衛です。
【本日のピアノの練習について】
・バッハ インベンション第1番 ハ長調(暗譜済)
・バッハ インベンション第2番 ハ短調(暗譜済)
・バッハ インベンション第3番 ニ長調(暗譜済)
・バッハ インベンション第13番 イ短調(暗譜済)
・バッハ インベンション第9番 へ短調(暗譜済)
・バッハ インベンション第4番 ニ短調(暗譜済)
・バッハ インベンション第7番 ホ短調(暗譜済)
・バッハ インベンション第8番 ヘ長調(暗譜済)
・バッハ インベンション第12番 イ長調(暗譜済)
・バッハ インベンション第5番 変ホ長調
・バッハ インベンション第15番 ロ短調
・バッハ インベンション第10番 ト長調
・バッハ インベンション第11番 ト短調
・バッハ シンフォニア第11番 ト短調(暗譜済)
(※ここまでそれぞれ1~2回通しただけ)
・ショパン エチュードOp.10-4 嬰ハ短調(暗譜済)
・ショパン エチュードOp.10-12 ハ短調(暗譜済)
・ショパン ノクターン第5番 Op.15-2 嬰ヘ長調
・ショパン ノクターン第1番 Op.9-1 変ロ短調
・その他(スケール、アルペジオ、半音階、その他)
本日も引き続きショパン ノクターン第5番 Op.15-2 嬰ヘ長調の中間部克服です。
この中間部だけで1日1時間ほど費やしているので、拍の取り方は感覚的に身についてきたのですが、肝心な旋律部分の運指を再考する事になりました。
赤枠で囲んだ音は5、青枠で囲んだ音は4でとることにしたのですが、悩みどころは下記の添付画像部分です。
第40小節から第43小節にかけてですが、ほとんど赤枠が続き、テクニックが要求される予感。
全体的に、幻想即興曲の右手アクセントをつける練習を髣髴とさせることが多々有りました。
拍の取り方については、三連符が出現する箇所から、メトロノーム十六分音符=88で右手だけゆっくり徹底的に何度も練習しました。
この中間部はダイナミックな感じにしたいので、多方面のテクニックを磨いていく予定です。
本心から「好き」だと思える物事に関しては、金銭・名誉などの報酬が何も無くても地道に頑張れるのです。
そして、個々の本心・情熱をコントロールして別の方向性へ強制すると、歪が生じます。