以前から、日本の貸衣装店や写真撮影について言及していたので、本日はもう少し詳しく述べたいと思います。
約5~10年前、京都の清水寺付近に存在した某M店にて撮影して頂いた時の作品のうちの一枚です。
「『噂』を鵜呑みにするのでなく、実際に自分で体験してから意見を述べる」主義の私は、写真館のスタジオ撮影なるものがどのようなものであるのか確認すべく、合計4着撮影してきました。
お花は造花で、履物の貸し出しは無いため、アクセサリーなどは全て自分で持ち込みました。
こちらは、台湾の某W店にて撮影して頂いた作品です。
日本の観光用ガイドブックにもよく掲載されている、有名写真館です。
貸衣装のレンタルドレスはサイズが人それぞれですが、写らない部分はピンで留めるので、原則として、どのような体型の利用客であっても問題有りません。
プロの方に依頼すると、自分自身はほぼ何もしなくても完成するので、スタジオ撮影は記念に1~2回体験すると良い思い出となると思います。
このような経験を重ねていくうち、「やはり素人同士で道具を用意して屋外や施設を利用して撮影する方がやり甲斐が有る」と云う思考に至る人達が多いです。
「写真館」を利用すると、9割以上受け身で達成感が無いのです。
現在、日本には、東京や大阪などの大都市をはじめ、沖縄などの観光地に於いても、撮影セットと貸衣装とが用意してある「仮想空間」を演出した、ほぼ受け身で撮影が成立する写真館が乱立しています。
この文化は中華圏に由来しています。
ポートレートの在り方がここ20年間で大きく変化しています。
ロケ地探しから全て自分達で行ってこそ達成感が得られると思うのは少数派なのかもしれませんが、様々なスタンスの機関を利用すると勉強になることが多いです。
【本日のピアノの練習について】
・ハノン 1~20番の中から10曲、24番
・バッハ インベンション第1番
・バッハ インベンション第2番
・バッハ インベンション第13番
・バッハ インベンション第9番
・バッハ インベンション第4番 (暗譜済)
・バッハ インベンション第7番 (暗譜済)
・バッハ インベンション第8番 (暗譜済)
・バッハ シンフォニア第11番
・ショパン ノクターン第20番(遺作)(暗譜済)
・ショパン 幻想即興曲(暗譜済)
・ショパン エチュードOp.10-12(革命)(暗譜済)
・ショパン エチュードOp.10-4(暗譜済)
・その他(スケール、アルペジオ、その他)
◆基礎練習について
本日早朝投稿した記事内にも記しましたが、メカニック的なテクニックの衰退を痛感しているため、ハノン40番の半音階の中の左右対称練習を繰り返しました。
このような練習は、ピアノ再開時から1年間、毎日の基礎練習として取り入れていました。
バッハのインベンションのような左右対等曲ではなく、左右対称練習が必要だと感じ、昨年から1年間にわたり、取り組んできました。
今、非常に有難い事に、ピアノの対面レッスンを受ける事ができています。
自分の練習法、自分に足りないと自覚している分野などをまず申告し、自分なりに考えた解決策(練習法)を述べ、それから先生からのご指摘を受けると云う方法で、非常に有益な時間を過ごす事ができます。
毎週レッスンを受けたいと思うこともありますが、毎週のコースは設定が無いとのことで、今は月3回通っています。
上述の感想と矛盾するようですが、レッスンを受ける毎に思うことは、レッスンを受ければ効率の良い練習法を知ることができる反面、達成感が薄れることがデメリットだということす。
先生から提案された方法を習得することは、演奏に於いて大きなメリットとなる一方で、「自分の力ではない」と虚無感を抱いてしまうことが非常に多いです。
更に、自分自身が、
「もう少し追求の余地が有ったのではないか」
「もう少し考えてからレッスンに臨むべきだった」
「このようなことにすら気付くことができなかった」
というネガティブ思考に陥り、その場で「答え」に繋がるものを教えられると、自分がカンニングをしてその曲を習得してしまったような罪悪感を抱くことが非常に多いです。
「本当に教えて貰わないと判らなかったことなのか」
「もう少し『自分の力』で何とかできたのではないか」
他者から教わる事は悪いことではないと認識しつつも、どこかしら、自分の実力ではない、魂が乗っ取られたような感覚に襲われ、曲に対しての憧憬すら無くなってしまう気がします。
昔から、誰かに何かをお尋ねして物事を習得するより、自分で探求していく習慣があった私は、この「物事の捉え方」について、少し改善すべきか、熟考が必要だと思っています。
この情勢下、まだレッスンを受ける事ができる状況に深く感謝申し上げます。