頬を突き刺すような寒気の中、紅色シクラメンが咲いています。

 近隣の広場に多数のシクラメンが植えてあり、今が丁度見頃の時期です。

 

 

 以前から感じていた事ですが、花の群れを成すスイートピーが触れてほしそうに風に吹かれて咲いているのに対し、シクラメンからは触れてほしくない、だからと言って存在を隠したい訳ではなく、観ているだけにしてほしいという突き放した精神的距離感を感じます。

 1月、2月に花盛りを迎える花全般から感じる気高さには孤高そのものの精神性が感じ取れるので不思議なものです。

 

 

 昨日まで、大人になって取り組む曲に関して暗譜に困難を覚えるとの旨、記載しておりますが、具体的に、ショパンバッハの楽曲の暗譜そのものが元々難易度が高く年齢の問題ではないのではないかと感じる事が多いです。

 

 ショパンの楽曲の場合、和音の音形の規則性が感覚的に掴みづらくバッハの楽曲の場合、音楽として意識を声部ごとに向けると無意識のうちに覚えると云う事が非常に困難です。

 

 バッハの楽曲の場合、3声以上になると、右手と左手とで同じ声部を分担する事が多く、概念としては、2人で同じ端末機を共有している状態で、単語登録や予測変換機能を使わずに、担当者が交替した事を読み手に悟られないよう細心の注意を払いながら投稿を続けているような心境です。

 求められるのは、ポーカーフェイスではなく、左右を同質に使いこなせる事です。

 

 ショパンの楽曲の場合、年齢云々の問題以前に、昔から暗譜し辛かったのではないか昔取り組んでいた楽曲が比較的ショパンの楽曲の中で暗譜しやすいものであっただけなのではないかと考える事もしばしば有ります。

 

 いずれにせよ、暗譜する必要は無いのですが、少し気になったもので、過去の事に思いを巡らせてみました。

 

 

 

 【本日のピアノの練習について】

 

 ・バッハ インベンション第1番(暗譜済)

 ・バッハ インベンション第2番(暗譜済)

 ・バッハ インベンション第3番(暗譜済)

 ・バッハ インベンション第13番(暗譜済)

 ・バッハ インベンション第9番

 ・バッハ インベンション第4番 (暗譜済)

 ・バッハ インベンション第7番 (暗譜済)

 ・バッハ インベンション第8番 (暗譜済)

 ・バッハ インベンション第12番 (暗譜済)

 ・バッハ インベンション第5番

 ・バッハ インベンション第15番

  ・バッハ インベンション第14番

  ・バッハ シンフォニア第11番(暗譜済)

 ・ショパン 幻想即興曲(暗譜済)

 ・ショパン エチュードOp.10-4(暗譜済)

 ・ショパン エチュードOp.10-12(革命)(暗譜済)

 ・ショパン エチュードOp.10-3(別れの曲)

 ・ショパン ノクターン第5番 Op.15-2

 ・その他(スケール、アルペジオ、半音階、その他) 

 

 ショパンエチュードOp.10-3(別れの曲)ノクターン第5番 Op.15-2に関しては、一部のみの着手です。

 

 以前、別れの曲を通して練習していたのですが、もう一度丁寧に主部のみ横に練習しています。

 例の中間部よりもこの主部を美しく奏でる事が極めて困難だと思うのですが、以前ピアノ経験の無い方から、何故難しいのか解らないと言われ、返答に窮した記憶が有ります。

 ベートーヴェンの悲愴第2楽章と似た内声と旋律の響かせ方の難しさを感じ、この点を克服できればバラード第1番の一部分を少しは改善出来ると信じて今練習に励んでいます。

 

 ノクターン第5番 Op.15-2の曲調のイメージを漢字一文字で表すと、「輝」ですが、現在、バスを響かせるべく左手の練習に特化しています。

 押し寄せるさざ波のようなメロディー部分を際立たせるために、まずは土台作りから地道に取り組んでいます。