柔らかなすみれ色の花びらのように見える時もあれば、宇宙を連想させる神秘的な閃光のようにも見える時もある、ハウステンボス光の王国イルミネーションの写真です。

 

 

 コロナウイルス感染者数が増加していることにより、3県がまん延防止等重点措置を政府に要請している報道を目にして、行動の自由が与えられているとはいえ、真の意味での行動の自由とは何か、考える事がしばしば有ります。

 

 

 昨日少し言及しましたが、お金と被害妄想との関連について、思い出した事例が有るので少し記します。

 

 年齢を経ると共に、親友とまではいかない仲の、二人きりで一緒にカフェに行って1時間程度雑談をしたり、数人で集まって夕食を摂ったりする所謂飲み会を楽しむ仲の「知人」が増えてくると思います。

 中には、一緒に趣味を楽しんだり、旅行に出かける仲に発展することもあるでしょう。

 

 

 その中で、当時21歳だった私が或る8人食事会を企画する幹事になった時のことです。

 最初に決定したのはメンバーでした。

 それぞれのメンバーとは、最低1回は事前にカラオケやカフェに行った事が有り、楽しく時間を共有することができ、個別信頼関係が構築できていました。

 私は、各参加者各々の予定を聴取した上で、日程場所を決め、

 

 「1人当たり会費3,500円、お店は○○(具体名、住所併記)、当日●時集合、食事会終了後は終電を考慮して△時までに**駅(開催地最寄り駅、***線)に向かう予定です。

 参加者は、私も含め8人(具体的メンバーの名前を列挙)です。

 全員が合意した場合、この条件で予約します。

 参加表明された後、ご都合が悪くなった方は、お店へのキャンセル連絡が必要ですので、▼日(具体的日時)までに必ずお知らせください。

 

 ※○○は個室で予約制のため、当日急に人数を増やすことが出来かねます。

 ※会費については当日現金にて入店前幹事宛にお支払いください。

 ※〇〇の場所が判らない方は、当日幹事Lily(実際は本名)が**駅まで◇時に迎えに行きます。

 ※出欠意思確認も含め全員に送信していますので、このメールを確認次第、

  1.出欠の意思 及び 2.現地集合希望or**駅(***線)集合希望 

 上記2点を記載した上で幹事Lily(実際は本名)までご返信ください(このアドレス宛に直接ご返信ください)。

 

 上記のような内容を全員にBcc送信した結果、すぐに全員から、「わかりました。当日楽しみにしています(集合場所については現地or**駅で二分)」との旨の連絡を受けたので、予約して確定しました。

 

 私自身は、交通手段土地勘の有無会費日程急なメンバー追加による混乱回避(会いたくない人と同席してしまう事を100%回避する対策)への配慮をしたつもりでした。

 

 しかし、当日開催2時間前、現地集合希望のメンバーから「お店の場所が判りません」との旨の連絡の他、

 「ごめん…言い出せなかったけど、3,500円は払えないから皆で他の場所に行かない?」

 という連絡を受け、大混乱に陥りました。

 

 結果として、場所が判らないとの申し出があったメンバーには、急遽**駅○番出口改札前で合流するよう誘導して解決したのですが、予め提示した会費を予約段階では了承し「楽しみにしています」との旨の文章を添えた上で返信し、当日になって「やっぱり支払えないけど自分が欠席するのは嫌だから皆の都合を変えてほしいとの旨の返信をした人がいた事に驚愕しました。

 

 結局、上記のメンバー1人抜きで当日は食事会を開催しました。

 

 当時21歳の大学生だった私は、或る程度飲み会の幹事経験が有ったので、当日起こり得るトラブル或る程度は想定して予定を立てたつもりでした。

 社会人と学生が混合した集団や、交通手段がそれぞれ全く異なる集団など、構成メンバーの特性を考慮した上で対応すべき事が有ると判断した上で、上述のメール文を送信したつもりでした。

 

 それまでの様々な食事会集まりの取りまとめの結果、トラブルに発展しやすい項目は、以下の2点でした。

 

 1.予定メンバー以外の人物を連れてくる行為に及ぶメンバーが原因で、会いたくない人物と同席する事になる場合

 (A,B,C.D.Eの5人で開催予定が、Aが悪意なくFを連れてきてしまい、Bは歓喜、CとDは大激怒、Eは達観、など)

 ※AとBにとっては友人である人物が、CとDにとっては犬猿の仲であることはよくあります。

 

 2.会費を予告していたにもかかわらず、当日その場で「払えない」と言い出す人物がいる場合

 (※現金後払いの場合、飲食後「私お金持ってない」と言い出す人物が一人でも居ると、集団を幹事名義で予約していた時、幹事の無銭飲食となり、法に抵触するおそれがあるため、幹事がその人物の支払い予定分、支払わざるを得ません

 故に、直接お会いする機会が少ない相手の場合、現地にて入店前に会費徴収、直接お会いする機会が多い場合、3~4日前を締切として直接徴収し、支払いなき場合は欠席として扱うことにしていました)

 

 上述の食事会にて、「3,500円の会費が支払えない」との旨、当日になって申告してきた方に、何故参加の意思を表明したのか後日理由を訊いてみると、

 「お金が無いという理由で断れないと思った」

 とのことでした。

 

 曰く、会費が無料ならば出席していたとの事です。

 「お金が無いという理由を告げるのはいけない事だと思っていた」とも漏らしていました。

 

 この方は、当時24歳の社会人で、付き合いを断ったら私(幹事)から仲間外れにされるのではないかと云う被害妄想を抱いており、そもそも支払い能力が無い原因は、気の進まない知人から結婚式の招待状に対し全て出席義務が有ると思い込んだ結果、ご祝儀交通費美容院代などが嵩んだ事によるものでした。

 自分の都合により、事前に条件を全て了承して予約に合意した人達を犠牲にすることについては何とも思わないのか、お尋ねしたところ、「自分にも楽しむ権利が有る」とのご返答。

 

 私は、

 「メンバーの交流を最優先目的として開催した食事会だったので、金銭面だけが理由なら、

 『もう少し会費を安く出来ませんか?』

 『無料で集まれる方法を皆で考えませんか?』

 などと、一言声をかけて頂ければ、食事会とは別の交流方法を考えていたつもりでした」との旨、記載して返信したのですが、

 

 「でも、自分にも楽しむ権利が有る。あなたも社会に出て24歳になれば判るでしょう。21歳学生で親の扶養の立場のあなたには、この悩みは判りません」

 とのご返答しか頂けず、結局、年齢社会人経験の有無を理由に、「あなたが語るにはまだ早い話」との趣旨で締められました。

 

 約1ヶ月後、「約束していたのに、当日になって急に私(幹事)に締め出され、仲間外れにされた」周囲に吹聴していた事が判明しました。

 吹聴された周囲の共通の知人から、事実確認をされ、幸い一方のみの証言を鵜呑みにされる事は免れましたが、人間関係に於ける誤解が起こる一因が体感として勉強になった出来事です。

 バックグラウンドが異なる方々を取りまとめるにあたり、私自身の幹事としての力量不足を痛感した、印象深い出来事でした。

 

 この事を教訓とし、その後、何らかの集まりを開催する際は、個別に予算を提案していただく方針に変更しました。

 何か幹事を務める際、私の方から「〇〇円ですが、参加しますか?」との形ではなく、

 「交流会としての食事会を夜に開催することを考えているのですが、あなたは、幾らぐらいが適切(参加できる)だと思いますか?」などといった開放型の質問個別に行い、アンケート形式で参加候補者の意見を募りながら決定する事により、上述のようなトラブルは少々防げるのではないかと考えたが故です。

 

 

 実は、上述の食事会の件以外にも、趣味として写真撮影に取り組んでいた頃、周囲が取り組んでいるから自分もしなければならないという強迫観念に囚われ、50万円、100万円、といった金額のローンを組んで返済に困っている20代後半~30代の方々が大勢居る事も判明しました。

 

 自らの支払い能力を超えた多方面への付き合いを試みた結果、自分だけでなく、周囲をも巻き込み、最終的には自分自身の信頼を失う事になります。

 

 支払い能力の有無と、その人にとって支払うに値する物事であるかはまた別物ですが、真の意味での行動の自由を互いに認め合い、支払い能力の有無にかかわらず、納得のいかない金額を提示されたら躊躇なくお断りできる人間関係も大切なのではないかと思います。

 後々、「付き合いであれを買わされた」「付き合いで遊びの勧誘を受けて断れなかった」「毎回の付き合いの出席費が高い」などと、相手を恨むような台詞を吐くのは、自らの選択ミスを相手に責任転嫁する行為だと思えてなりません。

 

 

 

 

 【本日のピアノの練習について】

 

 ・バッハ インベンション第1番(暗譜済)

 ・バッハ インベンション第2番(暗譜済)

 ・バッハ インベンション第3番(暗譜済)

 ・バッハ インベンション第13番(暗譜済)

 ・バッハ インベンション第9番

 ・バッハ インベンション第4番 (暗譜済)

 ・バッハ インベンション第7番 (暗譜済)

 ・バッハ インベンション第8番 (暗譜済)

 ・バッハ インベンション第14番

  ・バッハ インベンション第12番(暗譜済) 

 ・バッハ シンフォニア第11番(暗譜済)

 ・ショパン エチュードOp.10-4(暗譜済)

 ・その他(スケール、アルペジオ、半音階、その他) 

 

 今朝、Op.10-4を練習していた時、左右の粒の揃い方の甘さを痛感した為、スケールを用いた点検に取り組んだ結果、30分以上スケールの練習をするに至りました。

 そして、母によると、私が子ども時代習っていた時の小犬のワルツの楽譜が出てきたらしく、中身を確認するのが楽しみでなりません。