桜の見頃も佳境を迎え、僅かばかり花びらが舞い落ちる光景を見かけるようになりました。
年度末を無事に迎えられたことに感謝し、この春も変わらず花を咲かせる桜の生命力に感服しています。
豪奢に咲き誇る姿は、年度末の日本の象徴とも言えるでしょう。
現在の100円玉硬貨の表面には桜が描かれています。
硬貨の現金を取り扱う風習が薄れてきた今、改めて日本の象徴を実感しています。
本日で年度末を迎え、卒業や異動、退職などの人生の節目となる出来事を経験する方も多いと思います。
その渦中にあるときは、本人も周囲も慌ただしい日々を過ごし、交わす言葉などを熟考する事が難しいかもしれませんが、5年、10年と年月を経て、ふと当時を思い出す事も有ります。
私自身、満開の桜のトンネルを歩きながら、約20年前の高校の卒業式の日の事を思い出していました。
10クラス以上ある高校だったのですが、式を終えた後、クラスの教室に戻り、一人一人が担任教師から卒業証書を手渡しされ、担任教師が一言ずつ門出の言葉をかけてくださるという、アットホームな雰囲気でありながら、感動的な卒業式でした。
卒業後も担任教師を呼んでクラス会が開かれていたような雰囲気の良い友人に恵まれた事を嬉しく思うと同時に、あの時にほんの10秒間程度であっても、節目にいただいた恩師からの一言というのは、15年経っても、20年経っても思い出す事が有るのだと、人の言葉の偉大さを痛感しています。
具体的にその言葉をここに記す事は敢えてしませんが、高校だけでなく、それ以降、大学やその他実習先、転職の際に退職時上長からかけられた言葉、このような、節目に目上の方から紡ぎ出された言葉は、不思議と何年経っても記憶に残り、その後も本人の心の中で生き続けるのだと思うと、録音していた訳でもなく、文章として残っていた訳でもないのに、心に響く言葉とはこのようなものなのかと考える事がしばしば有ります。
それゆえ、今、私自身が言葉をかける側になりつつある中で、相手のその後の心の中に一生活き続ける可能性も考慮して、相手のバックグラウンドなども考えるようになりました。
この時期、花束や記念品などの贈呈も頻繁に行われますが、私自身が一番心に残っているのは意外にも周囲からの言葉です。
私自身、転職経験が有りますが、入社時の挨拶よりも、退職時に周囲からかけられた言葉の方が印象に残っています。
したがって、去り際を綺麗に、属していた集団への感謝の気持ちを伝える大切さを非常に強く実感しています。
【本日のピアノの練習について】
・バッハ インベンション第1番 ハ長調(暗譜済)
・バッハ インベンション第2番 ハ短調(暗譜済)
・バッハ インベンション第3番 ニ長調(暗譜済)
・バッハ インベンション第13番 イ短調(暗譜済)
・バッハ インベンション第9番 へ短調
・バッハ インベンション第4番 ニ短調 (暗譜済)
・バッハ インベンション第7番 ホ短調(暗譜済)
・バッハ インベンション第8番 ヘ長調(暗譜済)
・バッハ インベンション第12番 イ長調(暗譜済)
・バッハ インベンション第5番 変ホ長調
・バッハ インベンション第15番 ロ短調
・バッハ シンフォニア第11番 ト短調(暗譜済)
(※ここまでそれぞれ1~2回通しただけ)
・ショパン エチュードOp.10-4 嬰ハ短調(暗譜済)
・ショパン エチュードOp.10-12(革命) ハ短調(暗譜済)
・ショパン エチュードOp.25-1(エオリアンハープ) 変イ長調
・ショパン ノクターン第5番 Op.15-2 嬰ヘ長調
・その他(スケール、アルペジオ、半音階、その他)
本日は、Op.10-4の強化に励みました。
1曲1曲綺麗に終わらせたいのですが、ピアノの練習には終わりが無く、節目をどの地点だと規定するか、自分自身に委ねられているのではないかと思います。
年度末を迎えましたが、ピアノの練習には引き続き明日以降も取り組んでいこうと思います。