すっかり春めいてきた陽気の中、ハクモクレンの花が爽やかに咲き誇っているのを見かけました。
マグノリアとも呼ばれ、洋風で奔放さを思わせる咲き姿。
重量が感じられる花弁と、爽快感溢れる青空との対照的な存在が、柔らかな陽射しの中に時折吹きつける冷たい風のように、春を肌で感じさせているようです。
昨日、時間の量と質について少し言及しましたが、同じ10分間であっても、快適な10分間と、不快な10分間とでは、前者の方が圧倒的に時間が短く感じると思います。
見方を変えれば、長すぎると感じる他人の話は不快なのかもしれません。
そして、もう少し話したかったと感じる相手とは一緒に居て快適なのかもしれません。
何かに熱中しているとあっと言う間に数時間経っていたという感覚は、快適な事が長時間続いていたがゆえなのでしょう。
【本日のピアノの練習について】
・バッハ インベンション第1番 ハ長調(暗譜済)
・バッハ インベンション第2番 ハ短調(暗譜済)
・バッハ インベンション第3番 ニ長調(暗譜済)
・バッハ インベンション第13番 イ短調(暗譜済)
・バッハ インベンション第9番 へ短調
・バッハ インベンション第4番 ニ短調 (暗譜済)
・バッハ インベンション第7番 ホ短調(暗譜済)
・バッハ インベンション第8番 ヘ長調(暗譜済)
・バッハ インベンション第12番 イ長調(暗譜済)
・バッハ インベンション第5番 変ホ長調
・バッハ インベンション第15番 ロ短調
・バッハ シンフォニア第11番 ト短調(暗譜済)
・ショパン エチュードOp.10-4 嬰ハ短調(暗譜済)
・ショパン エチュードOp.10-12(革命) ハ短調(暗譜済)
(※ここまでそれぞれ1~2回通しただけ)
・ショパン バラード第1番 ト短調(一部のみ)
・ショパン ノクターン第5番 Op.15-2 嬰ヘ長調
・その他(スケール、アルペジオ、半音階、その他)
本日は、ショパン ノクターン第5番 Op.15-2 嬰ヘ長調の中間部前までとバラード第1番 ト短調の一部に重点的に取り組みました。
ショパン ノクターン第5番 Op.15-2 嬰ヘ長調については、自分で最善だと想定する速度で練習しているつもりが、最初から速すぎる事が多々有るので、体感速度に惑わされないよう、左手のみをメトロノームに合わせてバスを強調しながら基盤を作るつもりで練習しました。
この体感速度についてですが、元々脈拍や心拍数が多い体質ゆえなのか、潜在的に物事を早く終わらせたいという意識が有るからなのか判りませんが、途中からテンポが速くなっていく事の他に、自分で弾いている速度が初めから速い自覚を持てないと云う事実が発覚しました。
先日のレッスンで先生からご指摘を受けて初めて気付いた事です。
ノクターン第5番のことが嫌いだから早く終わらせたいのではないのですが、指が勝手に速く動くわけではなく、自分で弾いている速度を最初の数小節の段階で客観視できていないだけです。
この年度末特有の心地良い気候は信じられない程にあっという間に過ぎていきますが、汗ばむ季節が到来する前に自分で弾いている速度を自覚できるようになる事を一つの目標として掲げたいです。